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髪の毛
霍田 佐知子
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「はじめに」 美しい髪は老若男女を問わず、どんな人でも大切なものだといえるでしょう。つやつやな髪、きれいに整ったヘアスタイルはその人を何倍も美しく見せてくれます。だからこそ、シャンプーやリンスに気を配り、バーマをかけ、そしてブローに時間をかけるのでしょう。 ところが、そんな努力とは反対に健康で美しい髪を常に保ち、自分の髪にまったく不満のない人は少なく、ほとんどの人たちは何らかの悩みや不満を持っているはずです。「多くてまとまらない」「くせ毛のせいではねる」「枝毛が多い」「パサパサしていてつやがない」など。これらの例は私自身今の髪の状態ですが、昔の自分を振り返ってみるとこれらとははるかに違っていました。幼いころ、自分の髪にふれながら「傷んできた」とか「まとまらない」といったことは全くありませんでした。「子供の時は、今みたいに関心がなかったからでは?」なんてことはありません。それぞれみんな健康な髪をもって生まれてきたはずですから、軽くくしをとかしただけで髪はまとまっていましたし、トリートメントなんてしなくても濡れたようにつやつやしていたのです。 それがなぜ今では違うものに変わってしまったのでしょうか。考えられることは、今までのヘアケア方法に何か間違いがあったということです。美容院にいき、ストレートパーマをかけてもらってもその効果は永遠ではありません。またもとの扱いにくい髪に戻ってしまいます。そのような一時的なものではなく、今の髪質を元から変え、一生美しい髪を保ちたい。そのためにはどんなことをすれば良いのでしょうか。まずは身近なことから毎日の手入れの仕方から変えていけばよいのではないかと思いました。髪の毛やヘアケアに関する正しい情報は少なく、ヘアケアについての基本的な事柄は意外にもあまり知られていないようなのです。これらの髪質、ヘアケアのことを中心に書いていきます。 <取り組み> まず、髪に関する本を集めてきました。それから新しい資料が必要だと思い、シャンプーなどの髪に関する商品を出している、DHC、KOSE、花王、カネボウと髪の専門、日本毛髪科学協会の5つの会社にご協力をいただき、たくさんの資料を集めました。また学校の機械を借り、自分の髪や頭皮を実際に見るということも体験しました。いただいた資料によるとここ数年のヘアカラーブームや毛先にシャギーを入れたスタイルの流行などで、薄毛や枝毛、切れ毛といったダメージの悩みが急増しているそうです。私もそうなのですが、特にくせ毛や髪質に関する悩みが多いということです。最近特に多い悩みといわれる、くせ毛をくわしく調べました。
1.髪の毛とは A.髪の毛の役割 ○髪の毛は何のためにある 髪の毛の役割は,大きく2つあるといわれています。その1つは,身体を保護する役割です。私たちの大切な頭部を,直射日光や,厚さ寒さから守っています。また,外部から何らかの衝撃を受けたとき,クッションにもなってくれます。さらに,頭部を守るだけでなく,身体に必要のない水銀などの重金属を,身体から排泄する機能も持っています。 2つ日の役割は、美容上のものです。それはヘアスタイルや髪の色を変えただけで,同じ人でありながら全く違った印象を与えます。 このように髪の毛は,頭部を保護したり外見や美容の上で,重要な役割を持っているのです。 ○髪の毛は皮膚の一部 髪の毛は身体の中で,決して特別な存在ではなく「髪の毛は爪と同様,皮膚の一部」と,科学的には考えられています。またその成分も,皮膚とよく似たタンパク質です。皮膚の内部で髪を作り出す「毛根」と,皮膚から出た「毛幹」に大きく分けられ,普段私たちが「髪」と思っている部分が毛幹です。 ただ皮膚と違うのは,一度傷ついてしまうと自分で治すことができないことです。というのも,私たちに見えている部分の髪の毛は,その細胞だけを見ると生命活動を停止した,いわば死んだ細胞からできているからです。そのため感覚がなく,傷ついてもわかりません。だからまず傷つかないようにケアすることが大切なのです。反対に毛根は生きている細胞なので,活発に働けるようにしてあげることも大切です。 B.髪の毛の構造 髪の毛には3つの層があります。中心部にはメデュラがあり,それを厚く包み込むようにコルテックス,さらに外側をキューテイクルが取り巻く形になっています。
