カワセミ通信12(3号)

尾羽をフリフリ、小禽のタカは鳴きマネ名人
枝や鉄線などにカエルやバッタなどの獲物を突き刺す『はやにえ』(速贄)を立てる習性があることで知られているモズ。(「贄[にえ]」とは諸国から朝廷への貢ぎものという意味)他にも小鳥、ネズミ、フナなども、その彼等の奇怪な行動の餌食になっているようです。冬に備えての干物貯蔵説、ヒナのため蓄え?テリトリー宣言の手段?本能?忘れ去られる物も多く、理由は今だ不明なのです。「モズの草茎[くさぐき]・串刺し・はりつけ」とも呼ばれ、西北近江や但馬の山間部では『はやにえ』の高さでその年の積雪を予想したりする民習があったそうです。(実際はそこの環境によって左右されるのであてにはならないと思うのですが)
また、秋をつげる風物に『モズの高鳴き』というのがあります。今年の異常気象の例に洩れず、例年より少し早く池島では9月10日過ぎ頃に聞くことができました。「キィー」という甲高い声は、オス、メス両方発し、一般に繁殖期を終えて新たに生活を構えるテリトリー宣言の声といわれています。
基本的には春夏は山地で過ごし秋になると平野へ下ってくるといわれますが、一時は都会にも適応しかけた鳥です。治水緑地周辺では3ペアほどが繁殖しています。またモズを『百舌』と記すように鳴きまねの達人で池島でもホーホケキョ♪と鳴くモズ、賑やかにヒバリの鳴きまねをするモズの滑稽な姿が姿がよく見られます。ある実験では、鳴きマネ上手と異性にもてることは、無関係という結果がでていることから、鳴きマネが獲物にする小鳥を呼び寄せる手段とする考えも(マネ上手=狩り上手=強い個体=モテる)という、セオリーからいけば、難しく、結局のところ分かっていません。
身近なようで謎だらけのモズ−−。因みに、大阪府の鳥に指定されたワケは?芸達者なところでしょうか★◎

タマシギ、天国へ

福万寺グランドで恩智川フェスティバルが行われた11月15日の早朝、恩智川の中で水浸しでうずくまっていたタマシギを、会の堀江、越川両氏が保護。今年生まれのオスの若鳥らしく、右足にテグスのようなもので切った傷を負って、かなり衰弱していた。しかし、専門家の指示をあおいだ上で、堀江一家の手厚い看病の甲斐があり、両羽をゆっくりと持ち上げる威嚇のポーズをとり、両足で立って休むほど回復。誰しもが「放鳥できる日も近い!」と喜んでいた最中、19日の午後、原因不明の突然死、傷が原因だったのか、元々弱い個体だったのか、残念な結果になってしまいましたが本能か、最後まで弱さを見せない野生の強さに触れた気がした。

恩智川治水緑地公園を人と野鳥のビオトープ公園に・・・
カワセミ楽会知事室訪問

去る10/26日に羽曳野で行われました知事室開放事業の機会を利用して池島福万寺地区の自然の豊かさと公園計画について私達の希望をお話しすることができました。集まりました9140人の署名は府の河川課の方々が受け取って下さり、出来る限り自然に配慮した設計を協力して進めて行きましょうと力強いお言葉を頂きました。皆さん沢山のご協力有り難うございました。







季節掲示板 鴨川に池島添えて夢心地
池島の年を忘れる仲間かな
    
      岩本 昭広
十月というのに
池島高校の校庭の
サクラが花をつけ、
オマケに花のあとには
キッチリ葉を開かせて
いました。               河村章二
今年の“秋の渡り”の珍客、
ショウリョウツバメ。
30羽くらいの群れで、
3日間ほど滞在。
旅の無事を祈ります。
           JKN1097
最近、よくチョウゲンボウが現われ、
見晴らしの良い工事現場の足場に
留まり、セキレイを捕らえています。
北東へ帰っていきます。
         ☆けいこ
秋の湿地は小さな宝物が一杯!
ミゾソバ、サクラタデ、イヌタデヤエムグラ、
ヘクソカズラ、ジュズダマ、キジョラン、アザミ
さっ!図鑑とルーペ片手に散策しよ!!
                 R.M

11月8日、恩智川クリーン作戦のご協力有難うございました。50人ほどの方が参加して下さり約200袋分のゴミを収集。中には驚くようなゴミもありましたが、大半は、空きカンやペットボトル。中身を捨て、フタを空ける作業が、また一苦労。イヤなものは水に流す、日本人の悪い習慣−−そろそろやめませんか!?