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外貨預金 −時は金なり−
富坂 直昭
この論文は書き始め3月から書き終わり10月と約半年間ゆっくりと書いたので、基準とする為替レートが変更されていたり、文章の形態が多少異なる点がありますが、ご了承ください。
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経済の基礎知識 改正外為法 1997年5月16日に改正が決定し、新しい外為法=改正外為法は1998年4月に改正され、正式名称は「外国為替及び外国貿易管理法」といいます。 この法律は1980年12月に抜本的に改正され、1984年、1992年にも一部規制撤廃が行われました。今回の改正は「管理」の2文字が消える他に、今までにない大幅な見直しがなされ、その内容は、海外口座がOKになる。そして、国の外国為替公認銀行や指定証券会社、両替商制度を撤廃する。最後に、届け出や報告義務の撤廃です。このような動きをみて、最近では外貨預金の取り扱う銀行が増えて来ました。 日本の金融商品の問題点と将来
外国為替法の歩み
安全性 これからは私たち預金者が経営基盤の強い所に大切なお金を預けなければなりません。注意していただきたいのは、外貨預金は預金保険機構の対象外であって、日本の銀行に預けても銀行が破綻した時、元金は戻ってきません。まあ、実際に外貨預金の口座を開くときには銀行員に何度も説明されますが。しかし、私たち素人がどの様な金融商品に預ければいいのかは、はっきりいて分からないでしょう。そこで、どのような預貯金が安全かそうでないのかを表にしました。 郵便局(郵便貯金・簡易保険法が定める国営事業)
証券会社(寄託保険補償基金あり)
生命保険会社(保険契約者保護基金あり)
都銀・信拓銀・長信銀・地銀・第二地銀・信金・信組・労金(預金保険制度あり)
損害保険会社(保険契約者保護基金あり)
農協・漁協など(農水産業協同組合貯金保険制度あり)
外国銀行の在日支店(預金保険制度の対象外) <安全度> A:保護される、もしくは破綻しても実害はない
B:保護される見通し、もしくは破綻しても実害は少ない
C:要注意
<解約の自由度>
A:解約手数料なしで即日引き出せるなど流動性の高いもの
B:1ヶ月以内の据え置き期間のあるもの
C:据え置き期間が何ヶ月超、もしくは途中換金のできる物
D:原則として満期期間があるもの
預金保険制度とは? 金融機関とこれかつきあっていく上で確認しなければならないのが、それらの金融商品が預金保険の対象であるかないかである。ちなみに、繰り返し言っているが外貨預金は対象外であるので注意してほしい。 預金保険制度とは、預金などの金融商品を預かる金融機関が経営破綻した際に預金者を保護する手段のこと。対象となる金融商品は預金、定期積金、掛金、元本補填(ほてん)特約のある金銭信託など。また、預金保険は預金保険機構と貯金保険機構の2つの機関から成立している。その内容は、金融機関が破綻した際に、預金者一人一金融機関最高1000万円まで預金を払い戻す。破綻先の事業を引き継ぐ金融機関へ資金を譲渡して預金者を保護する。また、現在は時限措置として、2001年3月末までは預金を全額守るが、2001年4月1日からは一人一金融機関1000万円までを補填する。 外貨預金の仕組み 21世紀は国際化社会と言われ、私たちはもう日本と言う小さな国にとどまることはなくなると思います。海外旅行をする上で必要になってくるのが各国の通貨です。日本の円は戦後、急成長を続けてきましたがバブル経済崩壊後その価値はずるずる後退しています。アジアでは日本の円が通用する国も数多くありますが、一歩アジアからでると、そこはアメリカ合衆国のドルが活躍しています。(中略)外貨預金の意味はその名の通りお金を外貨に預けることです。円高(円の価値が高いとき)に預入をし、円安(円の価値が低いとき)になったときに引き出すのが理想です。反対に、円安になってしまい元本割れをしてしまったり、外貨預金は預金保険制度の対象外であると言うことが欠点であると思います。
