■ 学校長の挨拶

平成24年度 1学期 始業式訓辞

大阪府教育センター 附属高等学校
校長 乾   匡

 

 今日から、240人の新入生を仲間として迎え、新しい年度が始まります。

 1年生は、この間の入学式で誓った「よし!がんばろう」という気持ちを忘れずに、また、2年生3年生は自分たちが合格した時の喜び、感動を今一度思い出し、今日から始まる1年間を新たな決意を持ってスタートして下さい。

 昨年は、東日本を襲った大地震、大津波によって、人と人の繋がりということが大きくクローズアップされました。人が人とつながる第一歩は「挨拶」から始まります。元気よく「おはよう」で始まる一日は、とても気持ちがいいものです。できれば、にこやかな笑顔と相手を気遣う言葉をもう一言、二言付け加えるようになれば尚のことよろしい。それから、世の中で起こっていることに関心を持って欲しい。風評やうわべだけの薄っぺらなものに惑わされることなく、物事の本質を見極める確かな力も養って欲しいと思います。世界中に愛を説いておられるマザーテレサは「愛の反対の言葉は無関心だ」とおっしゃっています。沢山のことに関心を持って、高校時代に価値観を育てることも大切なことです。学校は言うまでもなく「学びの場」です。学ぶことで自分を磨き、自分を高め、多くの仲間と共に学ぶ事によって心がふるえるような感動を体験する場です。これからの自分の人生という大きな流れの方向を決める大切な高校時代を、より一層充実したものにしてください。特に3年生にとっては、自分の将来と真剣に向き合い、卒業後の進路を決定するという大きなターニングポイントを迎える一年になります。本気で立ち向かって下さい。

 それでは、今年一年間をより充実したものにするために、今から言う2つのことを守って下さい。その一つは、「やる気」です。そのためには目標を持つこと。全員の人が持って欲しい目標は欠席・遅刻ゼロで一年間過ごすことです。その上に、勉強のこと、クラブのこと、行事のこと自分なりの目標を掲げて自分に約束して下さい。「やる気」一杯に色々なことにチャレンジする一年にして下さい。二つ目は、「根性」です。やりだしたら、とことんまでやりきること。困難上等!苦労歓迎!の心意気で途中で挫けることなく、仲間同士で支え、励まし合いながら最後までやり抜く根性を見せてください。過去を変えることは出来ませんが、未来の扉は、自分の意志で、自分の努力によって開けていくものです。「継続は力なり」という言葉があるように、努力を積み重ねる1年間にしてください。

   最後に、今年は、大和川高校の3年生と教育センター附属高等学校の1年生2年生が一緒に学校生活を送ることになります。学校の名前や制服は違いますが、同じ敷地で、同じ校舎で、同じ先生に学ぶ先輩・後輩としてまた、仲間としてお互いを思いやる優しい関係を築いていって下さい。あらゆる場面で、君たちの真剣な表情、すてきな笑顔を沢山見ることができ、感動一杯の一年間であることを期待し、新学期の挨拶を終わります