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組織
所長メッセージ

就任にあたって
 (平成23年5月2日)

 この4月、大阪府教育センターに10年ぶりに戻ってまいりました。私にとっては、平成7年、大阪府教育委員会の指導主事としてスタートしたこの地で、新たに出発することになりました。各界からの期待に応えられるよう邁進してまいります。

 大阪府教育センターとして、今年度、特に、力を入れて取り組んでいきたいことが、三つあります。

 第1に、学力向上の取組みを通して、学校の総合力を高めること。大阪の学力課題は、改善の傾向が見えるとはいうものの、まだまだ、深刻な課題を残しています。学力向上に王道はありません。ひとえに日々の授業のあり方に懸かっています。「教えるということ」、「そのために授業はどうでなければならないのか」ということを、今、一度、正面から捉え直すことが、今の大阪の重要な課題だと考えています。
 国語教育の実践家である大村はまさんは、「まず、(先生は)育てたい力の基本になるところの頭のはたらきは、どんなことかをとらえ、そのような頭のはたらきをさせる仕事はないか、というふうに考えていく」、「教師はやはり、そのときやっていることが、どういう能力とむすびつくのかということを、見つめなければならない」、「子どもにとっては唯一の時間、再び繰り返すことのできない時間、教師たる自分は、最高の自分でなければならない。教師というものは勉強しなくてはならない。研究することはせんせいの資格」。これらの言葉の重みを、今、痛感しています。
 もちろん教え込みや詰め込みは賛成できません。また、一方で言われる「子どものよき理解者としての教師」、「カウンセリングマインドを持った教師」は当然のこととして、教師の仕事とは「教えること」です。大阪の学力課題に対して、「授業が効果的に作用しているのか」を検証し、改善することが急務です。すべての学校に授業研究の文化を確立したいというのが、今の私の強い願いです。

 第2に、人材育成。大量退職、大量採用、一層学校の自律性が求められている中で、管理職のマネジメント能力の育成、ミドルリーダーの育成、経験の少ない教員の指導力・授業力の育成など、学校とセンターが連携した、キャリアステージに応じた研修の体系化、充実が必要です。

 第3に、府教育センターと、市町村教育委員会や教育研究所等との連携を強めること。財政難の中、府も含めて、市町村も人員削減、予算の削減がなされる中、教育水準の維持向上に苦慮していることと思います。大阪府には、43市町村教委とそれぞれの教育研究所等があります。これらが、連携し、互いのもっているリソースを有効に共有できれば、大阪府総体として、大きな力が発揮でき、大阪の教育力の向上に大きく役立つものと思います。

 この一年、よろしくお願いします。


大阪府教育センター
所長 藤村裕爾

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川村前所長のあいさつ