カワセミ通信12(9号)


黒い羽織の愛敬者
果たして
その習性とは?




ジョウビタキ(尉鶲etc.)
スズメ目
ヒタキ科/ツグミ亜科
 




日本では、その両羽の白い紋から『紋付き鳥』とも呼ばれています。小さくお辞儀を繰り返すロマンスグレーの翁(ジョウ)。10月頃、中国西部からサハリンまでの北の地方で子育てを済まし、冬越しのために南下してきます。日本に渡って来ると早速、電線や、低木の枝先などの見晴らしのよい場所に止まり、なわばりを宣言します。ヒッ、ヒッ、ヒッという高い澄んだ声の合間に時々、カッ、カタと特徴のある音を出します。それが火打ち石を叩く音に似ることから「火焚」(ヒタキ)と、名付けられました。海外では、ユーラシア大陸に9種、アフリカに1種が生息し、学名では、その共通する尾羽の特徴から『赤い尾』という意味の名がついています。
 前回特集した「モズの高鳴き」のように、繁殖を目的としたそれとは違い、あくまでも冬越しのための食料確保のなわばり宣伝であることから、もちろん、オス、メス単独で生活します。親しみやすいその名の例えとは、相異なり、時折、ガラスやミラーに写った自分の姿に向かって攻撃する習性がよく見られます。『貧渇』と啼くので縁起が悪がって、飼い鳥にされなかったとか…。そのせいか近よってもなかなか逃げません。池島の治水緑地周辺では、昨年からはメスの姿がよく観察されました。一番近いオスの観察場所から推測しても、そのメスのなわばり半径は300mは、ありそうです。(その面積は、「個体の強さ」「餌の豊かさ」により変化するでしょうが…。)ともあれ、いつまでもその人なつこさがそのままでありますように、そっと楽しませて下さい。


日本最小のネズミ
カヤネズミ
ススキやオギ、ジュズダマの草むらを散策すると腰ほどの高さに半径10cmにもみたない球形の巣に出会うことがあります。宿主は鳥ではなく、野ネズミ。こんな小さな巣に2〜3頭もの仔を生みます。福島県以南に生息し、カヤ場の減少と共にその数も減っています。頭胴長5〜8cmほどの体ですが、食物連鎖の底辺をささえる貴重な存在であることは、確か。







 

11/18730頃、ハヤブサがケリを捕まえてこれから食事という所に偶然遭遇!僕に驚いたハヤブサは、思わず獲物をはなしてしまいました。ケリは命拾いでしたが、ハヤブサには悪いことしたかな。
河村

池島の工事用の詰め所の旗の棒の上から雄々しい高啼きが聞こえてきた、よく見るとそれは、確かにモズではあるが、尾羽がない!そのハンデを埋めるが如く、精一杯体をふくらませて、2回りほど大きくなった彼に、果たしてお嫁さんは、来るのだろうか。3日ほど連続でその場に来たが、その後どうしてるのかな?
keiko

「チョトいい話」
畑を開きはじめた今年4月頃のことです。銘々が都合の良い時に里山に来て耕していました。仲良しクラブの1人が鍬を手にすると必ずどこからか1羽の小鳥がやってきて後をついてくるのに気が付いたのでした。すぐ仲間に得意気に話すとなんと「そうやそうや」「うん僕にも」「わしにも来る来る」「あいつ可愛いね」と言う返事。掘り返された土の中のミミズや虫に味をしめて毎日やってきたのは、ハクセキレイ。オジサンたちは「僕に会いにきてる」と思っているに違いありません。(一部割愛)

神立里山保全プロジェクト
※毎月、八尾の里山管理ボランティアをされている団体です。

枚岡ネイチャークラブwith11/21(日)合同観察会
森の鳥は、ちっともじっとしてくれないので、とっさには、双眼鏡で追えず、いつもじれったく思います。
早く慣れて、鳴き声と、姿が判れば…と、いつも思います。落ち葉スタンプは、大人も子供も、楽しい作品ができて、楽しかったですね。私も、メッセージを添えて、早速知人に送りました。
いろいろ応用できそうです。ハガキ大の紙も頂き、嬉しいです。(随分、準備して下さっているのですね。)
丹阪 五十鈴さん