○メデュラ(毛髄質) 柔らかいタンパク質でできており、芯のような状態で存在しています。これまでメデュラの働きはよくわかっていませんでしたが,メデュラには空洞があり,透過する光が乱反射して,白っぽくくすんで見えることがわかってきました。 メデュラは軟毛のような細い毛にはありません。ときには太い毛でもない場合があります。しかし存在しない場合でも髪の毛そのものには支障はありません。 ○コルテックス(毛皮質) コルテックスはケラチンと呼ばれる硬いタンパク質が主成分です。髪の大部分はこのコルテックスが占めています。この中でタンパク質の繊維どうしが縦に結合して,太さや弾力といったいわゆる「髪質」がここで決まります。髪に大切な水分をキープする役目もあります。 ○キューティクル 髪の一番外側のキューティクルも丈夫なケラチンタンパク質が主成分です。7〜8枚の硬い半透明のうろこ状の細胞が平たく重なって,内部を守る働きをしています。硬い半面「摩擦」に弱く,傷つきやすい性質も持っています。髪のつやを決める大切な部分です。 C.髪の毛の育成 ○髪は「毛根」でつくられる 髪の毛を作っているのは毛根の先端部分にある毛母細胞というものです。この細胞は毛乳頭と呼ばれる組織に密着し,そこにある毛細血管から栄養を補給されて活発な細胞分裂を行います。この分裂によって新しくできた細胞がやがて髪の毛に変化していくのです。
○髪の毛の一生(ヘアサイクル) 髪の毛は一生伸びつづけるものではなく,一定の時期がきたら自然と抜け落ちるものです。そして抜けたところから,また新しい髪の毛が生えてくるのですが,そのサイクルを「ヘアサイクル」といいます。女性の場合,誕生から抜け落ちるまでの1サイクルが4〜6年。男性の場合は3〜5年が通常。このヘアサイクルは大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つで、生えては抜けを繰り返しているのです。また髪の毛一本一本は、個別のサイクルになっていて、成長期のものもあれば、休止期のものも存在しています。だから、そろって休止期に入り、まとめて抜けることはありません。 成長期1 毛が生まれる最初の段階。古い毛が毛根から離れると同時に、奥のほうでは、細胞分裂を起こしながら新しい髪の毛がつくられはじめています。 成長期2 新しい髪の毛がどんどん大きくなり、古い髪の毛を押し出そうとしています。このころになると、古い髪の毛は簡単に抜けるように。シャンプーやブラッシングで抜ける髪の毛はこの時期に入っている髪の毛なのです。 成長期3 古い髪の毛が抜け落ち、新しい髪の毛が長く、太く成長する時期です。この時期にある髪の毛は髪全体の80〜90%。つまり、今生えている髪の毛のほとんどはこの成長期にあるというわけです。成長期1から3まで、3〜5年をかけて育ちつづけるそうです。 退行期 毛母細胞の力が弱まり、髪の毛が成長をしなくなる段階。紙全体の約1%がこの時期に当たり、やがて毛母細胞から離れて、完全に成長をやめるまで約2〜3週間くらい。 休止期 成長がとまった毛は、だんだんと毛穴の上のほうにあがっていき、抜け落ちる準備をしています。紙全体の10〜15%がこの時期で、数ヶ月続きます。毛穴の奥では新しい髪の毛を作る準備がはじまり、また成長期1へと続きます。
