精神障害者にとってのノーマライゼーション

戎島 友美


第一章 はじめに
 私の課題研究のテーマは「精神障害者にとってのノーマライゼーション」です。「精神障害」と聞いて何をイメージしますか?自分とは関係のない遠い世界の事のように思うでしょう。しかし、今は100人に1人は精神の病気を抱え、更に7人に1人は鬱病にかかると言われるほどのストレス社会です。身近な人が患者になってもおかしくはないのです。
 最近では、日本も福祉が進み、身体障害者や知的障害者の方へ対する理解は深まってきています。しかし、精神障害については無知な人が多いと思います。
 私がこのテーマを選んだ理由は、1人でも多くの人に精神障害とは何か、ノーマライゼーションとは何かを知ってほしいと思ったからです。また将来、精神保健福祉士という職業につきたいと思っているからでもあります。この仕事は、精神障害を持った方やその家族の心のケアをしながら学校や職場への社会復帰を手助けします。
 私は、まず自分に出来ることは精神障害・病気について知ることだと思っています。関連の漫画や映画では患者と家族の関係、社会のあり方、差別や偏見などが描かれていました。障害・病気の事だけでなくこのようなことも調べたいです。
 そのために、精神障害者の方と直接会って関わりたいと思っています。
 私は今まで、ボランティアや授業の一環で身体障害者や知的障害者の方とは関わったことがありましたが、精神障害者の方とは関わったことがありません。そのせいで、自分の中で勝手なイメージを押しつけている部分も多いと思います。だから、グループホームや作業所へ行って自分の目で事実を知ってこようと思います。そして、自分の中で一番の疑問である家族や友達、恋人が心に障害を抱えたときどのように付き合っていけばいいのかを解決したいです。
 一般の人々の精神障害者に対するイメージは悪く、何を考えているのかわからない、恐い、犯罪を侵すといったものが多いです。確かに精神障害者による凶悪な事件が発生し、誤解が生まれてしまうのは仕方ないのかもしれません。
 「精神障害者にとってのノーマライゼーション」とは一体何なのか??それを見つける事がこの課題研究の課題であり、これからの社会の課題でもあると考えています。

2章 精神障害について知ろう☆

 精神障害といっても色々な種類があります。身近でよく知られているのが鬱病です。鬱病は心の風邪ともいわれています。風邪と同じくらい珍しくない気分障害です。他に、そう病、神経症、拒食症や過食症などの摂食障害、アルコール依存などの神経活性物質常用障害、心身症、人格障害などがあります。そして今、注目されている統合失調症があります。今回の課題研究では、鬱病と統合失調症について詳しく調べています。

【鬱病と心の風邪】
 このストレス時代で15人に1人、7人に1人、3人に1人ともいわれている気分障害。それが鬱病です。身体的な症状では睡眠障害などです。(生きていたくない)(何故生まれてきたんだ!)という気持ちが強くなってきます。
 鬱病を克服したある女性は、自分をゴミだと思いこみリストカットへ走ったそうです。このように自殺未遂に至る人は少なくありません。
 では、ここまで症状が進行してしまうまでにどうすればいいのでしょう??鬱病は精神障害の中でも軽く適切な治療で治ります。薬の開発もどんどん進んでいますし、気持ちを楽にするためにも病院へ行くことが進められています。治療には2,3〜5年かかることもあるそうです。発病のきっかけは主にストレスなので、ストレスの原因から離れる事も大切です。
 克服する要素は人それぞれですが、ある患者さんはモノクロだった世界が突然カラーに変わったといっています。十分な睡眠や恋人の存在、元々おしゃべりだった性格がプラスに働いたのだろうと考えられています。

