平成16年8月27日

大東高校関係者の皆様

大阪府立大東高等学校
校長 山 本 博 資

 

大東高等学校と南寝屋川高等学校との統合について(お知らせ)

晩夏の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は、本校の教育活動に対しましてご協力とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、8月26日、大阪府教育委員会から平成18年度から「大東高等学校と南寝屋川高等学校を統合し、新しく普通科総合選択制の高等学校を創る」(大東高等学校の校地校舎を使用)との発表があり、新聞等で報道されました。

皆様には突然のことで、いろいろご心配になられていることと存じます。

今回の統合(案)につきましては、平成15年度に策定された『府立高等学校特色づくり・再編整備計画』の平成16年度(第2年次)実施対象校として、大阪府教育委員会の責任において、総合的な判断から決定されたものです。

本校は、生徒の多様な興味・関心そして進路希望に応え生徒の夢を実現する学校、そして何よりも地域に根ざした学校づくりに取り組んでまいりました。理数専門・理文・文科コースを設置し、7限自由選択科目や看護ゼミ・就職ゼミ・四大ゼミを実施することによって多様な生徒のニーズに応え、成果をあげてまいりました。また、地元の大阪産業大学のご支援で特別授業の実施や留学生との交流、地元の保育所や福祉施設でのボランティアネットワークの活動、そして土曜市民講座や出前授業を通じての小中学校との交流など地域に親しまれる学校として取組みを推進してまいりました。こうした教育実践は、まさしく「普通科総合選択制」と方向を同じくするものであります。こうした本校の取組みをいかし、生徒達が生き生きと学べる学校を目指し、地域、PTA、同窓会、学校関係者の期待と信頼に応えられるよう、南寝屋川高等学校と力をあわせ、新しい学校づくりに全力を注ぎたいと存じます。

移行期には、様々な課題が生じてくることも考えられますが、その課題解決に取り組むとともに、在校生の教育の内容や環境が低下することのないよう、校長として最大限の努力を払ってまいる所存です。

今後とも、何かとご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。あわせて、大東高校へのご指導、ご鞭撻をいただきますよう、お願い申し上げます。 

「普通科総合選択制」とは、国語・数学などの普通科目を中心にまず学習し、基礎学力の充実を目指し、エリア指定科目や自由選択科目を組合すことによって、生徒一人ひとりの興味・関心にあった学習を通して、進路実現の力を育むシステムです。

【参考】

@ 9月府議会終了後速やかに実施対象校を決定。その後、大東高等学校、南寝屋川高等学校と教育委員会事務局等の担当者からなる「新校整備推進プロジェクトチーム」を設置し、教育課程の編成と教育内容・方法等について検討を開始する。平成17年度内には新しい高等学校の具体的な内容を示して、中学校の進路指導に生かせるようにする。

A 平成18年度は、大東高等学校及び南寝屋川高等学校の生徒募集を停止し、新しい高等学校の生徒募集を開始する。新しい高等学校は、現大東高等学校の校地校舎とする。なお、在校生は卒業までの3年間引き続き本校で学習を続けます。

【参考資料】

大阪府教育委員会「府立高等学校特色づくり・再編整備計画(全体計画)

 平成16年度(第2年次)実施対象校(案)」(平成16年8月)より抜粋

2 平成16年度に着手する特色ある学校づくり

(1)統合整備による特色づくり

学区

所在地

種 類

対象校

新校募集開始

既存校募集停止

使用校地

 第4学区

 寝屋川市

普通科

総合選択制

南寝屋川高校

平成18年度

入学生募集時

平成18年度

入学生募集時

 現大東高校

      校地

 大東市

 

大東高校

 3 対象校の選定理由

(1)統合整備による特色づくり対象校の選定理由                

生徒減少が著しく、学校の小規模化が進んでいる第4学区を対象とする。

・第4学区の中で、学校の小規模化が進んでいる寝屋川市及び大東市地域において統合整備を実施する。

・統合整備の対象校は、特色ある学校の地域バランス、志願状況、地域的な近接性、交通の利便性、施設状況、学校の取組み実績等の客観的条件を総合的に判断して、南寝屋川高校と大東高校とする。

・南寝屋川高校は、文理(文系、理系、看護)、芸術専門(音楽、美術、書道)、体育専門の各コースを設置し、英語・数学の少人数習熟度別授業、「朝の読書」等を実施し、確かな基礎学力と豊かな表現力を身に付けた人材の育成に努めている。また、大学との連携やカナダの高校との国際交流等を積極的に推進するとともに、学校説明会や体験授業の実施、保育園との交流、学校協議会の活動等を通して、地域と一体となって開かれた学校づくりに取り組んでいる。

・大東高校は、生徒の興味・関心、進路希望等に応えるきめ細かい教育を実践するとともに、体験や実習を重視し、生徒の自主的な学習意欲の育成をめざし、理数専門、理文、文科の各コースの設置、大学と連携した特別授業の実施、7限目の自由選択科目の開講、土曜日の図書室開放等を行っている。また、小学生向けの科学教室、中学校への出張授業、中学校との部活動交流、保育、介護、美化・緑化活動等のボランティア活動の実践、保護者や市民を対象にした土曜市民講座の開催等を通して、地域に根ざした学校づくりに取り組んでいる。

・このような両校の取組みを発展させる形で統合整備を行い、地域に根ざし、生徒一人ひとりの基礎学力の充実と進路実現の力をはぐくむ普通科総合選択制の高校を設置する。


新しい普通科総合選択制の高校は、交通の利便性から現大東高校の校地校舎を使用する。