TTSとTTBについて TTSとは、日本語で対顧客電信売相場と訳される。TTSは銀行が外貨が外貨を売るときの為替相場で、私たち預金者の立場で言えば、円を外貨に替える(外貨を買う)ときの為替相場です。 TTBとは、日本語で対顧客電信売相場と訳される。TTBはTTSとは反対に銀行が外貨を買う値段で、私たち預金者の立場で考えると、(外貨を売る)時の値段です。 例えば、現在の為替レートが1USドル=110円だとすると、そのままのレートを使うと銀行の利潤はありません。そこで、先に述べたTTS,TTBが使われます。
TTSは1USドル=111円
TTBは1USドル=109円 になり、差額の2円が銀行の利潤(為替手数料)となります。しかし、最近ではその手数料を往復1円に設定する銀行がでてきました。
各銀行のレートについて比較してみると(次ページを参照)米ドルやヨーロッパの通貨、カナダドル、オーストラリアドルなど取り扱う通貨、金融機関によって、TTS,TTBの差額や取り扱い手数料が異なっています。米ドル以外の通貨は差額が大きく、少しぐらい為替変動(円安)が起きたところで、黒字になることは少ないです。
為替(先物)予約 何日か後に為替レートがどのように変化しているのかは誰にも分かりません。どんなに偉い学者であろうと松原高校の生徒であろうと、あくまでも、こうなるだろうと言う予想しかできません。私も、その偉い学者の予想に騙された人間のひとりですが、それではあまりにも不安です。私みたいに10万円程度の預金であれば、ドルの暴落が起きたとしても10万円を諦めればそれですみます。しかし、桁数が変わるとそう言うわけには行きません。そこで、為替予約と言う物を利用します。 この仕組みは、一見難しく感じますがこの仕組みはいたって簡単です。外貨定期預金をする際に、満期を迎える前に満期時の為替レートと円建てでの受け取り金額を確定してしまうことによって、たとえ満期時に円高局面が訪れても被害を受けずにすむと言うことです。(分かりにくい説明ですみません。) 例えば、1年物のドル定期預金に預け入れたときに1ドルが110円だとします。何ヶ月後円安が進み1ドルが130円になったとします。その時に、これ以上円安になることはないと思ったら為替予約をします。すると、満期時にどれだけ円高になっていても仮に、1ドルが80円になっていても、1ドル130円のレートが適用され、めでたく為替変動差益が生じます。しかし、その後も円高局面が続き1ドルが200円になったとしても、1ドル130円のレートが適用され、一層の為替差益を得ることはできなくなります。 他の国の通貨のレートはどう決まるのか 米ドル以外の各種通貨のレートはどのように決まるのか?少し調べてみました。何の気なしに、銀行員に尋ねると、いつもの「係りの者に変わりますので少々お待ち下さい。」と言われ、おまえ達そんなことも分からんのか!と心で叫びながら気が短い私は少々待たずにその銀行を出てしまいました。 家に帰って本を見てみると分かりづらい説明文が書いてあり、解読するのに時間がかかりましたが、ここでできるだけ分かりやすく説明しようと思います。 まず、銀行間の米ドル直物取引の中心レート=中llに前日のニューヨーク市場の各種通貨の対米ドル相場の終値を比較して設定されます。この算出のとき、用いられる円の対米ドル相場のことを基準相場と言います。また、各種外国通貨の対米ドル相場のことをクロス・レートと言い、基準相場とクロス・レートを使い計算され得られる各種外国通貨の円換算相場のことを裁定相場と言います。その裁定相場に米ドルと同じように金利や色々な要素を加えて対顧客直物相場レートや両替レートが決められます。 英ポンドの場合は自国通貨建ての表示方法をとっていて計算の仕方が少しだけ異なってきます。(他の通貨は他国通貨建ての表示です。)下に分かりやすく表にしてみましたのでそちらの方を参考にして下さい。以上のことからアメリカドルは世界の基軸通貨としての役割が強いことが分かります。
外貨預金をはじめる前に 為替市場 為替市場は24時間、世界のどこかの市場が開いていて、日本が閉まったら香港、次はヨーロッパと言うようにぐるぐる回っています。平成6年12月22日までは朝9時から午後3時半まで取引が行われていましたが、現在は終日取引になりました。下の表は主要外為市場は24時間取引を行われているのを表した物です。※時間は東京を中心に考えた物です。
