■ 学校長の挨拶

平成24年度 2学期 終業式訓辞

大阪府教育センター 附属高等学校
校長 乾   匡

 

 2012年も残すところ後僅かになりました。

 振り返れば今年も色々なことがあった一年でした。

 この時期になると毎年、今年の十大ニュースということがマスコミなどで賑わしていますが、京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞されたことや、つい先週の衆議院選挙で民主党が大敗し政権の座から降りることになったり、韓国の大統領史上初の女性大統領が誕生したり・・・と記憶に新しいところです。
 今年一年間、社会で話題になったことをいくつ思い浮かべることができますか。
 高校生として社会に対する関心の度合いが測れるのではないでしょうか。
 そんな社会の出来事に対して自分自身の十大ニュースはどうですか。
楽しかったこと、辛かったこと、色々あったと思いますが、あって当然!ない方が不思議です。この時期に一度、ゆったりと時間を取って振り返ってみてください。
 私は、毎年お正月にその年のカレンダーの12月の裏側に「今年の目標」を書き込むことを、もう20年くらい前から続けています。今年は、月に1回は剣道をする。月に1回は映画を見る。週に1冊本を読む。と書いていました。恥ずかしながら全然できませんでした。
 でも、今年できなかったからと言って目標を下げたくないので、来年こそは頑張ろうと思っています。皆さんも、自分が自分と交わした約束を振り返るという節目を持ってほしいと思います。それが、今日の終業式でしょう。自分自身を謙虚に反省するのが終業式です。そしてその反省を未来に活かしてください。それが成長です。
 遅刻なくすぞ!欠点なくすぞ!とスタートした4月の初めの意気込みは続いていますか。
 なるべくならば、・・しないぞ!という消極的な考えではなく、よっしゃ皆勤とるぞ!100点取るぞ!とポジティブシンキングのほうが気持ちの高ぶりは大きいですよ。  

 「立志は万事の根源なり」という言葉があります。立志とは志を立てること、言わば目標を持つことです。
2013年新しい年を迎える年の瀬に際して、自分自身を振り返り、自分の未来に対して大きな志を、高い志を掲げてくれることを心から願います。
年が明けて3学期は学年の締めくくりです。3年生にとっては高校生活の締めくくりです。

   最後の最後の頑張り時です。ここにいる全ての生徒が、周りからも「よーがんばりよったなぁ!」と認められ、自分自身でも「よー頑張ったなぁ」と満足感いっぱいの一年にするためにも「有終の美」を飾ってください。


 
 
  以上です。