○髪の毛は全部で10万本 人間の髪の毛は約10万本です。中には多い人もいれば、少ない人もいるけど大差はなし。髪の毛の太い人は多く見え、細い人が少なく見えるのです。その数自体は生まれたときから決まっています。 ○1日に抜ける髪の毛は50〜100本 自分が気づかないうちに抜けている髪の毛や、シャンプーやブラッシングのときの抜け毛など。このように自然に抜け落ちる髪の毛は、1日に50〜100本です。休止期になって3ヶ月以上たった髪の毛が抜けているので、心配はありません。 2.髪の清潔と手入れ 頭皮はとても汚れやすい場所です。全身の皮脂腺の数と比べてみると、なんと頭皮は、Tゾーンの約3倍もあるのです。髪の健康の第一歩は清潔。だから毎日のシャンプーが大切なのです。 ▼正しいシャンプーの方法 A.ブラッシング まず、髪を濡らす前にブラッシングをします。意外に知られていないのですが、ブラッシングをすることで髪についたホコリやフケをある程度落とすことができるのです。これによって洗浄効果に差が出て、地肌の血行が促進されることによって抜け毛予防の意味もあります。 B.湯洗い シャンプー剤をつける前に、十分に髪を濡らすことが大切です。髪の汚れの80%は湯洗いで落ちます。ゴシゴシとこすらず、汚れを自然に落とすような感じでまんべんなく濡らすことです。 C.シャンプーをつける 意外に多いのがシャンプー剤の使い過ぎです。 正しいシャンプーの 使用量の目安は思っているよりずっと少なく、「500円硬貨大」、もしくは「ポンプなら1プッシュ」で十分です。シャンプーは必ず1回手のひらにとり、両手で少し泡立ててから髪につけることです。 D.洗う 濡れた髪は非常にデリケートな状態になっているため、爪を立てて洗うと髪そのものにダメージを与えてしまいます。指の腹を使い、額の生え際から首の後ろの生え際に向かって、あまり力を入れすぎずにジグサグに動かすようにして往復させます。髪を洗うというよりは地肌をマッサージするようなつもりで。どんな短髪でも30秒以上は洗うことです。 E.すすぎ よいシャンプーの仕方はここで決まるといわれるほど、すすぎは重要です。すすぎ残しのシャンプーは頭皮にとっては刺激になったり、生え際だとにきびの原因にもなります。ていねいにすみずみまで、 シャンプーの泡が残らないようにすすぐこと。できればシャワーを使い、耳の後ろ、うなじ、生え際などもていねいに!すすぎの目安は髪をさわって「キュッ」とする感触になっていれば○。 ▼リンス、コンディショナー、トリートメント リンスはキューティクルをコートするもの、トリートメントはタンパク質など補習効果のある成分を含むもの。コンディショナーはその中間です。 水気をきった髪全体にまんべんなくのばし、なじませます。リンスならすぐにすすぎ、トリートメントならそのまま3〜5分おきます。傷みのひどいときには長めに時間をとるとよいです。そのとき、トリートメントをつけたままで、熱い湯に浸して固くしぼった蒸しタオルで頭を包んで放置すると、さらに浸透度が高まります。そのまま湯につかれば、スチーム効果も加わってもっとよいです。洗い流すときはシャンプーと同様によく洗い流すことが大切です。「コンディショナーはかるくひとすすぎでよい」というのはうそです。
▼スタイリング ブロー仕上げの基本は、「短時間」で「髪全体」を「完全に」「乾かす」ことです。 ○タオルドライ 効率よく髪を乾かすことが、ブローの大切なポイントの一つです。髪にくせがつくのは、髪が乾く瞬間だからです。できるだけタオルドライで水分をとっておきます。 乾いたタオルで頭包み、ふくのではなく、タオルに水分を吸わせる気持ちで、押さえるようにして水分をとります。毛先の部分はタオルで髪をはさみ、ポンポンとたたくように。 ○ドライヤー ブロー時間を短縮するために、タオルだけではとりきれなかった水分をさらにドライヤーで前乾燥します。 まず、髪全体にブロー剤をなじませます。