第36回入学式 式辞

厳しい寒さに耐えた、山々の木々の新芽も、今日の入学式を待っていたかのように膨らみ始めました。

本日、大阪府立柏原東高等学校 第36回入学式を挙行するにあたり、ご多用のところ 大阪府教育委員会ご代表、本校PTA会長をはじめ、ご来賓の皆さま方のご臨席をいただき、 誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚くお礼申しあげます。

ただ今、本校への入学を許可いたしました、238名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。  皆さんの入学を心から祝福し、歓迎いたします。

皆さんは、今、喜びと希望に胸をふくらませ、柏原東高校の生徒としての第一歩を踏み出そうとしています。  今 まさに、皆さんは、本校での3年間にわたる「自分探しの旅」の船出を迎えたといえるでしょう。

急激なスピードで変化する社会情勢に主体的に対応し、自己を確立・実現するために、「人としてどう在るべきか。どう生きるべきか。」という生涯にわたり、ぶれることのない軸足を定めるための航海の始まりです。

そこで、私の二つの思いを皆さんに送りたいと思います。  ひとつめは、「自分で限界を作らず、チャレンジを続ける」ということです。  明確で具体的な目標をできるだけ早く設定し、その達成のために努力を続けること。  目標達成の過程では、さまざまな課題や「乗り越えられるのだろうか?」といった壁にぶつかることと思います。

しかし、安易に自身のハードルを下げたり、諦めたりすることがあってはいけません。  皆さんには、無限の可能性があるのです。簡単に限界を作らず、チャレンジし続けることが皆さんを大きく成長させるのです。  仮にうまくいかないことがあっても、その原因をさぐり、知恵をしぼり、工夫することで何度でもチャレンジする強い心を持ってほしいと思います。

     

次に、「常に感謝の気持ちを忘れず、人の痛みを自分の痛みとしてとらえることができる人間になってほしい」ということです。 昨年、3月11日に東日本を襲った未曾有の大震災により、一瞬にして多くの尊い命が奪われました。

      

また、その後の原発事故の影響により、未だに避難生活を余儀なくされ、もとの日常生活を取り戻せていない多くの方々がおられます。  皆さんが、毎日、元気に学校で学び、また、あたたかく皆さんの帰りを待ち、支えてくれる家庭がある。

      

この当たり前の日常に感謝する気持ちを忘れないでほしいと思います。  これから、皆さんは、しっかり自立し周りの多くの人々を支えるとともに、また支えてもらって生きているということを心に刻み、人として人の痛みがわかる、心の優しい人間になってほしいと思います。

      

終わりになりますが、保護者の皆さま方に、改めてお子様のご入学を心からお祝い申し上げます。  これまで、お子様を育ててこられたご苦労は並々ならぬものであったと存じます。  柏原東教職員一同、大切なお子様をお預かりし、さらなる成長に向け「熱く」、ときに「厳しく」、そして「暖かく」、全力でサポートしてまいります。  各ご家庭におかれましても、本校の教育方針・教育活動にご理解を賜り、ともに お子さまを育てて参れますよう、ご協力をお願い申し上げます。

      

新入生の皆さんには、今日の気持ちを忘れず大きな目標を持ち、本校での「自分探しの旅」が、素晴らしいものになることを願い、式辞といたします。

      

平成24年4月9日                大阪府立柏原東高等学校長 梶川 哲郎