炭酸水素ナトリウム : NaHCO3
・NaHCO3= 84.0
・重曹、重炭酸ソーダとも呼ばれる。
・水に少し溶け、弱いアルカリ性を示す。
・加熱すると 約270℃で分解し、二酸化炭素を発生する。熱分解の実験にこの反応がよく用いられる。
2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2↑ + H2O
・胃腸薬の成分として炭酸水素ナトリウムが用いられるのは、弱いアルカリ性である炭酸水素ナトリウムが胃酸を中和する働きをもつことによる。
・ふくらし粉の主成分として炭酸水素ナトリウムが用いられるのは、炭酸水素ナトリウムが熱分解して二酸化炭素を発生することによる。
炭酸ナトリウム無水物: Na2CO3
・Na2CO3= 106.0
・炭酸ソーダ、ソーダ灰とも呼ばれ、無色の固体である。
・水に溶け、アルカリ性を示す。
・吸湿性があるので、密栓して保管する。
炭酸ナトリウム十水和物: Na2CO310H2O
・Na2CO310H2O=286.1
・炭酸ソーダ、洗濯ソーダとも呼ばれ、無色の固体である。
・水に溶け、アルカリ性を示す。
・風解性(空気中に放置すると、水和水を失う性質)があるので、密栓して保管する。