ご挨拶
校長 児玉博文
金岡高校ホームページにアクセスいただきありがとうございます。校長の児玉博文です。
まず、このたびの東日本大震災で被災された皆様にお見舞い申し上げます。一日も早い復興を祈念しております。
さて、金岡高校は、遠近(おちこち)に残る田畑やため池に囲まれるように立つ、しっとりと落ち着いた雰囲気が漂う素晴らしい学び舎です。ここに、1000名以上の生徒が通学しています。90%以上の生徒が自転車通学です。放課後ともなると、クラブ活動で頑張っている生徒たちの声が校内に響き渡ります。
門を入ってすぐ右側に、小さい碑があります。そこには、「金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕陽の岡に」という、堺が生んだ与謝野晶子の有名な歌が刻まれています。ここ金岡を詠んだわけではありませんが、「金」と「岡」が読み込まれており、我が校に相応しい歌だということで、創立30周年の記念碑として、この歌が採用され建てられたものです。浪漫あふれる石碑は、夕陽が沈みかけた頃、友人と語らいながら下校する生徒たちを見送るように、静かに立っています。
手入れの行き届いた樹木や花も豊かで、技師さんの制作によるドナルドダック(実は柘植の木です)も迎えてくれます。中庭の桜にも驚かされます。その中でも、しだれ桜のみごとさは圧巻です。本校では、入学式前に1日、検診等のために新1年生の登校日を設けています。今年もその日のすべての行事が終わり、下校している時間帯に、廊下で中庭の方を向いて佇む一人の男子生徒を見つけました。「やっと桜が咲いたね。」と声をかけたところ、「はい。とても美しいです。」との返事が、生気あふれる表情とともに返ってきました。桜もみごとでしたが、彼の簡潔で率直な返答に感動してしまいました。「これぞ金高生(かなこうせい)」と納得したものです。
生徒たちには、夢を持ちその実現に向かって意欲的に勉学に勤しんでもらいたいと願っています。授業を大切にし、真剣に取り組む生徒であってほしいと思います。その積み重ねが「考える力」を培うはずです。将来、社会を支える大人としての自覚を持つために、その力は欠かせません。本校の校訓は「克己」です。自分を厳しく律することは難しいことですが、「考える力」が、ここで大きな力を発揮します。「考える力」は自信を育てます。自信は「克己」心を生み、他者を思いやる心に直結します。
また、考える力をつけるためには、「読書」は必須です。吉田兼好は読書の楽しさを「見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰む業なる」(徒然草)と表現しました。生徒たちにも、いろいろな人たちと対話をしてほしい。読書は語彙力を高め、考える力を養ってくれます。ページをめくるのが惜しいと思う書物に出会えた時、生徒の心に大きな変化が現れているはずです。勉強や部活動に頑張りながらも読書も好きだという「金高生」を育てて生きたいと思います。
金岡高校へのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。