銀行を選ぶ 7月の末から為替相場が円高傾向になり、私もやっと外貨預金を始めることができた。4月から為替相場と睨めっこをしてきた経験から、このあたりで外貨預金を始めないと日銀が市場介入をし再び円安局面になるのではないかと恐れていたが、8月中旬になってもまだ日銀は市場介入をしていない。その結果、私の資産価値は目減りしてきているがそのことについてはあまり触れないでおこうと思う。 外貨預金を始める上で大切なのは前回も述べた通りタイミングが大切であるが、その他に、どこの銀行にするのかも重要な事だと分かった。今までの日本の銀行は横並び傾向が強かったが、これからは銀行も生き残るために競争をしなければならない、言い換えると私たち預金者も、これからは銀行または銀行の金融商品を比較して、自分にとって都合のいい物を選ばなければならない。外貨預金をする上で都合のいい銀行を比較してみると、外資系のシティバンク、そして大和銀行がお勧めだ。他の銀行は決して悪いわけではないが、あまりお勧めできない。有名な都市銀行であっても「担当の者」以外の銀行員は全く話にならないし、地方銀行にいたっては立派なパンフレットがあっても説明できる人材が少ないような印象を受けた。では、これからシティバンクと大和銀行について説明しようと思う。 CITYBANK 1812年、ニューヨークで設立され、現在、世界90ヶ国以上、3500を越えるシティコープ、シティバンクの営業拠点で、4500万人以上の顧客をもつ。また、国際的な有力経済雑誌ユーロマネー誌において最優秀銀行を18年連続で受賞と、信頼性は強い。外貨預金で扱っている通貨は世界主要の13通貨あり、預入は10万円相当から。期間は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年があり自動継続扱いもできる。また、ATMは日本で初めて24時間365日使用できる。が、大阪にはシティバンクの支店はたった2行、心斎橋と本町にしかない。(東京には16行ある)しかし、シティバンクは支店に行く手間を省くサービスが充実している。例えば、口座を開設する場合には資料を請求し、必要事項を記入後返送すればよい。(ちなみに、銀行と言えば「ハンコ」と言うイメージがあるが、ハンコの代わりにサインでもよい。ただ、聞いた話によるとサインの形がおかしいと何度も書き直さなければならない場合があるそうだ。)また、24時間いつでも電話一本で取引ができるテレホンバンキングと言うシステムがある。さらに、日本国内の主な銀行、郵便局でATMが手数料無料で利用できる(預入残高が100万円以上の人)。ちなみに、シティバンクには通帳がないので記帳をしにいかなくてもよい。取引内容は定期的に郵送されるそうだ。 大和銀行 金利 4.250%(1999.7.15 13:32現在の外貨の達人の金利) 先ほど説明したシティバンクとは異なり日本ではかなり有名な銀行であるので銀行の紹介文は省略する。代わりに、大和銀行の「外貨の達人」と言う金融商品の紹介をしたいと思う。 まず、この商品は外貨預金であるので、為替リスクがあり、預金保険の対象外である。また、マル優の対象外でもあると言うことを念頭に置いてほしい。大和銀行では6種類の外貨預金ができるが、「外貨の達人」はアメリカドル(以降、US$と記入する)だけである。この商品の欠点は預入金額の合計が1000ドルを下回ると金利がつかないと言う点にあるが、反対に「外貨の達人」の利点は定期預金ではなく普通預金なので出し入れは自由である。にもかかわらず、金利4.25%は魅力的だ。さらに、金利は1ヶ月複利で増やすことができる。
上記の表から(ちなみに、制作時間1時間、意外に手間取りました。)外貨預金はタイミングが重要である事と、為替手数料(今回の場合は往復1円にした)の影響が強い事が分かる。 また、銀行で使われている為替レートは刻々と変動する為替レートを随時使っている訳ではない。私たちの様な小口のお客は午前10時現在の為替レートが適用されるので午前10時より前に銀行に行っても取り合ってくれない。仮に、12時に銀行に行っても大きな為替の変動がない限り、午前10時現在の為替レートが使用される。ただし、大口のお客はその時点の為替レートを使用するらしい。
