リン : P
・P=31.0
・黄リンと赤リンの同素体がある。
(1) 黄リン 《医薬用外毒物、危険物第3類》
・黄白色半透明のやわらかい固体で、水に溶けない。
・P4分子(=123.9)で構成されている。
・発火点が34℃であり、燃えやすい。34℃より低温でも、空気中で徐々に酸化され、十酸化四リン(五酸化リンP4O10)を生じる。このときのエネルギーが、熱ではなく光として放出される。これが暗所でかすかに光るリン光である。
P4 + 5O2 → P4O10
・水の入った栓付き容器に入れ、施錠できる薬品庫に保管する。
・廃棄は、そのまま捨てないで、燃焼させて処分する。
(2) 赤リン 《危険物第2類》
・暗赤色の粉末で、水に溶けない。
・黄リンを、空気に触れないようにして250℃に保つと、得られる。
・発火点は 400℃以上で、空気中で自然に酸化されず、リン光も出ない。
・空気中で燃焼させると、十酸化四リンが生じる。
・マッチ箱の外側に塗られている。
・密栓して保管する。