10周年・20周年 アーカイブ

10th Anniversary · 20th Anniversary Archive

PTA会報

明日を見て今日を生きる

初代PTA会長 奥 一男

 本校は、地元住民の方々の要請と協力を得て、佐野高校の伝統を引き継ぐと共に、関西国際新空港の建設に対応する地域創造の期待を受ける高校として新設されました。4月8日、開校式・入学式の後、本校PTAも結成総会を開き発足しました。その際、はからずも初代会長に推挙され、就任いたすこととなりました。まことに光栄に存じますと共にその責任の重大さを痛感致しております。幸い甲田副会長をはじめ有能な役員の方々の支援と協力を得ることができ、心強い限りであります。私も会長としてその任務の遂行に全力をかたむけたいと存じますので、何卒会員のみなさんの積極的な協力とご支援を宜しくお願い申し上げます。
 さて、開校以来、早くも半年が経過し、学校も順調に運営され、PTA活動としても、この度、会報を創刊することになりました。本校は、大阪府立高校の最後の新設校ということで、非常に恵まれた環境がつくられていることは誠にありがたいと存じます。しかし、新設校はすべて第一歩から創造しなければならないということで、大変な事業であることも否めません。PTAとしましても生徒達の成長を助け、日根野校教育の発展のために協力したいと存じます。また、PTA会員相互の情報交流を図り、生涯教育時代にふさわしい自己啓発活動を推進しなければならないと存じます。そのために本会報が「開かれた学校」の情報誌として役立つことを期待してやみません。
 生徒たちは、新設の本校に対して希望と不安を持っています。先輩がいないというハンディもあります。高校生としての現実の厳しさにとまどうこともありましょう。その時に親と先生方との協力の重要性がありますし、家庭教育の重要な役割があります。生徒たちがロマンと希望に満ちた高校生活を送り、「明日を見て今日を生きる」精神を培っていってもらうことを期待しています。そして、府立佐野高校日根野校の3年間の歴史を築いて、卒業後の社会で活躍していくよう見守っていかねばならないと存じます。最後に、先生方をはじめ会員のみなさんのご健康を祈り、またご協力をお願いし、創刊の辞と致します。

(昭和62年10月12日  PTA会報 創刊号より)