校長より

「夢をカタチに!」

学ぶチカラ、頑張るチカラ、人間関係づくりのチカラ、自分を表現できるチカラ、 この4つのチカラを在学中に身につけ「夢をカタチに」することのできる生徒を育成します。



平成29年度・卒業式式辞

 3月に入って、春の陽気の後にまた冬が戻ってきました。そんな中でも日差しは強くなり、鶯の鳴き声もだんだんと確かな音色になっています。寒さが厳しかったこの冬もようやく終わりを迎えようとしています。  
 本日、このよき日に、大阪府立岬高等学校 第37回卒業証書授与式を挙行しましたところ、多くの来賓の皆様にご臨席いただき誠にありがとうございます。  
 皆様の日頃のご支援をいただき、本日ここに177名の卒業生を送り出すことができました。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。

 保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。
 3年前の入学式ではまだ、子どもの面影を残していましたが、岬高校での学校生活を経て、立派に成長されました。本日お子様の姿を改めて見られて、成長を実感し、さぞお喜びのことと存じます。これまで、本校の教育活動に多大なるご理解とご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。卒業後も引き続き、この岬高校を暖かく見守っていただきますようよろしくお願い申し上げます。

 卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
 私がこの岬高校へ来たのも皆さんと同じ平成27年の4月です。卒業式の式辞を読むのは、35期生、36期生に続きみなさんで3回目となりますが、入学式と卒業式の両方の式辞を読むのは皆さんの37期生が初めてとなります。
 入学式の日に、本校の階段の最初のところに立っている看板についてお話をしました。看板には『たくさんの夢と一緒に初めの第一歩、ゆっくり行こうね、先は長いから』と書かれています。入学のときには、まだ自分の夢に気付いていなかった人も、3年間の高校生活で自分の夢に気づき、少しずつ育てることができたでしょうか。高校を卒業して社会へ出てからが本当に長い道のりになります。目標となる夢に向かって一歩一歩、ゆっくり、しかし確実に進んでいただきたいと思います。

 37期生の皆さんはこの岬高校で3年間を過ごすうちに、自分の個性を見つけ、磨くことができたのではないかなと、私は思っています。学校としても、学年団の先生方を中心に、授業や学校行事などさまざまな場面で、みなさんの個性や力を引き出すために、日々頑張ってきたと考えています。体育祭や文化祭などに加えて、学年集会で、どのクラスが一番早く整列できるか競争をするという取組がありました。各クラスのリーダーがみんなをまとめてより速く、よりきれいに並べるようになりました。その取組みのあとは、全部の学年が集まる集会のときも、37期生が一番早く並び、他の学年の見本となってくれました。
 総合の時間で「愛とお金とどちらが大切か。」というテーマでディベートをするという活動もありました。自分の本当の考えとは違っても、反対の立場になって反論し、白熱した議論が展開されていました。また、「バス停で待っている時、横から割り込まれたらどうするか。」という取組みを通じて、相手のことも大切にしながら、自分の思いを冷静に正しく伝えるということも学びました。
 37期生の皆さんは、寄り添う先生方の思いによく応えてきたと思っています。中には、注意を受ける行動があって、叱られたことがあった人もいるかもしれません。そんな時でも先生方は叱るばかりではなく、なぜいけないのかを説明し、必ず皆さんの良いところを引き出すように接して来られていたことを改めて思い出してください。

 そして、いよいよ皆さんは今日卒業式を迎え、これから社会へ旅立とうとしています。4月からは、これまでとは違う環境の中で、生きていくことになりますが、この岬高校で学んだことを思い出してそれぞれの実力を発揮していただきたいと思います。
 最初に話をした看板には、「やれることをやるしかない。やれることをすればいい。」と書かれています。どこにいても、自分が自分らしくやれることを日々積み重ねていってください。皆さんなら大丈夫です。
 最後に、ここにいる一人一人が、4月からいきいきと新しい生活を送ることをお祈りしまして私からの式辞といたします。

平成30年3月8日

大阪府立岬高等学校
校長 濵﨑 年久


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