CITYBANK VS 大和銀行 今回は私の推奨するシティバンクと大和銀行とを比較しながら見ていきたいと思う。 結論から述べると私は大和銀行を選んだ。理由はと聞かれるとはっきりと答えるこはできないが為替手数料(円を外貨に両替するとき。または、外貨を円に両替するときに銀行に支払わなければならない手数料のこと。)の安さと先程説明した「外貨の達人」に魅せられたからだ。大和銀行は為替手数料往復1円キャンペーンと言う物を行っている。反対にシティバンクは為替手数料は往復2円である。為替手数料の往復1円と2円の差は非常に大きい。前ページの図を参考にしてもらいたいが、12万円預けた場合(1ドル=120円)、為替相場が変動しないと仮定すると、円→米ドル→円、の一連の動作で、為替手数料1円の場合は1000円の損、2円の場合は2000円となる。損を取り返すためには、1円の場合は、為替相場の円が1円以上安くならなければならない。為替手数料が2円の場合は2円以上の円安でないと元本割れしてしまう。そこが外貨預金の致命的な欠点である。 次に、シティバンクの長所を述べると、日本の銀行にはないサービスが充実している。シティバンクの支店は日本には少ないが、私たちは銀行に行く必要がない。ほとんどの取引は電話一本でできる(ちなみに、フリーダイヤル)し、ATMは24時間開いている。お金を実際に預け入れる時や、引き出すときは*手数料無料で全国の郵便局、銀行で行うことができる。さらに、シティバンクは投資の相談や外貨預金についての資料がすばらしく整っている。私も資料を請求したが、非常にわかりやすいパンフレットと資料であった。 しかし、ここからはあくまでも私だけ意見、印象であるが、シティバンクは対象とするお客を100万円以上の人間を求めていているように見える。なぜならば、*「手数料無料」と大げさに広告しているが、実際の所、月間平均預け入れ残高が100万円以上の人だけが無料なのである。さらに、月間平均預け入れ残高(円相当額)が30万円未満の場合は口座維持手数料が月額2100円必要である。私のような学生には、とうてい手の届かない銀行のような気がする 外貨預金を大口でするならシティバンク、小口なら大和銀行へ! シティバンク・大和銀行の金利一覧表(99年7月現在)
大和銀行は米ドル、ユーロ、英ポンド、独マルク、豪ドル、香港ドルの5つの通貨しか取り扱っていないのに対して、シティバンクは13種類の通貨を扱っている。
実際に外貨預金を始めてみて(感想) 率直な感想を言うと、経済と言うのは奥が深すぎるものと痛感した。図書館や本屋に何度か足を運び、実際に何冊か本も読んでみた。しかし、分からないことが非常に多い。半年間勉強を続けて(自分なりに一生懸命したつもりである)が、経済と言う物の一割も理解していないような気がする。本を読めば読むほど分からないことが増えていき、そのためにまた本を読んだり先生に質問をする。自分でも波に乗ってだいぶ理解できてきたと思えば、中間テストや期末テストが邪魔をする。さらには受験勉強、文化祭と、課題研究に打ち込める時間的な余裕がなく、容赦なく時間だけが過ぎていく。課題研究の授業が2年からあればもっとたくさんのことを勉強できただろうし、それなり良いレポート(論文)を提出できただろうと思う。課題研究を2年から始められるように是非検討していただきたい。 今回のこのレポートはできるだけ本をそのまま写すのではなく、自分の言葉やイラストを使って作ろうと考えた。外貨預金に関する本はたくさんあり、本をそのまま写せばなんだ問題なく、論文を1ヶ月もあれば十分完成することができだろう。しかし、それでは全く課題研究と言う授業の意味がないように思い、文章を引用するのであれば本からではなく、自分で集めた銀行のパンフレットや新聞記事から写そうと思った。しかし、結果として本をそのまま写すことになってしまったページもあり、今では少し残念に思う。それでも、自分の経験や自分で集めた資料だけで作った100%オリジナルのページができると、その時の嬉しさ、感動はとてもいいものであった。 