【分裂症から統合失調症へ】
 統合失調症は以前、精神分裂症と呼ばれていました。何故、病名が変わったのかというと、別に精神が分裂する病気でもないし、差別的な意味やマイナスイメージがあるからです。
 主な症状は幻聴と妄想です。具体的な例を挙げると、「自分は常に監視されている」「秘密組織に命を狙われている」「テレビに出ているタレント達は自分が操っている」などです。これは、脳の機能が低下してしまっているため、本人にはまさに現実そのものとして事実としか思えないような状態になってしまいます。原因は不明ですが遺伝、生活環境ではないかと考えられています。
 統合失調症は病院で処方を受けて薬による治療をする事が重要です。完治するのに大きな役割になっています。しかし誰にとっても、毎日毎回欠かさずに薬を飲み続ける事は大きな負担です。これは、精神障害者の方だけに関わらず、私たちにも同じ事がいえると思います。特に、精神障害者の方にとっては飲むことの手間や続ける事が面倒だといった負担ではなく、自分が精神障害者なのだと薬を飲むたびに自覚しなければいけないという心理的負担が少なからずあるのでしょう。そのため、実際にお会いした患者の方達も薬は嫌だと、おっしゃっていました。また、副作用の問題もあります。例えば、頭がボーッとする、体が怠いといった症状。 女性だと生理不順になったり、男性だと体の脂肪のつきかたが女性的になったりします。このような事から、気分がイライラしたりして、薬をやめれば統合失調症から解放されると考えてしまう方もおられるかもしれません。では、服薬を拒んだ人に対してどのように説得すればよいのでしょうか。これといった正論はありません。患者さんの症状は人によって重かったり軽かったり様々ですし性格も違います。患者さんと説得する人との信頼関係によってもかわってきます。ある方の、説得の方法を例に挙げると、入院している患者さんに対して外泊の条件にしたりと管理的な方法をとることもあります。症状の軽い患者さんであれば、辛い幻聴や妄想を押さえることが出来るのだと真剣な態度で伝えることではないでしょうか。

【心に障害を持った人とのつきあい方】
 自分の家族が病気になったり怪我をすればもちろん支えになるでしょう。「支え」といっても様々で、経済的なことであったり、励ましたりと心の支えであったり、日常生活の介助であったりします。精神障害の場合どのような「支え」が必要とされているのでしょう。もちろん上の事すべて必要です。そして何より大切な事は家族や友人、恋人など周りの人が「あなたをささえているよ」という姿勢や態度を示す事です。これで、安心感を得る事が出来るのです。そして、病気を治すのは家族でも医者でもなく、自分自身であることを伝えなければなりません。
 しかし患者さん本人に言わせれば、家族は身近な存在すぎて病気の事を理解してくれにくい事もあるそうです。それは、患者さんが発病する前は、働いて収入を得たり、学校へ通う元気な姿をみていたせいで、今の病気を抱えた姿を受け入れられないからなのです。その為、「何で働かれへんの?!」とか、「気持ちの持ちよう」、「だらけてるだけ」といった言葉で追いつめてしまったりする事もあるそうです。また、作業所の職員さんや発病してからできた友達も病気と闘う中で強い支えになっているそうです。
 では逆に、周りの人がしてはいけない事は何なのでしょうか??やっぱり、腫れ物に触るような接し方はしてはいけないと思います。精神障害者は弱い人でも可哀想な人でもないのです。だから、患者さんを守り、抱え込むだけでは病気に依存させてしまう結果になるのです。
 そして、社会復帰から遠ざけてしまうのです。

第3章 「作業所 ゆう・スペース」の訪問

精神障害者をサポートする施設は色々あります。数人で共同生活をするグループホームや生活支援センター、働き口としての小規模作業所などがあります。この夏休みに私は小規模作業所に行って、職員の方や精神保健福祉士の方、患者の方にお話をうかがったり、中を見学したりしてきました。
 この作業所は「ゆう・スペース」という名前で色々な意味が込められています。「YOU」「友」「遊」「優」後は地名の湯里の「湯」などです。この作業所がメンバーや地域の人たちにとって素敵なスペースになることを願ってつけられたそうです。
 目標は、障害を持つ者同士が支え合いながら規則正しい生活習慣やルール、マナーなどを身につけ社会復帰の準備をすることです。
 活動の内容は、主に弁当づくりです。月に数回、地域の福祉施設や、一般の家庭から電話で注文を受けて配達をしています。弁当づくりが休みの時は、スポーツ、内職、コーラス、ミーティング、製品作り、レクリエーションなどを行っています。
 作業所へ入る前は少し緊張しました。メンバーがどんな人なのか、とか想像ばかりが膨らんでいましたが、実際中に入ったらそんな不安はすぐに消えてしまいました。笑い声が絶えないとても和やかな雰囲気でした。
 そこで、今まで疑問に思っていた事をいくつか質問しました。

