最近の教育関係のニュース・トピックス
(1)ハーローワーク池田のジョブサポーターによる
就職ガイダンス 〜 がんばれ夜桜生 〜
本校には、小・中学校からの不登校やひきこもりの経験者、他人とのコミュニケーションの苦手なものや、アルバイトなどで家計を助けている者など、いろいろな背景を持った生徒がいます。こうした生徒たちにとって、卒業後の進路決定は切実な問題です。
今年度は、ハローワーク池田から2人のジョブサポーターをお招きし、7月23日(水)に「就職ガイダンス」を開催しました。
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テーマ |
内容 |
2時〜
| オープニングガイダンス |
・講師挨拶 ・就職環境を知る
・新卒に求められることを知る |
社会・仕事を知る |
・内定率の推移を知る
・新卒で就職する利点を知る
・辞める人の割合を知る
・辞める理由を考える
・雇用形態による待遇の違いを知る
・就職活動にも関係がある労働法を知る |
就職活動を理解する |
・一般的なスケジュールを確認する |
3時〜
| 自己紹介文を作る |
・テーマを決めてシナリオを作る
・高校生活を振り返る
・自分の長所からシナリオを作る |
4時〜
| 面接を体験する |
・面接のマナーを実践を通じて学ぶ
・実戦形式で面接官と対話する
・ペアによる相互評価・自己評価 |
5時
| ガイダンス終了 |
・個別相談(希望者) |
規模が小さくアットホームな学校では、生徒にとって教員は家族のような存在。
だからこそ、外部の方によるお話や面接練習は、いつもとは違った緊張感もあり、
大いに刺激になったようです。
- 新卒以外は即戦力だが、新卒者は数年かけて育てるので、高校生は就職の際に優位であるとの具体的な例示や、内定を最後まで諦めないこと。内定者は9月末では45%だが、3月末では98%に高まるとの話があった。
- 企業が高卒新人に求めるものは以下の通りであった。
1位:コミュニケーション能力
2位:基本的な生活習慣・態度
3位:人柄
- 最近の高卒生は、「人間関係が理由で辞める人が増加」している印象がある。「第一印象は3年間続く」こをと念頭に「想定外のことがあっても辞めないという強い気持ち」が大切である
- 正社員、契約社員、パートタイムの違い、求人倍率や内定率などを、分かり易くグラフで示していただいたことに加え、就職活動中であるという現実から、進路HRでは得られない切実さが生徒に見られた。
- 高校生活での印象や頑張ったことを具体的に書き出し、そこから自己紹介のテーマを決めてシナリオを作るという作業では、ジョブサポーターのアドバイスを受けながらも作成に苦労している生徒が多く見られた。
- ペアを組み、相手の面接の様子を観察してシートに書き込む作業があった。就職のプロの視線の中では、面接練習を繰り返した生徒でも、かなりの緊張が見られた。しかし、その中でも物怖じしない生徒がいるのは見ていて頼もしい。
- 最後に、心に留めてほしい3つの覚悟として、「あきらめない、他人の責任にしない、独りよがりにならない」というメッセージを頂いた。生徒は「これから本格化する就職活動に対して、積極的に取り組もう!」、「就職できたら、気を引き締めてしっかりやりたい!」という気持ちになったようだ。
途中、あまりに緊張しすぎて質問に答えられない生徒もいましたが、「大丈夫。練習ではたくさん失敗しても良いですよ。」と優しく声をかけていただき、ほっとした様子でした。
3時間という長丁場でしたが、充実した内容に「時間があっという間に過ぎた」との反応が多かったです。担当者が入念な打ち合わせを行った上で実施したこともあり、たいへん有意義なガイダンスとなりました。