過酸化水素 : H2O2

・H2O2=34.0  《医薬用外劇物、危険物第6類》

・無色、油状の液体である。

・生体内での酸素呼吸などの際、生成する。

・金属酸化物などが触媒となって、激しく爆発する。水溶液も不安定で分解しやすい。

・ 漂白剤、殺菌剤として広く用いられる。



過酸化水素水 : H2O2

・6%以上は、《医薬用外劇物》である。

・市販の試薬は約30%であり、消毒薬のオキシドールは約 3%である。

・水溶液は不安定で、常温でも徐々にではあるが分解し、酸素を発生する。

・市販のオキシドールには、リン酸などの安定剤が加えられている。

・酸素発生に使うときの濃度は、 5%程度のものが適当である。

・酸化マンガン(W)を加えると、酸素が発生する。
  2H2O2 → 2H2O + O2↑(触媒:酸化マンガン(W))

・酸化剤として働くので、殺菌剤、漂白剤に用いられる。

・還元剤として働くこともあり、過マンガン酸カリウム水溶液を脱色する。

・濃度の大きい溶液は冷暗所に保存するのがよい。

・手などについたときはすぐに水でよく洗い、ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)の水溶液で湿らせた後、もう一度水洗するのがよい。