10周年・20周年 アーカイブ

10th Anniversary · 20th Anniversary Archive

創立10周年挨拶

創立10周年を迎えて

初代校長 三浦 一二三

 昭和62年4月1日、高校生の急増、急減期に対する施策の一つとして、佐野高等学校日根野校が開校されました。地元の強い要望と熱い期待を担って、佐野本校のよき伝統を発展的に継承し、10年間歩んでまいりました。何よりも生徒ひとり一人が事故の進路を実現する学力向上に努める助けをすること、そして人権を尊重し他人の心の痛みのわかる豊かな人間を育成することを重点目標に、学校づくりに専念して来た、今、省みて思います。
 昨年の4月に佐野高等学校から独立し、校名を改め、日根野高等学校として再出発することになりました。これは単に本校生徒・保護者・教職員の切なる願いの実現ということだけにとらえず、生徒・教職員の頑張り、そして今日までの歩みが、多くの方々に認めていただくに至った証と、心密かに自負しております。
 そして今年、創立10周年という一つの節目を迎えました。誠に慶賀に堪えません。盛大に記念行事を挙行し、明日の発展の礎石にしたいと念じております。これも偏に地元泉佐野市の格別のご高配と、府当局・PTA・後援会・同窓会・地域社会の皆様方の温かいご指導、ご援助の賜物と考えています。心から御礼を申し上げます。
 本校はJR阪和線「日根野駅」の東北、竹林とふたつの池に抱かれた高台にあります。風の渡る空を映す十二谷池には野鳥も集い遊び、その水際に建つ白亜の校舎は周囲の緑とみごとに調和しています。また、近くには平安期以来の泉南の歴史を伝える日根神社、国指定重要文化財の金堂、苔庭のある慈眼院があります。生徒達はこの恵まれた環境の中で、落ち着いて学習に取り組み、クラブ活動に汗を流しています。
 創立以来10年間はさほど平坦な道程ではありませんでした。幾多の試練に遭いました。初代校長、副校長に始まる歴代の先生方、毎朝早くから夜遅くまで献身的な努力を惜しまず、生徒を中心に据えて全力を傾けてきた教職員、さらに絶えず暖かい励ましと援助を下さったPTAの皆様方、すべての人々の力で乗り越えてまいりました。改めて深い敬意と感謝の気持ちを表します。生徒諸君もこれに応えて、就職・進学・クラブ活動に、浅い歴史にも拘わらず、充実した成果をあげて来ました。既に卒業生は二千数百名を数えています。各方面で社会の推進力として活躍していることは心強い限りです。卒業生が築いたこの堅実な校風と輝かしい実績が、在校生諸君の手で、よりよい伝統として守られることを願ってやみません。
 最近の日本社会は急速に変容し、国際化・情報化・高齢化に伴なう生涯学習の必要性から、来るべき21世紀に貢献する人材の育成が今や国民的課題となっています。本校は生徒にとって魅力ある学校づくりをめざしてまいりました。従来の文・理系コースに加え、平成4年度入学生から外国語コースを選択できるようにしました。生徒ひとり一人の個性に応じた能力、適正の発見と、それを伸ばすこと。全教職員をあげて、特色ある学校づくりに今後も専念していきたいと考えています。

(創立10周年記念誌より)