ブロー剤は、ドライヤーの熱からキューティクルをしっかりガードし、髪の温度の急激な上昇を防ぐ効果があるからです。 そして、ブラシで髪の流れを整え、髪の根元から指を入れ、髪を広げるようにしながらドライヤーを当てます。ポイントは髪が密集している根元部分です。髪の内側から、そして根元から毛先に向かって風を送ります。 ドライヤーは髪から15cmほど離して、短時間で切り上げるようにすれば、意外にほとんど傷むことはありません。髪の毛は普通15%の水分を含んでいますが、80℃以上の温度で、10分以上使うようになると、水分は急速になくなって、いわゆる「オーバードライ」状態になってしまいます。ドライヤーの吹き出し口から出る熱風は120℃です。このような熱を日常的に髪に当てていると、やがてタンパク質が壊されて、髪の毛の中に気泡ができることが知られています。 ここまでくると髪の傷みはかなり進行した状態になっています。キューティクルが脱落し、シャンプーなどの際に内部のタンパク質が溶け出して、髪はもろくなり、弾力を失い、パサツキが目立つようになります。また、メラニンが分解して溶け出し、赤くなるなどの変色を起こすこともあります。 髪の温度を上げすぎないためには、温風と冷風を交互に切り替えて使うようにして全部で80℃を超えないようにコントロールすればよいのです。 3.くせ毛 〜くせ毛は直せるもの?〜 女の子の髪の悩みで、一番多いのがくせ毛です。くせ毛といってもその種類や状態はいろいろあります。扱いやすくする方法は、くせの状態、強さ、硬さによって変わってきます。 くせ毛のしくみと種類 日本人の半数はくせ毛、またはくせ毛混じりの人がかなりいます。子供のころは直毛だったのに、思春期のころからだんだんとくせ毛になったという人もいますがこれは潜在的にくせ毛の要因を持っていた人が、第2時成長の発現とともに、ホルモンのバランスが変わり、髪の毛の成長速度などが変化したことによると考えられています。 くせ毛は遺伝的なもので、残念ながらその形を根本的に直毛のように変えることはできません。 でも、ストレートパーマでまっすぐにしたり、シャンプーやトリートメントで毛髪の内部構造のゆがみを直したりといったことは有効です。 いろいろなくせ毛があるけど、共通していることは、くせのある髪の毛は直毛と毛根の位置が違うということです。直毛に比べ、くせ毛は頭皮の中の毛穴が少しカーブしていて、奥の毛根部分が曲がったところに位置しています。毛母細胞で作られた髪の毛が上に押し出されるとき、そのカーブした毛穴をとおってくるので、頭皮に出てきた髪の毛が曲がるのです。くせの度合いは、この毛根の曲がり具合により、大きく曲がっているとくせも強いそうです。また、髪の毛はたくさんあるので毛根も無数にあり、まっすぐなものが混ざっているのが普通。生え際だけが・・・という部分的なくせもこんな理由です。
くせの強さは大きく分けて2種類
○ウェービー 髪全体に大きなうねりがあったり、毛先がカールしている程度のくせ毛。よっぽどの剛毛でなければ、くせの力が弱いので。パーマなどでまっすぐにするくせづけもしやすい。
○縮毛 いちばんうねりが強い縮毛は、5cmほどの長さの髪の毛で2,3回ウェーブがあるくらいが目安です。ウェービーなくせ毛より曲がる力が強いので、ブロー剤やスタイリング剤ではのばしにくいもの。パーマでまっすぐにする場合は、縮毛矯正という専用のストレートパーマがよいです。 ▼対策 A.ウェービーな人(セルフケア対策) ○ストレートにする成分入りのヘアケア商品 くせの度合いが少ない人なら、自宅で手軽に使える、シャンプーやコンディショナー、ヘアパックなどがよい。くせ毛の場合、髪の毛の内部の水分を保つ細胞が均一になっていません。そこで、水分量が多いところと少ないところをなくすため、水分バランスを整える成分が商品多くに入っています。そのほか繊維の結合をやわらかくする成分や、髪の毛を伸ばして表面をコートする成分などいろいろ。