塩化ナトリウム : NaCl

・NaCl=58.4

・食塩として日常よく用いられる。岩塩の主成分でもある。

・自然界では、海水中に 約2.8%含まれるほか、岩塩として産出する。

・無色の結晶で、加熱すると 801℃で融けて液体になる。

・水に溶け、Na+とCl-に電離する。溶解度は、ホウ酸や他の塩とは異なり水の温度が高くなってもあまり変わらない。


          水100gに溶ける食塩の最大グラム数
0℃ 10℃ 20℃ 25℃ 30℃ 40℃ 60℃ 80℃
35.7g 35.7g 35.8g 35.9g 36.1g 36.3g 37.1g 38.0g


               食塩水の濃さと比重(25℃)
質量% 10 14 20 24
比 重 1.0041 1.0111 1.0253 1.0688 1.0987 1.1453 1.1778


・利用:溶解、結晶づくり、寒剤などの実験に用いられる。

・製法:古代より海水から水を蒸発してつくられているが、現在では、イオン交換膜を用いて濃縮した海水からつくっている。工業原料には、岩塩を輸入して用いている。

・粗製の食塩には、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが不純物として少量含まれていることが多い。そのため、粗製食塩を使った食塩水はアルカリ性を示すことがある。

・食用の精製塩は99.9%以上の純度がある。この食塩には、さらさらした感じにするために、塩基性炭酸マグネシウム (MgCO3Mg(OH)2)が添加されている。

 このような食塩の水溶液はアルカリ性を示す。