学校へ行こう

PTA会長 杉田 啓治

 日根野高等学校創立10周年を迎えられ、誠におめでとうございます。また、平成7年4月より佐野高校より独立し「日根野高校」となり重ね重ねおめでとうございます。心より祝意を表する次第です。
 PTA(Parents-Teacher Association)保護者と先生の会。日根野高校ではPTA主催の「社会見学会」、総務委員会により年2回発行されるPTA会報「比禰野」、生徒指導委員会の「PTA合同下校指導」、サークル委員会の「華道・詩吟」、そして進路委員会等各委員会とも、沢山の行事・活動に懸命に取組んで頂き、本当に頭の下がる思いでいっぱいです。
 PTAの目的は、「子供達の健全な成長をはかる」ことにあります。その為子供達の教育に直接責任を負う学校と家庭の協力体制は絶対条件でありこの協力体制は、さらに、地域社会における子供達の教育についても、重要な役割を果たすものでなければいけないと思います。私達は、この目的のもとに、学校及び家庭における教育の理解とその振興、子供達の校外における生活の指導、地域における教育環境の改善などを促進するために必要な活動を行っていきたいと思います。日根野高校には教育熱心な先生がいます。素直でよく挨拶をする生徒達がいます。保護者の方々が学校に足を運んでくだされば素顔の学校にふれることができ、PTA会員相互の交流を通じて「親同士の親睦」「親と教師との相互理解」そして「親と子の対話」が図れると思います。
 私達はまず常に子供と接し、十分に理解する事が大切であり、また自分自身が子供達の範となる事が必要です。その為にも子供の素顔に触れる機会を大切にしたいものです。
 最後になりましたが、この記念事業推進に寄せられました各方面からの温かいご理解とご援助、ご芳志に、真心より深甚の謝意を表し、この10周年を契機に日根野高校の益々の発展を期待致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

(創立10周年記念誌より)

I’m proud.

同窓会会長 溝上 竜二

 私達同窓生にとって、たくさんの思い出、出会いの場になった母校日根野高校も、早いもので創立10周年を迎えるんですね。同窓会代表として、一人の卒業生として心よりお祝い申し上げます。
 さて、少しなつかしい在学中のことを振り返ってみようと思います。私が入学したのは、平成元年。まだ母校が佐野の分校だった頃、又、やっと3学年がそろった記念すべき年でもありました。3年間の中で、さまざまな貴重な体験や行事がありましたが、今でも、時には励みになる事があるのは、3年次の学校祭での「新しいものに挑戦する」という精神です。その精神は代々引き継がれている様です。前夜祭の活性化、体育祭の新競技、そして卒業式での演出。全ての面において日根野高校は成長していっている姿がうかがえます。こんな素敵な母校で3年間を過ごせた事、又日根野の卒業生として母校に誇りに思います。
 最後に、母校の先生方、PTA、後援会の皆様方、そして陰ながら日根野高校を支えて下さっている方々、これからも日根野高校をそして私達のかわいい後輩達をどうぞよろしくお願いいたします。私達同窓生も、できる限りの努力と協力をさせていただきます。
 十年後にはもっと素敵な日根野高校となっています様、お祈り申し上げます。

(創立10周年記念誌より)

根太い、すばらしい伝統を!

後援会会長 渕脇亮造

 創立10周年の記念すべき喜ばしい日を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。
 10年の月日が過ぎるのは早いものですね、府立高等学校最後の高校として府立佐野高等学校日根野校が誕生から10年、娘は入学して3年で無事卒業したものの、未だに卒業できない私には思い出だけが蓄積されるのみのようです。最初に学校訪問して、静かで緑豊かな自然環境に恵まれた立派な校舎・グランド、学びの場としては最適な素晴らしい学び舎と思いました。校舎内に入って立派な副校長室があり、さぞやスバラシイ校長室はどこと探しましたがない?事情をお聞きして、なるほど、しかし納得することは出来なかった。

 やがて卒業式、在校されていない学校長名での卒業証書、はてな「親はなくとも子は育つ」の言葉通りなのでしょうか。生徒諸君は学業生活を無事クリアーして巣立っていく、勉学にスポーツに功績を残し、良き校風を形成し、育ててくれました。誠心的な先生の指導と生徒諸君の努力の実践、PTA役員皆様を主軸とする保護者の皆様のたゆまぬ活動それに地域住民のご理解とご支援の賜物と感謝申しあげます。また関係各位と府教委の努力によって府立日根野高等学校として、独立校に命名されたことを感謝し、ひとしおの喜びを感じております。

 今後は、国際都市として大きく飛躍する日本の玄関に位置する高等学校にふさわしい、根太い、素晴らしい伝統を期待してやみません。生徒諸君は、強い根性を養い、心身ともに健全で、豊かな教養を身につけ、誰からも認められる、社会人に躍進されることを念願しております。関係者各位に深甚の謝意を申し上げますとともに10周年を契機として本校のさらなる発展と皆様のご健勝をお祈りし、祝辞とさせていただきます。

(創立10周年記念誌より)