准校長あいさつ




佐野工科高等学校 定時制の課程
准校長 山田 啓次

 本校定時制課程のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 近年、知性(知識)よりも創造性の方が職業能力としては評価されるようになってきました。高度経済成長期以降の日本経済は、与えられた仕事をきちんとこなす、つまり効率よくモノを造れば利益があがる、みんながうまくいく時代でした。しかし現在は、モノがあふれ“新しい価値”を生み出さなければ、仕事として通用しなくなってきました。
 インターネットやAI(人工知能)、輸送システムの発展により、これまでの産業社会の仕組みが激変し新しい業種が誕生する現代においては、新たなコンセプトを生み出しアイデアをビジネスに付加する“創造的人材”の育成が急務です。単純労働の製造現場は、すでに賃金の安い海外へと移転し、人工知能やロボットなどの発達が、ますます人間労働に取って代わろうとしています。このことから従来の暗記型による没個性的な教育ではなく、現実の材料を組み合わせて新しいものを創造していく「創造性教育」の重要性はますます高まっています。 知識力を問う入試で成り立っている、よい大学を出れば一生安泰というのは過去の話です。「どこで学ぶか」より「何を学ぶか」が問われる時代です。さらには「何を学んだか」より、「どんな能力を身に付けたか」です。“創造性”は混沌とした移り変わりの速い時代を生き抜くための最も強力なアイテムです。

 日本の教育では知育偏重といわれるように、子どもの頃から知性が評価される傾向にあります。逆にいうと自由奔放な創造性は評価されません。創造性豊かな子どもは、いろんな楽しい空想が頭をよぎり、黒板や教科書の内容よりも、窓の外やその他のことが気になります。ですから、勉強に集中できない子、余計なことをしでかす子、と大人の目には映るかもしれません。そういった子どもが、大きくなって世界を変えるような偉大な発明や発見をする例はたくさん知られています。発明王エジソンはその奇行と質問の多さから小学校を中退させられましたし、他にも子どもの頃は落ちこぼれといわれた偉人が沢山います。
 しかし、このような創造性豊かな子ども達が、自由に学習させてもらえないと、貴重な創造性はつぶされかねません。これまでの学校教育では、せっかく持っている創造性も、正当な評価をされず受験にも反映されないため、才能が生かされないまましぼんでしまうことが少なからずあったのではないでしょうか。
 本校では、自分の興味関心に応じて、「技を磨く」「モノづくり」「生活教養」という3つの系列から学習内容を選択することができます。本校で大いに創造性を伸ばして、社会にとって有益な功績を挙げて頂きたいと願っております。