水酸化カルシウム : Ca(OH)2
・Ca(OH)2= 74.1
・消石灰ともいい、無色の固体で、水には少ししか溶けない。
・水溶液中では電離して、強いアルカリ性を示す。( → 石灰水)
Ca(OH)2 → Ca2+ + 2OH-
・酸化カルシウムと水を反応させてつくる。
・空気中の二酸化炭素を吸収するので、密栓して保管する。
・グランドの白線引きに使用される。ただし、空気中の二酸化炭素を吸収して、炭酸カルシウムになっている場合が多い。
石灰水 : Ca(OH)2
・水酸化カルシウムの水溶液をいう。
・水溶液中では、水酸化カルシウムが次のように電離しているので、強いアルカリ性を示す。 Ca(OH)2
→ Ca2+ + 2OH-
・石灰水をつくるには、水 1 dm3に、大きい薬さじで1〜2杯の水酸化カルシウム(または酸化カルシウム)を加えてよくかき混ぜ、上澄み液を使う。濁っているときはろ過し、無色透明の状態で用いる。
・石灰水は二酸化炭素を吸収するので、ソーダ石灰などを詰めた乾燥管を容器の口に取り付け、二酸化炭素が容器内に入らないようにしておく。
・用途:二酸化炭素の検出に利用する。水酸化カルシウムと二酸化炭素が反応して炭酸カルシウムの白色沈殿が生じるので、石灰水が白く濁る。
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3↓ + H2O