学校説明会



ヒガスミ通信

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 このページでは、筆者によるヒガスミの様子や、在校生の励ましのメッセージ「子楽夢(ko-ra-mu)」を掲載しています。


第4回チャリティ100劵螢譟璽泪薀愁麒鷙

平成22年11月20日(土)。数日前の天気予報では雨の確率が50%を超えていたにもかかわらず、本番が近づくにつれて、どんどん降水確率が下がり、当日は秋晴れの気持ちよい好天に恵まれました。まるでみんなの思いが天に届いたようでとてもありがたく思いました。
朝8時30分スタート、たくさんの応援の中、緑のタスキを肩にかけたランナーがグラウンドを走り始めました。この日の走者は、のべ2875人にのぼり、生徒だけでなく、教職員、保護者の方々、地域の方々など、本当にたくさんの方に支えられて、無事午後3時30分、100劼鯀り終え、ゴールしました。

チャリティマラソンの募金は過去最高額(11/20時点で434,497円)が集まりました。皆様の温かい御支援、心より感謝いたします。NGOを通じて、確かにネパールの子どもたちへの支援に充てさせていただきます。

尚、本行事の取り組みは、「まちかどのフィランソロピスト賞」青少年部門で、奨励賞を受賞しており、先日東京で授賞式がありました。取り組みの中心となって生徒を指導している富田教諭が生徒をつれて表彰式に参加しました。この行事の取り組みについては、2010年12月2日 読売新聞の記事にもなり、反響を呼んでいます。

本番当日、募金活動に勤しんでくれた生徒会執行部・ボランティア部の生徒たちに、感想を聞いてみました。つらいこともたくさんあったようですが、それ以上に皆様の温かい言葉に励まされ、続けることが出来たと話してくれました。こうした経験が生徒たちの心の成長に確実につながっていると、あらためてこの行事の意義の大きさを再認識しました。以下、抜粋で生徒たちの感想を載せておきます。

 たくさんの出来事がありました。街頭募金の初日の事です。「ネパールよりも日本の景気をどうにかしぃ!」と言われました。結構つらかったのですが、それを見ておられた年配の女性が来られて「世の中には色んな人がおるからなぁ。気にしてたらあかんよ。」と励まして下さいました。最終日には、「この募金をやって一体何の得になるの?君達にとって何か良いことがあるわけ?」とある男性に言われました。口調は丁寧で怒っている素振りもなかったのですが、私たちの思っていることを恐る恐る正直に伝えると納得して下さいました。
つらいこと、いやなこともありましたが、それ以上に嬉しいことがたくさんありました。「手冷たそうやわぁ」と言って手を握って下さったおばあさんや「風邪ひかないように、ほどほどに頑張りねぇ。」と言ってくださったおじいさん、色んな人の優しさに触れることができました。

 今回、チャリティマラソンが始まる前から終わるまで、色々な人たちと出会って、人間の心のより深い部分を垣間見ることができました。街頭募金最終日、1人のおじさんから、 大阪の人口、その中にいるホームレスの数を言われ、「ネパールなんかに募金するなら、その人たちを助けてやれ。」と言われました。その意見も間違いではないと私は思います。日本にそんな方々がいるのは事実ですし、その方々が寒い冬の中、路上で寝ているのを見ているからです。しかし、日本には炊き出しをしている団体があったり、日々感じていることを書いて、収入を得ておられる方がいたりすることも知っています。しかし、ネパールの子どもたちにはそれがありません。家で仕事をする子どもに見える世界は家だけです。あらゆるチャンスがありません。日本にいて学校に行ける子どもたちには、家を出て、世界を見て、将来を決める自由があります。しかし学校に行けないネパールの子どもには家以外の世界は見られないのです。
日本人10人が缶ジュースを買うための100円を募金し、1,000円が集まると、ネパールの子ども一人が英語の教科書を買って一生懸命勉強できます。すると、その子どもの世界が広がり将来の選択肢が増えます。少しずつの我慢が子どもたちの未来の希望になります。
今回の募金活動を通じてとても良い経験ができました。来年につなげられるよう、反省点を洗い出し、対策を練っておこうと思います。ありがとうございました。
8時30分スタート

たすきをつなぐ

みんなで走ると楽しい


PTAも豚汁などを差し入れて応援です

お母さん方もたすきをつなぐ

100甸袷間近




 以前、筑波大学名誉教授の村上和雄氏が、新聞紙面でこんなコラムを載せておられた。少し長くなるが、ここに紹介しよう。

「世界20カ国の青少年に『先生を尊敬しているか』と質問したところ、『はい』と答えた割合は、韓国、アメリカ、EU(欧州連合)の80%以上に対して、日本はわずか21%で最下位である。19位の国ですら、70%が『はい』と答えているのに、20位の日本は、恐るべき最下位である。また『親を尊敬するか』の問いには、世界の平均は83%なのに、なんと日本では25%だ。
 さらに大きな問題は、日本の高校生の自己評価の極端な低さである。現在、日本の高校生の66%が、自分は駄目な人間だと思っている。その割合は、アメリカでは22%、中国にいたってはわずかに13%である。
 この原因は、いろいろ考えられるが、戦後60年の教育の中で、人間として真のあるべき姿を、大人や先生が十分に教え、示してこなかったからではないか。人生において幸せなことは、尊敬する師や目標となる人を持つことである。」

 村上氏はコラムの最後で、自分の師とする先生が集大成した教えを紹介しておられる。
その教えとは、/討蓮△泙此∧襪蕕靴鮴深造法´∋劼匹發砲漏擇靴な拔を J拔は、良い習慣づくり そ慣づくりは人づくり タ佑鼎りは、人生づくり この5つである。

 これを読んで、中学校時代に、朝礼で当時の校長先生がこんな話をしてくださったことをふと思い出した。「君達は何のために勉強するのか、考えたことがありますか。その答えは自分で見つけて下さい。」その時にはこれといった答えは見つからず、そのまま時間は過ぎ去ったのだが、ようやく、人間が勉強する目的が見えてきたように思う。

 そもそも「勉強」とは、いったい何を学ぶことなのか。ある方に教えてもらった言葉が、私の心にストンと落ちた。「勉強とは、発想や考え方を学ぶことをいうのだ。」ただ、これだけのことである。知識量を増やしたり、問題を解いたりする訓練も、結局エッセンスの部分はそこにある気がする。

 そして、「人間はなぜ勉強しなければならないのか」の問いに対する私の答えは、「自分を変えるため、よりよい方向へ成長させるため」である。

 私にも師がいる。師が何度も私に教えてくれた考え方はこうだ。「相手や、自分の周りの人を変えようとしてもうまくはいかない。自分が変えられるのは自分だけだ。」「自分の考え方を変えることができれば、気持ちが楽になる。でも勘違いしちゃいけない。『苦が』なくなるんじゃなくて、『苦で』なくなるんだ。そこが大事。」

 冒頭の村上氏はDNA研究の第1人者である。曰く、「DNAには色々なスイッチのようなものがあって、よいスイッチをONにすることが人間にとって有用であり、そのスイッチONのきっかけとして、常にプラス発想をすること」を薦めておられる。

 「わかっちゃいるけどやめられない♪」と古い歌にもあったが、「We can change.」も、また人間の真実かなと思う。今年も、もう師走、終わりは始まり、また新たなCHANGEを胸に、生徒と共に学ぼうと思っている。