平成22年3月5日(金)大阪府立池島高等学校第34回卒業証書授与式・閉校式を行いました。その際の式辞を掲載します。

大阪府立池島高等学校閉校式における校長式辞

「生駒の嶺の 朝明けに 豊かに光 野に満ちて この里 みどり この土 はずむ 若い命は 胸をはり 学びの園に こだまする・・・」 この校歌を歌い継ぐ多くの生徒と歩んでまいりました池島高校が、36年の歴史を完結させることになりました。
 本校は、昭和49年1月に第81番めの府立高校として、地元の強い要望と期待のもと、生駒を望み豊かな自然に恵まれたこの地に開校し、4月に第1期生の540人を迎えてスタートしました。当時は新設校として、校舎の建物は16の教室のみ、体育館や運動場の工事も継続中。学校の周辺の通学路も整備されておらず、しかも1期生の入学式当日は大雨で、教職員が雨にぬれながら土袋で堤防から階段を作ったそうです。しかしながら、教室の中では、先生方の熱気あふれる授業と1期生の「池島は私たちがつくるのだ」という気概があふれていたとのことです。以来36年間、池島高校は「真理を究め、美を愛し、明るく健康で、人間性豊かな、実行力に富む青年を育成する」ことを教育目標として、時代や社会の変化に対応した教育活動を展開してまいりました。                   
東に連なる信貴・生駒の山並み、見渡すかぎりののどかな田園、恩智川畔をふきわたる四季の風、さまざまな野鳥のさえずり。池島高校の生徒は、この恵まれた自然環境のもと、日々の学習活動やクラブ活動など、3年間の高校生活をのびのびとすごしながら、充実した高校生活をおくってきました。そして現在、多くの卒業生が社会の幅広い分野で活躍されております。
 本校は、平成18年9月に、大阪府教育委員会の教育改革プログラムにもとづく「府立学校特色づくり・再編整備計画」の対象校となり、清友高校とともに、新しい学校の母体校となることになりました。その後、在校生の保護者の方からは「わたしは池島の卒業生です。自分がすごしたような、のびのびとした高校生活をこの子にも経験させたいのです。」という声をたびたびお聞きしました。卒業生からは、「なんで池島がなくなるの。ものすごくさみしい。でも、後輩の在校生のこと、ほんまにほんまに頼みます。」ともいわれました。この4年間、生徒や保護者、卒業生、そして地域の方がたの思いもうけとめながら、池島高校生のすこやかな成長のために教職員が一丸となってまいりました。池島高校は今日を最後に完結しますが、池島の伝統や教育の成果はみどり清朋に引き継がれ、母校はあらたな歩みをはじめています。池島高校の卒業生のみなさん、みどり清朋高校の後輩をこれからもよろしくお願いいたします。
おわりになりましたが、創立から今日まで池島高校をささえ、ご理解とご協力をいただきました同窓会、池友会、PTA、学校医、学校歯科医、学校薬剤師、教職員、地域の方がたをはじめ、池島高校にかかわっていただけたすべてのみなさまに対し、深く敬意を表するとともに感謝を申しあげ、閉校のことばといたします。

平成22年3月5日

大阪府立池島高等学校長 清水信行

平成22年3月5日(金)の大阪府立池島高等学校第34回卒業証書授与式・閉校式にあわせて記念碑が披露されました。



大阪府立池島高等学校は、平成22年3月31日をもって閉校いたしました。
 今後、お問い合わせや証明書発行等の業務は、みどり清朋高等学校で行いますので、下記までご連絡ください。


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所在地: 大阪府東大阪市池島町6丁目3番9号

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