大阪府立大塚高等学校
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平成28年度 卒業式 式辞

 


 今年の冬もようやく終わりに近づき、少しずつ春の気配が感じられる季節になりました。
 本日、ここに大阪府立大塚高等学校第32回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、ご多用の中にもかかわりませず、多数のご来賓、保護者の皆様にご臨席いただき、誠にありがとうございます。高い所からではございますが、厚くお礼を申し上げる次第でございます。
 卒業生の皆さんは、この3年間で毎日一つずつ、そして、今日は、その最後のピースをはめ込み、約千ピースのジグソーパズルを完成させました。その完成の証しとして、今、卒業証書を授与いたしました。本当におめでとうございます。私たち教職員一同、心からお祝いを申し上げます。
 この大塚で過ごした3年間で完成させたジグソーパズルは、自分の思い描いたものになったでしょうか。日々のたゆまぬ努力が実を結んで、今日の日を迎えることができた人もいれば、残念ながら色々な理由で挫折したり、悔しい結果に終わってしまったという人もいることでしょう。しかし、それらはすべて過去の時間でしかありません。これからが本当の意味での人生の始まりです。4月から始まる人生の新しいステージで、自分の夢や目標をもう一度描き直して再スタートを切ってください。
 皆さんが今、身に付けている制服を今日で脱ぐことになります。そして、同時に誰もが大人としての自由と責任を背負わなければなりません。恐らく、期待と不安、開放感と緊張感にみなぎっていることでしょう。この大塚高校の教育は、時には厳し過ぎると思ったかもしれません。ただ、社会に出れば、もう無理と思うことにも耐えなければならないことや、時には理不尽と思うことに何度も遭遇します。しかし、皆さんは、どんな時にも頑張って、今日の日を迎えられたことは、これからの人生を生き抜く大きな自信と支えになると同時に、困難や試練に立ち向かう原動力になると私たちは信じ、期待しています。
 今、日本は、2020年東京オリンピック開催に向けやや明るさが見え始めたものの、我が国を襲った自然災害からの復興という大きな課題をいまだに抱えています。さらに、加速する少子高齢化問題やグローバル化に伴う国際競争が一層激しくなる中で、将来の予測が不透明で困難な時代です。輝く未来を造っていくには、答えの見えない課題に対しても意欲的に取り組む姿勢を身につけ、常に創造的な姿勢で色々なことにチャレンジしてほしいと願っています。
 さて、昔の中国の学者が唱えた「冷えに耐え、苦しみに耐え、煩わしさに耐え、寂しさに耐え、そして激せず、騒がず、競わず、随わず、以って大事を成すべし。」という言葉があります。その意味は、「たとえ、冷たい扱いを受けても我慢し、どんな苦しいことがあっても耐え、煩わしく、雑用が多くても乗り越えていく。そして、少しのことでカッとなったり、嬉しいことがあったからといって、むやみにはしゃぎ回ったり、ライバル意識を燃やし過ぎず、周りに流されない。そういう姿勢を持ち続ければ、いつか大成する。」ということです。しかしながら、こつこつと努力や我慢を続けても、すぐには結果が出る訳ではないし、自分の思い通りにならないのが人生です。上手くいくことより、上手くいかないことの方が多いかもしれません。たとえ、上手くいかなくても腐らず、焦らず、じっと次のチャンスを待って、あきらめず粘り強く日々の努力を続けてください。どこかで、その努力を見ていてくれる人がいるはずです。成功への道は、毎日の努力の積み重ね以外に近道はないということを、今、再認識してほしいと思います。
 最後に、皆さんへのはなむけの言葉として、ある人の書いた詩を紹介します。

  容姿の美しい人より、考え方の美しい人の方が魅力がある。
 容姿の美しさは、歳とともに消え去り、考え方の美しさは歳とともに光り輝く。
 考え方が美しいと容姿まで美しく輝いてくる。
 柔らかな風が通り過ぎたその後にさわやかな香りを残していくようなそんな人に逢いたい。そして、なりたい。


 卒業は終わりの日ではなく始まりの日です。これまで、皆さんを支え、育ててくださったご両親への感謝の気持ちを決して忘れることなく、新しい人生の一歩を力強く踏み出してください。私は、この3月をもって校長を定年退職いたします。こうして、皆さんの前で話をさせていただく機会もこれが最後です。
 卒業生の皆さんの前途が光り輝くことをお祈りいたしますとともに、いつまでも健やかで穏やかな、そして、しなやかな人生を送られることを心から願い、式辞といたします。
 
 平成29年3月1日                                     
 大阪府立大塚高等学校長     源野 幸次

 

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