この課題研究のテーマ「外貨預金」の大きな欠点は銀行を相手にした研究であるが故に学生と言う私は非常に立場が弱いものであった。実際に銀行に行ってパンフレットを集めようと思っても銀行は3時には閉店する。さらに、外貨預金を始めようにも、外出届はその一週間前に届けを出さなくてはならない。外貨預金はできるだけ円の価値が上がったときに(円高)の時に開始するのがベストであり、一週間後どの様なレートになっているのかは、はっきり言って分からない。まあ、だいたいの予想は立てられるとしても。結局なかなか銀行に行くことができず、実際に外貨預金を始められたのは7月の末になってしまった。また、銀行を訪問した際には銀行員よりも詳しく外貨預金の制度を知っていたときは非常に嬉しかったが、全く外貨預金について知らない銀行員が実にたくさんいた。(特に年輩の方々)そんな人はわたしにパンフレットだけを渡し、できるだけ早く追い返そうと努力していた。仕事で必要な知識なのになぜ勉強と言う努力をしないのか不思議だ。さらに、もっと驚いたのはある地方銀行では立派なパンフレットだけ設置してあるだけで、まったく外貨預金の制度を説明できる人間がいなかったと言うことだ。実際に、外貨預金を始めたいと言うお客さんが来た時にはどういう対応をするのか心配だが、まぁ最低預入金額も高く、金利もそんなに良くない商品なので、だれもその銀行には行かないだろうと思う。 最後に、なぜ為替レートが変動するのかを述べたい。完璧に理解するためにはあと3年かかる気がする。が、現在までで分かったことは、それでもたくさんある。本に書いてあったのは次の5種類が原因だと言われている。インフレ率、金利、貿易収支、生産性指数、そして、「国の力」である。最後の「国の力」というのはどんな物だろうかと私なりに考えると、まず軍事力が第一だと思う。戦争は非常によく儲かるもので、戦争が起きれば石油も食料も何もかも必要になり、さらに戦争に勝てばなおさらたくさんの国益を得られる。アメリカは常に自分たちの国益を意識するのはそんな所から来ていると思う。3月、4月のユーゴ紛争でNATO(アメリカ)が空爆を行った際には短期間であるがドル高傾向が続いた。これは投資家たちがアメリカは儲かると判断したからであろう。 お金は低きから高き所に流れる性質があり、為替相場は人間が操作している物だから、たくさんの要因を考えればある程度は予想がつく。しかし、人間が操作している物だからこそ先が分からない。「神だけが知るもの」と言われているのはそこから来た発想だ。あえて将来の円相場を予想するのであれば、95年の円高が参考になる。戦後、日本経済は常に右上がりであった。経済の器そのものが大きくなり、何倍にも発展する日本企業に世界の投資家は資金を注ぎ込んだ。その結果、企業はその資金で一層の成長を挙げ、投資家に高い配当金を支払い再び、投資家は高い配当金や金利収入に期待し、たくさんの資金が日本に集まる。さらに株価が上がり、円高が円高を促す。発展した企業が膨大な事業用用地の取得に乗り出し、地価が高騰する。上がる地価に魅力を感じる投資家はさらに日本へ資金を流出する・・・・・。 まさにバブルのように日本の価値は上がっていき、お金は価値の高い所へ流れていく。国の価値が上がると、その国に資金が流れ込みそこの国の通貨は上がる。反対に国の力が減少していくと、その国に魅力を感じない投資家は手を引き資金がその国から流出しその国の通貨の価値は下がる。また、為替レートは以上のようなこと以外にも反応する。それは「噂」である。今回の円高(99年9月)は日本と米国の中央銀行の協調介入を行う重要な人間がほぼ同じ時期に交代した。その結果、マーケットでは双方のコミュニケーションがとれずに当面のあいだ協調介入はないと言う噂がでた。よって円高は進み、レートは110円を割った。他にもたくさんの要因も確かに考えられる(日本経済の回復の期待感など)しかし、全く為替レートはどのように変化するのか分からない。そこがこの経済のおもしろいところではないだろうか。 参考資料・図
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