大阪府立阪南高等学校長の渡邊です。よろしくお願いします。
この阪南高校には創立以来、開拓者の精神という伝統の精神があります(正式な文言は、日々の実践として 開拓者の精神 を精神とする。)。昭和三十四年に第五十三高等学校として阪南高校が創立されたとき、一期生の先輩にはグランド・校舎はもとより、この地に学校の敷地すらなく、大阪市立阪南中学校の木造旧校舎を借りて高校生活を始めなければなりませんでした。この地に移ってからも校舎完成まで五年かかり、その後も生徒全員で依羅池を埋め立てたグランドを整備したと聞きます。まさに開拓です。
一方学校のカリキュラムも開拓者の精神を持ってそのスタイルを変えてきました。平成十四年に三学期制を二学期制へ改編し、翌平成十五年には独特の「ツーステージ制」を導入しました。高校三年間を大きく二つのステージに分け、前半の一年半、二年生の九月末までのファーストステージでは、自分の生き方を探ってもらい、そして後半の一年半、セカンドステージでは、四つのコースから一つを選択し、自分の希望進路の実現に向け取り組んでもらいます。そのためクラス変えも一度しかありません。自らの課題を発見し、主体的に学び行動できるようになって欲しいと、このようなカリキュラムを実施しています。
毎年配布する「合格者のしおり」で新入生の皆さんにお伝えしていますが、阪南高校には開拓者の精神という伝統の精神以外にも、建学の教育目標があります。
教育目標を 開発創造 和衷敬愛 質実剛健 とする。
これらの意味を大辞林 第二版(三省堂)でひくと、次のように説明されています。
開発(かいはつ)=潜在している才能などを引き出し伸ばすこと。
創造(そうぞう)=それまでなかったものを初めてつくり出すこと。
和衷(わちゅう)=心の底から打ち解けること。
敬愛(けいあい)=尊敬と親しみの気持ちをもつこと。
質実(しつじつ)=飾りけがなくまじめな・こと(さま)
剛健(ごうけん)=心身ともに強くたくましい・こと(さま)
ところで、本年1月に大阪府では「『大阪の教育力』向上プラン」を策定しました。そこでは次の3つの目標が掲げられています。
「学校力」を高める、 学校・家庭・地域をつなぐ、 子どもたちの志や夢をはぐくむ
『大阪の教育力』向上プランが目指すのは、卒業後厳しい状況下にある社会へ生徒の皆さんが参画し充分に能力を発揮してもらうことであり、最初の[「学校力」を高める]は新しい考え方ですが、生徒の潜在能力を引き出すために、学校が真摯に取組むという意味に捉えれば、これらは半世紀前に阪南高校の建学の精神や教育目標が目指したものの現代版と言えるでしょう。
そこで創立五十一年目を第二の創立年と考え、この五十年の取り組みの上に、
- 阪南高校建学の「開拓者の精神」を思い起こし、ツーステージ制の充実による「学校力」の向上を
- 生徒の望む進路の実現に向け、日々の授業を大切に
- 学校行事や部活動を通じて、教員・生徒が真にふれあえる校風を、そして地域・家庭・学校をつないで広く生徒が集まる学校へと
この五十年以上に伸ばしていけるよう、教職員とともに全力をつくしたいと思います。題して、阪南100年計画です。
どうぞ、ご支援いただけますようお願いします。
| |
|