カワセミ通信4(11号)

寒い池島の「なごみ系」
コガモ(小鴨)
ガンカモ目
ガンカモ科



 前回お知らせしたように野鳥の数の激減と、伴って弥生橋の上の人間の出没状況は寒さもあってか正比例状態でした。そんな中、いつもひょうひょうと出迎えてくれるのが、このコガモ。
 その名の通り日本で見られるカモの中では最小サイズ。明らかに他のカモ類より2まわりほど小さい。それならば数で勝負!と云ったかどうか定かではありませんが、冬の間、池島で最も多く見られるカモです。
 北の国の繁殖地で無事に子育てを終え、越冬のため長い旅路を渡って来た彼等の姿を見はじめる九月末頃、オスはまだ地味なエクリプス羽のままでしたが、寒くなるにつれて美しく換羽したオスは、会の堀江洋子さんいわくオスは自慢の「黄色いパンツ」をチラつかせたり、派手に羽を広げたりと様々なパフォーマンスでメスの気を引いて求愛します。この越冬地でつがいを形成するのです。
 つがいは、一年ごとに入れ替わるといわれています。また水面に浮かびながらオスは「ピリツ、ピリツ、ピリツ」と笛のような声で啼き、そのあまりにもの可愛らしいさに、最初は彼等が発しているとは思えませんでした。浅瀬を歩いたり水面で首をつっこんだりして草の種子や葉、穀類などを採餌します。
 工事作業が終了した夕方、彼等が安心して水辺に集まって来るのを眺めるのは心和むものです。有難いことに野鳥への配慮から弥生橋の東側の水路が当初の設計より川幅が拡張されました。小さな第一歩といったところでしょうか。ごく見近かな鳥、コガモ。ため池が少なくなった今、安心して暮らせる公園になればいいですね。

池島・福万寺でも危機!!
カンサイタンポポ
ごく当り前に道端にあったタンポポ。メダガ同様、絶滅の危機にあるのを皆さんもうすでに、よくご存知でしょう。その猛威はヨーロッパ原産のセイヨウタンポポやアカミタンポポ。下記の表で違いが分かるようにその土地の自然環境の指標となっています。



カンサイタンポポ セイヨウタンポポ
開花 春4〜5月、まれに秋 3〜9月を中心にほぼ一年中
種子 昆虫などに他の株に受粉してもらって増える。相当数の株が必要。 花粉なしの無配生殖(めしべの子房が種になる)で単独で増えることが可能
発芽 秋に発芽(それまでは休眠) 冬季をのぞきすぐ発芽(休眠なし)
夏に枯れる 一年中ある
環境 弱酸性の土壌。有機物が多く適度な湿り気が必要。=農耕地の畔など 弱アルカリ性の土壌。有機物の少ない乾燥地、裸地。=造成地など


2/18(火) 福万寺でウグイスの初啼き (R.M)
3/7(火)上四条町でウグイスの初啼き (k)
♪だんだん山手に行くのですね

渡り鳥であるイソシギが恩智川で越冬。なるかわでは、アカハラも越冬。これも暖冬のせいでしょうね。(堀江♀)

2/17(木) 早朝 恩智川でオオセグロカモメ、2羽追いかけ合い。 (河村)

2/26(土) 水ぬきされていた池島・ 期工事中の水路に入水。早速コガモ泳ぐ。

2/27(日) 枚岡神社の梅林満開。
上のヤブの中でノウサギの歯磨き跡(木の表皮を噛った跡)発見。シダの葉のベットもあり、近くにあった糞と歯型から小さめの個体のよう(keiko)


3/12(日) 3時20分
弥生橋南詰めでカワセミのつがいが行動しています。繁殖の可能性あり。(松浦)
同じ日の5時頃にも河村氏より報告を頂きました。