カワセミ通信8(創刊号)

 遺跡発掘現場にて注目のカワセミ2カップル

発掘中の池島・福万寺遺跡の崖面にナント、清流の鳥のイメージが強いカワセミが、巣を作ってしまいました。工事関係者のご好意でその一画は、巣立ちまで残して頂けることになりました。弥生橋から観察しやすいこともあって、その青い宝石の姿を見つけた人は、足を止めて、楽しまれています。カワセミは、なわばりを持って生活しています。一夫一婦で、繁殖の時だけペアになります。最初に姿を見せたのは4月のはじめごろでした。一日に何度もオスがメスに求愛のプレゼントをし、柔らかく、掘りやすい土の層を選んで、40センチ〜1m程度の深い穴を掘ります。
カワセミの夫婦は、共同で抱卵、育児をします。北側の夫婦はメスがまだ若いらしく、ヒナの巣立ちにも少々手こずっていましたが、無事2羽を育て上げ、今、2度目の子育てに入っています。驚くことに、南側の夫婦は、5月に5羽のヒナ、7月には7羽のヒナを巣立たせ、その子育ての最中から、3度目の出産準備のため、オスが新しい巣穴を掘り始めるという業をやってのけました。ヒナが成長するにつれ、餌も大きくなり、親は頻繁に餌を運びます。餌は主に小魚ですが、時にはカエルやザリガニなども食べていました。汚れた川に生息できる生物を獲物に、なんともたくましい姿です。しかしこれも、片隅に追いやられた末の、自然の一片なのかもしれません。

『お知らせ』

東大阪市と八尾市にまたがる池島・福万寺地域は大阪府下にありながら、のどかな田園風景が広がる貴重な場所です。その豊かな自然に引き寄せられ季節によって様々な鳥たちがやってきます。今回のカワセミを機に観察調査会を発足しました。興味のある方は下記のところまでご連絡ください。

TOPIC コシアカツバメ

夏の渡り鳥、ツバメ。よく軒先に巣を作ることでお馴染みですが恩智川には、2種類のツバメがいます。ツバメ科のツバメと、その名のとおり、上から見た腰の部分が赤いツバメがいます。赤というより白っぽいオレンジ色をしていて、尾はツバメより少し長いようです。半割トックリを横にしたような形の巣をつくります

季節掲示板
6がつ26にち
夕ぐれ7じご
わが家の植え込み
クマゼミの、幼虫
羽化(うか)発見!

早い夏だ。 けいこ
鴨川の
森のキビタキ
こがね色

岩本昭広
恩智川の水辺に飛ぶ
ウスバキトンボの
群れ  
   西
アゼ道に咲くねじ花
ちいさなちいさな
薄紅のらせん階段
来年も会いたいなあ
さんぽみち  R.M
ナガオカモノアラガイ
淡水貝類のモノアラガイ
に似ているけどカタツムリ
の仲間で陸上で生活して
います。福万寺のグランド
横で生息しています。

毎週、土曜日と日曜日の早朝から9時頃まで弥生橋周辺で鳥などを観察をしています。
カワセミバッヂをつけた人を見かけたら、気軽に声を掛けて下さいネ。会員、スタッフ募集中!
池島・福万寺地区周辺の自然に関する情報やご意見などもお待ちしています。

発行 池島・福万寺カワセミ楽会(堀江)
〒579−8064 東大阪市池島町3丁目1−9
tel.&fax.0729−84−5730