校歌 登 高 賦
- 浅紫に明けて行く 生駒 金剛 遥(はる)に見て 黎明(あさけ)の光 身に浴びつ 希望(のぞみ)に生ける健児あり
- 高津の宮の昔より 大楠公(だいなんこう)の忠節や 金城(きんしょう)高く聳(そび)え立つ 豊大閣(ほうたいこう)の其の勲業(いさお)
- 歴史の蹟(あと)は遠けれど 若き血汐の高鳴るや 英雄の覇図(はと) 永久(とこしえ)に 胸の小琴(おこと)に通う哉(かな)
- 思(おもい)も遠き丘の辺の 高きに登り見渡せぱ 雲かとまがう煤煙の 黒きはやがて世の姿
- 此の昏濁の世に立ちて 戦う時の剣(つるぎ) 太刀 鍛えんとして集れる 誓も固き健児団
- 東 朝日を迎えては 理想をはらむ東雲(しののめ)や 西タ陽(せきよう)を送りては 久遠(くおん)の思(おもい) 凝(こ)らしつつ
- 剛健 質実 自重 自治 至誠の思(おもい) 鍛うべく ここ新興の気に燃ゆる 我が一団の意気を見よ
- 太乎洋の波高く 日東(にっとう)の岸を洗う時 心して立て国民と 叫ぶ声あり君きくや
- 此の国民を救わんと うら若き日の春秋(はるあき)を 鍛えて待つも今暫し 我等の希望(のぞみ)知るや君
- 桜(さくら)花咲く春の野に 花の装(よそお)い 蝶の舞 栄華の夢を辿(たど)りつつ 鳴呼 世は眠る此の日頃
- 天地をこむる風雪を 凌(しの)ぎて咲くや 白梅の 香も高き姿こそ 我等が永久(とわ)の旗標(はたじるし)
- この旗の下 一筋に 若き我らの道行かむ 古き浪華の夢ならぬ 吾等の歴史 いざ書かむ
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