1 経過 S59.4 大阪府立生野聾学校より分離独立して、大阪府立生野高等聾学校開校。この間にたびたび府教委に移転を要望する。 H15.2 大阪府立高等聾学校(仮称)の設置についての整備に係る予算が府議会において承認される。
H15.2 府教委と母体となる2校で整備推進プロジェクトチームがスタートし、その下に教育課程、施設設備ワーキンググループがおかれ議論を始める。 H15.8 大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進プロジェクトチーム報告書をまとめ、教育委員会議において承認される。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 新校の概要 (1)基本理念 聴覚に障害のある生徒の可能性を広げ、自立した社会人の育成を図るため、確かな学力を育み、自らの障害を認識して、積極的にコミュニケーションを図る、心豊かな人間の育成と確実な進路支援を図る。 @人生を豊かに育むための自己選択・自己決定する力の育成。 A大学等への進学をめざした確かな学力の育成 B職業自立をめざして基本的知識・技術の習得と専門的技術の育成。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(2)規模 ○本科 5学級×3学年(1学級8人定員) + 重複障害学級 ○専攻科 3学級×2学年 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(3)学科 ○普通科 進路に応じた2学級 ○専門学科 3科 機械関連 ・・・ 工業テクノロジー科 (専攻科にも設置)情報関連 ・・・ 情報コミュニケーション科 生活・福祉関連 ・・・ ライフ・サポート科 ○重複障害学級 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(4)各学科 【普通科】 生徒個々の社会参画をめざし、生徒の個性に応じた大学や専攻科等への進学や就職等、多様な進路を支援するため、確かな学力と人格の完成をめざす。 【重複障害学級】 聴覚障害と他の障害を併せ持ち、特別な支援を要する生徒のための、生活・就労自立をめざす。 【工業テクノロジー科】 産業社会における様々な生産過程における基本的知識・技術から、企業が求める技能職としての必要な専門的知識・技術を、設計・加工・組立・検査等ものづくりに関する学習をとおして習得し、「ものづくり」の楽しさやすばらしさ、おもしろさを体験させる。また、技能職として必要な高度な知識・技術を習得し、自ら考え制作できる能力を養成する。 【情報コミュニケーション科】 聴覚障害に深く関わるコミュニケーションについて、ICT(情報コミュニケーション技術)を身につける。さらに情報機器に関する技術を応用・発展させ、他者と連携して「ものづくり」できるコミュニケーション能力を養成する。 【ライフ・サポート科】 生活全般を科学的な視点でとらえ、自他共により心豊かで快適な生き方・暮らし方を考え創造し、支えていくことを学ぶ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(5)教育課程の基本方針 @聴覚障害者の時代をひらく人材を育成するため、生徒一人一人の障害の状況をふまえ、基礎学力の向上を図り、個々の意欲・関心・能力などを生かした進路支援の充実を図る。 A自立活動だけでなく、学校生活全体において、自己の障害の正しい認識と受容により、積極的に生きる力や豊かなコミュニケーション能力と人権感覚を培う。 B近隣の高等学校や企業、地域と連携し、様々な集団活動をとおして実践的で幅広い教育活動に取り組む。 C専門的な学習をより深め、進路支援を充実するため、外部の専門的な人材を活用する。 D学習内容の一層の定着を図るため、生徒のニーズを尊重し、到達度に応じたグループを編成して学習内容や指導方法を工夫する。 E生徒が自らの適性や進路を見つめていく力を育むため、ガイダンス機能を充実させ、2年次の学科変更を可能にする。 F教育活動全体を通じて、コンピュータや情報通信ネットワークを活用し、情報機器を使った表現やコミュニケーションの能力を高める。 G聴覚障害教育の支援センターとして、府内の中・高等学校や聾学校、地域に対し、情報提供や教育相談などの活動を充実させる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※工テは、工業テクノロジー科、情コは、情報コミュニケーション科、 ラ・サは、ライフサポート科を略している。 |