教諭からの寄稿

Contributions from teachers

「23期生の思い出」

23期教諭 中島 均

 3年5組の担任をしていた中島です。皆さん、お元気ですか。「卒業式」で皆さんはEXILEの「道」を合唱しましたね。高校とは違った「新しい道」で、時には楽しいことや時には辛いことを経験していると思います。さて、皆さんと同じ時を共有させてもらって、いろいろな事が思い出されます。
 まず、皆さんが受けた入試は、現在の日根野高校の入試方法と違って、前期入試のみの一括募集なので、学科試験の他に、「面接試験」もありましたね。こちらの質問に対して「しっかり的確に答えている受験生」や「上がってしまって言葉に詰まる受験生」等がいました。さて合格発表は、生憎の雨模様の天気になり、お祝いの日に水を差されることとなりましたね。でも、「雨降って地固まる」という諺もあるように、その後はしっかり根付いて落ち着いた学校生活を送った生徒が多かったように思いました。次に、「校外学習」では、和歌山県の日高川河畔でのBBQ、神戸と京都での散策と小規模の班行動でした。特に、1年次のBBQでは、高校入学後、友人ができるか不安と期待半々の中、そんなに知らない者同士一緒に、なかなか‘薪’に火がつかなくて焦りつつも、班ごとに準備をし、食べましたね。この行事は、3年間とも、4月下旬に実施されました。
 ところで、入学後、新型インフルエンザによる高校としては珍しい「学級閉鎖」、民主党による「政権交代」、そして今もその爪痕が残る「東日本大震災」と歴史に残る‘大きな出来事’が多くありました。特に、「東日本大震災」は、修学旅行が2月の2日に終わり、翌月の3月11日に発生し、修学旅行で利用した「東海道新幹線」と「長野新幹線」も不通になり、被害の大きさが印象的でした。「卒業式の答辞」にも触れてくれていましたが、「学校に行ける幸せ。友達に会える幸せ。勉強ができる幸せ。」が感じられましたね。
 次に、「文化祭・体育祭」では、2パターンを体験しましたね。1年次は、従来通り、9月に両行事が2日連続開催、2・3年次は、残暑厳しい9月下旬の‘熱中症対策’として文化祭が9月、体育祭が10月か11月の分離開催でした。どちらが印象に残っていますか。毎年、「劇」や「ダンス」がありましたが、特に「劇」では、1年4組の劇「ウォーターボーイズ」はよく練られていて完成度が高かったです。そして、やはり、皆さんも意識していたと思いますが、3年生での出し物はどのクラスも力が入っていて印象や思い出に残るものになっていたように思います。さすが3年生の演技なので、後輩たちにもいい印象を残してくれました。また、天候に恵まれず、1年次の11月に1度だけあった「クラスマッチ(ドッジボール)」も授業中とは違った「表情」を見せてくれました。以上のように、勉強はもちろん、さまざまな行事を経験してくれたと思いますが、感受性が強い10代に経験したこれらの思い出は、この先も時々思い出されると思います。最後に、月並みですが、皆さんの健康とご活躍をお祈りしています。