鉄 : Fe

・Fe=55.8

・鉄鉱石などを還元して得られた鉄は、不純物として炭素を多く含む。このような鉄は銑鉄(せんてつ)と呼ばれ、硬いがもろく、鋳物などに用いられる。

・鋼(こう)と呼ばれる鉄は、不純物である炭素を少し減らしたもので、軟らかくて粘り強く、建築材料などに用いられる。

・鉄粉、鉄板、スチールウールなどとして利用する。

・鉄粉は《危険物第2類》に指定される。

・酸との反応を観察する実験には、鉄くぎを用いればよい。

・鉄粉が必要なときで混合物でもよいときは、化学懐炉として市販されているものの中身を利用すればよい。

・鉄粉と硫黄の反応には、メッシュの細かいものがよい。 

・鉄の燃焼に使うスチールウールは、荒物店で入手できるものでよい。

・鉄粉と砂鉄はよく混同されるが、砂鉄は Fe3O4の組成の酸化鉄であり、酸に入れても水素は発生しない。

・きれいな鉄板を手に入れたいときは、トタン(鉄板に亜鉛をメッキしたもの)を約20%の塩酸に浸し、亜鉛を溶かし去ればよい。

・鉄のイオンには、鉄(U)イオン(第一鉄イオン、Fe2+)と鉄(V)イオン(第二鉄イオン、Fe3+)とがある。Fe2+は淡緑色、Fe3+は黄褐色である。