ただし、1回使えばすぐにまっすぐになるわけではありません。髪の毛の質や繊維の結合の強さなどによって違いがあるので最低でも2週間は使ってみるようにしましょう。 ○ストレートパーマ 最近のストレートパーマは、髪を傷めないやさしいトリートメント成分が入っているので安心です。普通のパーマより少し時間はかかりますが、きれいなストレートヘアが手に入ります。ただし、生えてくる髪の毛はウェーブのままです。伸びてきたらまたパーマをかけなおさなくてはいけません。でも、髪の毛の成長は1ヶ月に約1cm、半年での6cmなので、そのくらいならウェーブも目立たず、ストレートヘアが楽しめます。 ストレートパーマのしくみ 髪の毛の中の繊維は、シスチン結合と呼ばれる結びつきでつながっていますが、くせ毛の場合、曲がった形のままこの結合でくっついています。まずはパーマの1液でこの結合を切断します。そして内部の構造のずれを直すため、コーム等で髪の毛をまっすぐに伸ばします。そこに2液を使用します。2液には切れた結合を再びくっつける働きがあるので、まっすぐに伸びたまま内部で結合するというわけです。この原理はカールさせるパーマでも同じです。
○スタイリング剤 くせ毛には乾燥しやすい性質があり、表面のキューティクルがそろっていないため、どうしてもぼさっと広がってしまいます。すると、光が乱反射して散らばって目に入るので、まとまりがないように見えてしまいます。ワックス、ヘアクリーム、ヘアオイル、クリームタイプのフォームなどは適度につやが出てしっとりまとまって見えます。 お手入れのポイントは、シャンプー後上がまだ湿っているうちに、すすがないタイプのトリートメント剤などでオイル分を補給し、なめらかさと潤いを与えることです。また、ブローなどでヘアスタイルを仕上げる時は、完全に乾燥したことを確認して終わること。さらに、湿気に当たると元のくせが出やすいため、ヘアスタイルを長持ちさせるためにはヘアスプレーなどの使用も有効です。 B.縮毛の人(スペシャルケア) ○新開発のストレートパーマ くせが強い縮毛をストレートに近づけるためには、縮毛矯正パーマというストレートパーマが効果的です。伸ばす力が強く、普通のストレートパーマに比べて長持ちします。普通のパーマは2種類の液を1回ずつ使うのに対して、縮毛矯正は2種類の液を2,3回使ってより強力に伸ばします。値段は普通のストレートパーマの1.5倍ほどでもちは1〜2ヶ月くらいです。でも2種類の液を2,3回も使うというのはすごく時間がかかることです。ですが、このやり方は少し前のもので、最近では新しい縮毛矯正も出てきて、普通のストレートパーマと時間は変わらず強力に伸ばしてくれるものが出てきました。 <体験> 私は実際にその新しい縮毛矯正パーマを体験してきました。やってもらいながら観察して聞いた、縮毛矯正の順序を説明します。 ●カウンセリング 髪質に関する悩みを聞き、髪質や傷みぐあいをチェックします。 ●シャンプーとドライヤー 髪の毛に汚れや脂分がついていると、きれいに仕上がらないため、シャンプーは念入りにします。ドライヤーで8割ほど乾かします。 ●1液を塗布 髪の毛の結合を切る働きをする1液を、根元1cmをはずして髪全体に塗ります。塗りむらが出ないよう丁寧に広げていきます。効果的に作用させるため、ラップを頭全体に巻いて20分ほど加熱します。この1液はトリートメント成分を加えているので、髪にも安心だそうです。 ●軟化チェック 1液が効いているかのチェックをします。髪の毛を1本取り出して指に巻き、引っ張ってみて3〜5割ほどのびればしっかり効いています。髪の毛がこんなにのびるのは、結合がしっかり切れた証拠です。 ●リンス、ドライヤー、ブロッキング 1液の効果を確認したら、プレーンリンスで髪の毛をすすぎ、ドライヤーで軽く乾燥させます。この時点では結合を切っただけなので、髪の毛にはまだうねりがあります。髪の毛にあとがつきやすくなっているため、そっとブロッキングしていきます。 ●アイロン 次は実際にのばす作業に入ります。私が体験したストレートパーマは高温に熱した専用アイロンで髪の毛をはさんでのばすタイプでした。襟足からはじめ、アイロンで人ブロックごとにそっとはさんでいきます。そして毛先までスーっとすべらせて1回終了。これを細かく分け、丁寧にのばしていきます。この手間のかけようがさらさらになるポイントだそうです。全部終わってみると、髪の毛の表面がきれいにそろい、自然なつやが出ていました。 ●2液を塗布 きれいにのびた髪の毛を再び結合させるため2液を塗ります。きれいにのびたままくっつけるため、2液は根元から丁寧に塗っていきます。 ●アクアフィックス リンスとコンディショナーで2液を落とし軽くタオルドライします。ここで、アクアフィックスという洗い流さないトリートメントをなじませ、髪の毛をコートして、つやつや感とうるおいをキープします。 ●カット+仕上がり くせ毛をのばすともとの長さの違いが出てしまうので、整えるかめにカットします。 自分の髪とは思えないほど一本一本がつるっとしていました。 硬さによる髪質の違いも! 髪の毛の内部には1.でもあったようにコルテックス(毛皮質)という、縦に走る繊維が集まっています。繊維同士はいろいろに結合されていますが、中でもシスチン結合という結びつきが一番強いのです。この結合の力が強いと、繊維がしっかりつながって髪の毛は固め、反対に弱いと柔らかくなるのです。この結合の量は遺伝で決まるそうです。 ▼対策 剛毛のボリュームダウン法 硬い髪の人は髪の毛が多いのが特徴です。硬くて多いとなると、手におえなくなりそうですが、そんな髪の毛のボリュームを抑えるためには、はちの上からブローすると効果的です。はちとは頭の両側の出た部分の少し上あたりのこと。つむじからこのはちのあたりへブローすると、かなりボリュームを抑えることができます。 ねこっ毛のハリ、コシアップ法 結合の力が弱く、髪の毛にハリやコシがないねこっ毛。ボリュームアップさせる方法として、ブローではタオルドライのあと、頭を下に向けて髪をたらし、根元に風を当てる方法が効果的です。分け目についたぺタッとしたくせも、髪の毛を反対に持ってきて乾かせば、盛り上がって乾きます。 さいごに 髪の毛というものは意味もなく生えているものではなく細い1本1本でもちゃんと脳を保護し、脳細胞を活性化するという役目を持っています。死んだ細胞なのにそのような重要なものだったということにすごく驚かされました。 そして、私たちを守ってくれている髪の毛を私たち自身で守っていかなくてはいけないということも学びました。今まで正しいと思っていた手入れが実は間違っていたということがたくさんありました。私だけでなく、今の若い人たちは正しい手入れをするどころかカラーリングをしすぎたり、繰り返しのパーマなどで髪の毛をボロボロに傷めてしまっています。正しい知識を身につけ、健康な髪の毛を保っていきたいものです。 私は自分の髪質が思春期になってから変わり、それがひどいくせ毛で毎日イライラしていました。でもこの研究で髪の毛のことをいろいろと調べていくうちに私だけでなく多くの人がくせ毛に悩まされているということがわかり、少し気が楽になったような気がします。完全には直らなくても扱いやすくする方法はあるということ。また、髪質やくせといったものは一生つきあうものと考え、その人の性格と同じで自分の個性のひとつとして、前向きに考える姿勢が大切なのかもしれないと思いました。 また、今回は一番多く、私自身も悩んでいるということでくせ毛を取り上げましたが、その他のダメージ(枝毛・切れ毛・パサつき・広がる)や薄毛といったこともこれから調べていきたいと思っています。 ―参考文献― 著書名:髪質は変えられる 著書名:ヘアケアの科学 ―参考資料― 花王 株式会社 |
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