式辞
寒い冬が去り、今年も希望と新しい出会いの季節が巡ってまいりました。校庭の桜も新入生の入学を祝うかのように花を咲かせています。
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新入生の皆さん入学おめでとう。
本校は昭和五十一年四月に開校し、今年で三十五年目を迎えます。多くの卒業生、現役生徒諸君の努力により、学業に部活動に、そして進路にと多方面に、その成果を一歩一歩着実に積み上げて参りました。そうした学校の歴史に今、新しく三十五期生として皆さんを迎えることに上級生・教職員一同、心からお祝いと歓迎の意を表します。
さて、先ほどの入学許可をもって君たちはこの東百舌鳥高校の一員になったわけですが中学と違って高校は「義務教育」ではありません。君たちは自ら進学を決意し、東百舌鳥高校を選んだのです。合格発表の時の気持ちを忘れずに充実した3年間を過ごしてください。
高校生活を充実させる一番の方策は当たり前のことですが、一生懸命勉強することです。そしてもう一つ、よい友達をつくることです。高校は中学と違って生徒は多くの地域から来ていますので、最初は声をかけるのに気後れしたりするかもしれませんが、どうか積極的に多くの人と言葉を交わしてください。人間関係を豊かにする為にはコミュニケーションを深めなければなりません。メールでは深まりません。
先生方も君たちをサポートします。が、高校時代に自分に最も影響を与えるのは親でも教師でもなく、友人です。友人と一緒に勉強をしたり部活をしたりまた時にはけんかをしたりする中で成長します。だからクラブにも是非入部することを勧めます。
本校で今後出会う仲間を大切にし、共に自らの成長のため努力を惜しまず、悔いのない高校生活を送ってください。
但し、ここで勘違いしてはいけないことがあります。単に友人をつくれば良いというのではありません。友人を作る前に忘れてはならないことがあります。それは、最終的には人は自分ひとりであるということです。三年後、進学する大学は友人とは多分違うでしょうし、就職する時も多分違う会社でしょう。勿論、死ぬ時はひとりで死ぬのです。友人がいなくてもひとりで生きていける人間になることが重要なことで、言い換えると、ひとりで生きていける人間なら無理に友人をつくらなくてもいいんですよ。ただ、ひとりでやっていける者が友人を持ったらより素晴らしい人生になるということです。
ところで、正門を入ってすぐの石碑にも刻まれている「自他敬愛」という言葉が本校の校訓です。自分の自と他人の他で「自他」、尊敬の敬と愛情の愛で「敬愛」、だから「自他敬愛」とは「自分を大切にする。そして他人も大切にする」という意味です。しかし、「自分を大切にする」というのは意外と難しい。一度しかない人生を如何に良いものにするか、しっかり自分と言うものを見つめなければ出来ないことです。そして自分と同じように他人を大切にすることが、更に自分の人生をよりよく大切にすることになるのです。この自分も他人もともに大切にし、そしてともに成長する人間を育てるのが本校の校是です。
この東百舌鳥高校が君たちにそのような成長を提供できる場になることを願っています。
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