総合学科とは?




【1】総合学科とは−「第3の学校」

総合学科とは、平成6年に第3の学科として文部科学省が導入した新しいタイプの高等学校です。
第一と第二は何でしょう?それは、普通科と専門学科(工業科・商業科・農業科・・・等)です。
総合学科は、普通科でもない、専門学科でもない「第3の学科」として誕生しました。



【2】総合学科が大事にしているのは?

 多くの総合学科は、専門学科の学校と普通科の学校が統合して誕生しています。
実は、枚岡樟風高校も専門学科の食品産業高校と普通科の玉川高等学校が合併してできた学校です。
 「なーーんだ、二つが合体しただけか・・・」とは思わないでください。
そこには、今までの学校にはないプランがあったのです。
そのプランとは、「なりたい自分になる」という自己実現、そして「将来の進路を考えて学習する」という進路実現という考え方です。
この二つを合わせて「キャリア教育」と言います。
 「なりたい自分」「やってみたい職業」は、みんな違います。
だから、総合学科には「自分で学びたいことは自分で選ぶ」ということを基本しています。



【3】「何でも選べるんだ!」っでいいのかな?

 「総合学科は学びたい内容を自分で選べる!」、これは間違っていません。でも、何でも自由に選べるというわけではありません。
「?」と思うかもしれませんが、次の事例を見てみましょう


 Aさんは、将来介護士として福祉に携わる仕事に就きたいと思っています。
だから、Aさんは、福祉の勉強ができるある総合学科の高校に入学しました。

2年生の科目には、福祉に関する科目がたくさん用意されています。

『社会福祉基礎』
『介護福祉基礎』
『コミュニケーション技術』
『生活支援技術』
『介護過程』
『介護総合演習』
『介護実習』
『こころとからだの理解』


Aさんは、さてどの科目を勉強したらいいのか悩みました。
その結果、「まあ基礎だけ学べば、いいか。なんか実習はめんどくさそうだし・・・」と考え、
『基礎』と名前がついた『社会福祉基礎』『介護福祉基礎』の二つだけ、選択しました。


 はたしてAさんは、福祉の仕事に就くことができるのでしょうか?
また、たとえ福祉の仕事に就いたとしてもきちんと一人前に仕事をする技術と知識を身につけることができるのでしょうか?
答えは『NO』です。
将来の進路のことを考えた場合、「学ばなければならないことは、きちんと学ぶ」ということがとても大切なのです。



【4】二つの選択科目群―「総合選択科目群」と「自由選択科目群」

 そこで、総合学科には、二つの選択科目群があります。

一つは「総合選択科目群」と言われる科目群、もうひとつは、「自由選択科目群」と言われる科目群です。
 「総合選択科目群」は、将来の進路実現に向けてある程度学習することが必要な科目を「系列」としてまとめてあります。
「大学進学に必要な科目群」、「保育系に進学するのに必要な科目群」というように例示されています。
総合学科によってどんな系列が用意されているかは違います。
系列は、その学校がどんな総合学科であるのかを最もよくあらわしてくれています。
いわば、「総合学科の得意分野=系列」なのです。
 これに対して「自由選択科目群」は、「系列」に関係なく興味関心に基づいて選択できる科目や、
さらに発展的な内容を学習することができる科目等が用意されています。