大阪府立大塚高等学校
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平成26年度 卒業式 式辞


 本日、ここに、大阪府立大塚高等学校第三十回卒業証書授与式を挙行できますことは、誠に喜びに絶えないところでございます。ご多用の中、ご臨席いただきました多数のご来賓の皆様、保護者の皆様には高いところからではございますが、厚くお礼申し上げますとともに、平素から本校の教育活動の推進に格別のご理解とご支援をいただいておりますことに、改めまして深く感謝申し上げます。

 ただ今、卒業証書を授与いたしました三十期生の皆さん、卒業おめでとうございます。心から皆さんの卒業を祝福いたします。皆さんは、本校で所定の課程を終え、本日めでたく、卒業の日を迎えることとなりました。楽しかったこと、辛かったこと、色々な思い出が、今、走馬灯のようによみがえっていることでしょう。今日のこの日を迎えるには、皆さん一人ひとりの努力はもちろんのこと、保護者の方々の支えや身近な多くの人たちのたくさんの励ましがあったことを決して忘れないでください。今日のこの日は、長い人生の中で、ほんの一日にしかすぎませんが、高等学校の卒業式はたった一度しか経験することのできないものです。そして、皆さんにとって、自分の将来に向け、自覚も新たに、社会へ羽ばたく決意を固める最初の日でもあります。

 しかしながら、皆さんを待ち受ける社会は、希望よりも不安が多い現実に目をそらす訳にはまいりません。そのようなときであるからこそ、一人ひとりが、どのような価値観や倫理観をもって生きていくのかが問われる時代になります。そして、そのための学問や人や社会からの「学び」をどう続けていくかがとても大切であると思います。人には、それぞれが持つ個性があり、誰にも負けない才能を持ち合わせています。しかし、その才能を自分で発見できるかどうかはすべて自分の努力にかかっています。これからも、常に自分の心を大きく開き、創意工夫を怠ることなく、人にも気配りのできる温かい心を忘れず、自分自身を高める姿勢を持ち続けてください。

 それでは、卒業生の皆さんに贈ることばとして、ある女子大の学長を務めておられた方の書いた本の一部を紹介したいと思います。その方は、三十代半ばで思いがけず学長という重責を担い、「こんなに苦労しているのに誰も私を分かってくれない。誰もねぎらってくれない。学生たちはあいさつもしてくれない。」いわゆる「くれない族」になって、心乱れることが多かったときに、ある人から次のような短い詩を渡されたそうです。

 「置かれたところで咲きなさい。咲くということは、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることです。決して、仕方ないと諦めたり、現状に流されてはいけません。置かれたところこそが、あなたの今の居場所なのです。置かれたところで自分らしく生きていれば、必ず見守ってくれる人がいる。いくら頑張っても咲けないときもある。そんな時は、下へ下へと根を伸ばしましょう。」

 この言葉で、その学長は「くれない族」の自分と訣別し、学生たちや教職員に自分から先にあいさつし、微笑み、お礼をいうようになり、それによって、皆が明るく、優しく接してくれるようになったそうです。皆さんは、これから先、就職や結婚、子育てをして「こんなはずじゃなかった。」と思うことが次々と出てくるかもしれません。しかし、どのような時も、その状況の中で精いっぱい「咲く」努力をしてください。どんなに歯を食いしばって頑張っても、咲けないときがあるかもしれません。雨風が強い日、日照り続きでどうしようもないとき、そんな時は無理に咲くことはありません。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、しっかりと根を張る努力を続けてください。次に咲く花が、より大きく、美しくなるために。

 今や、人生八十年を超す長寿社会になりました。置かれたところで咲く生き方は、まさしく命の使い方そのものです。長い人生において、嬉しいこと、楽しいことばかりであればこれ以上の幸せはありません。しかしながら、辛いことや苦しいことの方が多いかもしれません。でも、そんな時にこの大塚で頑張ったことを思い起こして「また、明日から頑張ろう。」と「生きるバネ」にしてください。  結びに、卒業生の皆さん、どうか、生涯絶やすことなく夢と憧れを持ち続け、前を向いて歩み続けてください。そして、いつまでも健やかに、穏やかに、しなやかに・・・。





                           平成二十七年二月二十八日

                      大阪府立大塚高等学校長 源野 幸次




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