質問
Q1,もし、自分の家族が精神障害者だったらそのことを隠さずに親戚や近所の人に話せますか??(職員さんに対して)
→話せます。ただ、わざわざ言う事ではないし、プライバシーに関わらないように気をつけなければならない。隠すことはしない。

Q2,今のマスコミの報道についてどう思いますか??(患者さん、職員さん両方に対して)
→正しい知識を持っていないのに間違った事を書きすぎ。そのせいで誤解が生まれてしまう。例えば、何か凶悪な事件が起こると、その容疑者の過去の内科や外科の通院歴は公表しないのに、精神科の通院歴は大々的に公表するのはおかしい。あきらかに精神病に対する偏見だ。

Q3,患者さんにとって辛いことは何ですか??
 →いくら、作業所での弁当づくりなどを頑張っても周りが「仕事」として認めてくれないこと。作業所であっても、ちゃんとお金をもらって働いているのだから、「仕事」として認めてほしい。

Q4,作業所を開設する時、近隣住民から反対運動などはありましたか??
 →目に見えて反対する人はいなかった。地域の人を呼んで、受け入れてもらえるように講演をして障害の事や作業所の目的などを伝えた。こうした努力の結果、反対運動はおこらなかった。けど、地域によってはなかなか受け入れてもらえず、反対運動が起こることもある。

Q5,国、社会に対して望むことは??(患者さんに対して)
 →優しい社会になってほしい。戦争ばかりに税金を使わず、福祉にもまわしてほしい。もし、学生で収入のないときに発病してしまったら、無年金になる。病気を克服して、作業所を出て次の段階へ進みたくても仕事に就きにくい。外国は企業が積極的にスポンサーについたりしている。日本もそういう制度をどんどん取り入れて欲しい。

Q6,今の高校生に知って欲しいことは??
 →精神障害は誰にでもなる病気。学校の先生でもフリーターでも、子供もお年寄りもなる病気。特別な人だけのものではない。特に心が綺麗な人になりやすい。心が綺麗すぎて、繊細でもろいからこんな病気になりやすいのです。
  このことは知っていて欲しい。
第4章 差別問題・精神障害者は危険ではない
【差別用語】
 私が小学校の低学年の時の経験です。クラスのある子がふざけて、おどけた動作でみんなを笑かしていました。それを見ていた周りの子が「なんかお前ヨウゴみたい!!!」と言いだしそれに便乗して「ほんまや〜ヨウゴや〜」と口々に言いだし、さらに笑いが起きました。この出来事を見ていた担任の先生が「それは人を馬鹿にして差別する言葉だから使ってはいけません。」と言っていたのを覚えています。この時まだ小学生だった私はあまり理解できず(ヨウゴって言ったらあかんのか〜)くらいにしか思いませんでした。
 最近テレビや新聞でも差別用語が使われたと、よく問題になっています。
 けど、私たちは世の中に存在するすべての差別用語を覚えているわけではないし、何が差別用語で何がそうでないのか判断の基準も人によって様々です。悪気が無くても、普段の会話の中で知らぬ間に差別用語を使ってしまっていたりする事も珍しくないでしょう。
 精神障害者を差別する言葉で「キチガイ」というものがありあす。誰でも使った事がある言葉だと思います。異常に何かが好きだったり熱中している人に対して、例えば「ゲームきちがい」とか「釣りきちがい」など言ったりした事があるでしょう。この発言をしている時、この人には別に精神障害者を差別している気持ちはないと思います。言葉に過敏になっているだけでは差別はなくならないでしょう。大切なのは、新聞やテレビなどの報道が正しい表現をし、次の世代である小学生などにきちんした教育をしていく事だと思います。
 「言葉」が人を差別しているのではありません。「心」が人を差別しているのではないでしょうか。

