研修風景
高等学校「化学」研修
   
第1・2回 8月3日(月)
 身近な化学材料

 機能性高分子の解説と実験を行った。まず、機能性高分子の歴史や種類・用途(分離膜、超吸水性ポリマー、光学用プラスチック、電磁気機能プラスチック、医用プラスチック、高機能性接着剤など)について、概観を解説した。続いて、高吸水性高分子(ポリアクリル酸ナトリウム)、光ファイバー,など、偏光板など、様々な機能性物質の性質を調べ、各物質の構造と関係づけて、その仕組みを解説した。


第3・4回 8月4日(火)
 液晶の作製とその利用


 液晶についての解説と、偏光板及び液晶セルの作製を行った。まず、PVAフィルムをヨウ素ヨウ化カリウム水溶液で染色して偏光板を作製した。続いて、焼成法によりPVAを成膜し、ナイロン布でラビング処理して配向膜とした導電性ガラス2枚を重ね、その隙間に液晶物質を注入して、液晶セルを作製した。直流電圧を印加し、OHPを用いて透過光を観察して、液晶セルの動作を確認した。


第5・6回
 ケイ素系機能性物質の最先端

 京都大学大学院理学研究科において、講演及びシリカゲルの作製実習を行った。 午前中は、無機物質化学分科の花田禎一教授によるガラス・アモルファスを概観する講演と、中西和樹准教授によるシリカガラスの作製等の講義を行った。 午後からは、中西准教授、金森主祥助教及び大学院生の指導により、ゾル−ゲル法によるシリカゲルの作製と多孔構造の顕微鏡観察を行った。
   

 
 

                                                       

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