閉校のご挨拶

 本校は、昭和54年4月1日に第123番目の府立高等学校として、470人10学級で開校しました。
爾来「高い知性と豊かな情操を備え、責任を重んじる自主的精神に満ちた、心身共に健康な青年の育成を期する」という教育方針のもと、地域の期待を担って枚方の伊加賀の地で、27年間に渡り順調な歩みを続け、一万人を越える優秀な卒業生を輩出し、発展して参りました。
 これも、歴代校長をはじめ、教職員の熱意、生徒の皆さんのたゆまぬ努力、そしてPTA,同窓会、そのほか各方面の方々のご協力とご支援の賜物と、心から敬意を表しますとともに深く感謝を申し上げる次第です。
 枚方西高等学校は、ボランティア活動、小・中学校や保育所等の地域連携を始めとして、様々な教育活動を展開し、特色ある学校として地域とともに発展してまいりましたが、大阪府の再編整備計画により平成14年の冬に大阪府立磯島高等学校との統合が決まり、平成18年3月をもって、27年間の輝かしい教育成果と伝統を普通科総合選択制という形で、新校の枚方なぎさ高等学校へ引き継いでゆくことになりました。

 閉校にあたり、記念事業として枚方なぎさ高等学校の校内に、磯島高等学校と合同で記念庭園を設置していただきました。そこには、本校の歌碑(復刻)が建立され、卒業記念の樹木や像が移設されております。また4階記念室には思い出の品々が納められております。
 機会があればぜひ訪れていただきたいと思います。

 さて、枚方西高校の卒業生は、本年度をもって総数10232名になります。
 同窓会の皆様には誇りある枚方西高校の歴史を語り継ぎ、新校の枚方なぎさ高校へ伝統をつないで頂きたいと願っております。
 最後になりましたが、枚方西高校を愛するすべての皆様方、いつも大阪府立枚方西高等学校への暖かいご支援とご協力をたまわりましたことに、心より感謝いたし、厚く御礼申し上げます。

 27年間まことにありがとうございました。


平成18年3月吉日
大阪府立枚方西高等学校校長 村上 五十子