【精神障害者は犯罪を侵しやすいのか】
 近年、池田小学校の児童殺傷事件をはじめ凶悪な事件が増加しています。
 ニュースでは「容疑者の精神鑑定を・・・・・・」などのキャスターの台詞をよく耳にしますし、コメンティターとして精神科医が登場したりしています。これを見た人達は、精神障害者に対してどんなイメージを持つでしょうか??第1章でも書いた通り、恐い、何を考えているのかわからない、などの悪いイメージがどんどん一人歩きしてしまいます。更に現在、精神科に入院や通院しているすべての精神障害者が危険で犯罪を侵す可能性があるかのような見方をする人もいます。
 そこで実際はどうなのか調べてみました。統合失調症の場合を例に挙げると、犯罪を侵す人の割合は一般の人と変わらない事がわかっています。それどころか犯罪を侵す能力やエネルギーがない人のほうがはるかに多いのです。しかし残念な事に、精神障害者の中でごく一部の人が犯罪を侵し繰り返してしまっているのも事実です。ここでの問題点は、法律と精神医療にあると思われます。現在の日本では、精神障害者による犯罪だと認められた場合、検察官によって心神喪失や心神耗弱(障害によって善悪の判断が出来ない状態)と判断された場合、不起訴となります。つまり、刑罰を受けなくてもよいのです。
 これらの人は精神病院へ入院という措置をとり治療によって症状が落ち着くと退院して社会へと帰っていきます。その後は家族や福祉のサポートがない場合が多く、症状が悪化して犯罪を繰り返すということがあります。このように、今の法律や精神医療では悪循環なのです。
 そこで、平成14年に国会で新しい法律案が提出されました。目的は、「継続的で適切な医療を行い、地域社会で観察・指導することにより、症状を改善し、再発の防止をはかり、社会復帰の促進をはかる」事です。概要は、
  1. 殺人や放火など重大犯罪を侵したが、心神喪失を理由に不起訴や無罪になった人が対象となる。
  2. 処遇の決定は地方裁判所のもとに行われ、精神鑑定や審判などで再犯のおそれがあると判断された場合は、裁判官と精神科医との一致で入院や退院や通院治療の処遇を決める。
  3. 対象者は弁護士を選任し、処遇が不服の場合には、高等裁判所抗告することが可能である。
  4. 入院や通院先は厚生労働大臣が指定した医療機関とし、治療費は国が負担する。
  5. 入院の場合は半年ごとに地方裁判所が審査し、通院治療は最長でも5年とする。
  6. 精神保健監察官を新設し、地域社会での医療保護観察を行い、通院期間中には、継続的な医療を受けさせるための援助や支援を行う。
しかしこの案に対して色々な意見があります。「精神障害者は何をしても罪にならないのか」「被害者の思いはどうなる」「差別や偏見を助長する」など様々です。
 この先、審議を重ね法律案がどんどん改正されていくと思いますが、再発を防止し精神障害者も被害者も両方の人権が尊重される内容でなければならないでしょう。
第5章 精神障害者にとってのノーマライゼーションとは??
バリアフリー、ユニバーサルデザイン、ノーマライゼーションなどこれらの言葉を耳にする機会が多くなってきました。
 ノーマライゼーションとは、性差や民族の違い、障害者や高齢者など不利益を受けやすい立場の人も、教育を受けたり、働いたりと当たり前の日常生活が送りやすい社会にしようという考え方のことです。今、日本もノーマライゼーションの実現に向けて一歩一歩進んでいます。ノーマライゼーションのあり方も様々な形があります。
 私の考えるノーマライゼーションは、例えば、車椅子で生活する人にとってのノーマライゼーションだと駅や公共の施設などを車椅子でも利用しやすい設計にすることだと思います。国籍や民族の違う人達にとってのノーマライゼーションは、当然の事ですが就職の時公平な審査で採用し、賃金などの労働条件を平等にすることです。また、賃貸住宅などへの入居契約も外国人だから・・・なんて理由で断ったりすることなど、あってはいけないのです。他にセクシャルマイノリティー(性的少数派)といわれる人達にとってのノーマライゼーションは自由な恋愛を認める雰囲気や、法律的な事だと夫婦別姓や同性同士の結婚を認めることなどではないでしょうか。
 このように挙げればキリがないほど沢山の事があります。
では、この課題研究の一番の課題であった「精神障害者にとってのノーマライゼーション」とは一体何なのでしょうか・・・??私は次の3つなのではないかと考えています。

 ☆ 正しい表現による正しい報道を行う→正しい理解へつなげる
 ☆開かれた病院の実現→当たり前のケア
 ☆ 闘病中、社会復帰後の生活の保障

 報道については第4章でも少し書いた通り、精神障害者にとってのノーマライゼーションの実現の大きな障壁になっているのです。一般の人が精神障害者についての情報を得る手段はテレビや新聞くらいしかありません。わざわざ専門書を読んで勉強する人なんてほとんどいません。だからこそ、テレビや新聞が正しい表現による報道をしなければなりません。今、精神保健に関する法律も改められ、漫画などでも取り上げられ社会も少しずつ注目し始めています。こんな時だからこそ、報道も変わらなければならないのだと思います・正しい報道が正しい理解へとつながるのです。
 次に、病院のあり方ですが精神病院への通院は誰もが抵抗あると思います。山奥に建てられ中は鉄格子とかがあって閉鎖病棟のような病院をイメージすると思います。しかし、精神病院の形態は変化していてきています。町中に通いやすい心療内科やクリニックも増えてきています。
 更にイタリアやアメリカの病院は「脱施設化」が進められています。つまり、入院中心の医療からの脱却がはかられているのです。反対に日本は、「長期入院医療」中心のケア体制が続いています。脱施設化の結果、退院しても又すぐ入院してしまう再入院率が増加という問題が生じてしまいました。しかし、この問題を克服するため地域の援助プログラムが工夫されるようになりました。充実した地域ケアが開かれた精神医療の実現につながるでしょう。つまり、治療を病院中心ではなく地域のケア中心にすることが望ましいのです。今回訪問した、「ゆう・スペース」は地域の小学校の夏祭りでヨーヨー釣りの店を出していました。このように地域と交流する機会をどんどん増やしていって欲しいです。
 最後に、闘病中や社会復帰後の生活の保障についてです。治療費など経済的な悩みも多いでしょう。そこで精神障害者保健福祉手帳の制度があります。この制度によって障害年金を受けたり、治療費を負担してもらえたりします。
 又、経済的な事以外だと地域社会への参加も重要です。今回私が行った「ゆう・スペース」などの作業所は限りなく社会に近いと思います。「べてるの家」というグループホームは昆布やオムツなどを売って収入を得ています。このように社会と関わる場所はなくてはならないものでしょう。

このようにまだまだ十分とは言えませんが、精神障害者にとってのノーマライゼーションは少しずつ実現にむかっています。しかし、障壁はたくさんあります。精神福祉にまわせる税金は限られていますし、何より一番大きな障壁は、私たちの心の中にある偏見などでしょう。今までの長い歴史でつくられてきた悪い イメージを変えることは簡単ではありません。
時間はかかると思いますが、一日でも早く十分なノーマライゼーションが実現することを願わずにはいられません。
まとめ
この課題研究を通して、学校へ行ったりバイトをしたり、それが当たり前のように出来るというのはとても幸せなことなんだと感じました。今、社会はどんどん豊かになっていきますが、それに反して心の問題を抱える人は増えていっています。「最近、風邪でしんどくて・・・」と同じくらい気軽に「最近、気持ちがしんどくて・・・」と言える雰囲気はとても大切だと思います。そして、お金の事や近所や親戚の目を気にすることなく、安心して病気になれる社会であってほしいと思います。
 少数派を排除するのではなく、少数だからこそ耳をかさなければならないのです。
 「理解」「ケア」「保障」の3つが揃って初めて精神障害者にとってのノーマライゼーションが実現といえます。そして今の私に出来ることを考えました。まず、作業所で作られた商品である石鹸や弁当を買ったり、活動に参加する事だと思います。そして、色々な本や関連する作品に触れ、目標である精神保健福祉士の資格をとってこの分野で働く事ではないかと考えています。

最後に、論文作成に協力して下さった「ゆう・スペース」の方々、ありがとうございました。
参考文献等
『部落解放E』 解放出版社
『統合失調症がわかる本』 福西勇夫著 法研
『ぼくの心をなおしてください』 原田宗夫著 幻冬社
『ブラックジャックによろしくHI』
精神障害について…知ることからはじめよう
 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/3998/sick2.html
精神分裂病入門
 http://human.kdn.ne.jp/schizo0001,html

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