ご挨拶


第18代大阪府立泉南高等学校長 金田茂彦


 昭和25年に94名の入学生を迎えて以来、1万8千名を超える卒業生を送り出した泉南高等学校も平成23年3月31日をもって幕を閉じました。

 チヌの海と葛城の松をモチーフにした校章にもあらわされているように、地域に根付いた府立の高校として生まれ、 数々の諸先輩方の活躍に支えられ見守られてまいりました本校もその灯火を落としました。

 創立当時、グラウンドの『石拾い』から始まった本校の歴史は、土を耕し種をまき、水分と肥料を与えた教職員の方々のご努力、 生徒諸君のがんばりで立派に花を咲かせてまいりました。60年の間、難関大学への進学、部活動やコース生の実績、卒業生の活躍など、 “泉南高校”の名前を日本だけでなく、世界へ響き渡らせてきたのです。

 このような泉南高校のよき伝統は、大阪府立りんくう翔南高等学校へと引き継がれていきます。 泉南高校での様々な取り組みは、りんくう翔南高校でのエリア学習などの教育活動に活かされ、ますます発展してゆくでしょう。

 最後になりましたが、各界でご活躍の卒業生、関係者の皆様に心より敬意を表し、大阪府立泉南高等学校閉校にあたり、 ご挨拶とさせていただきたいと思います。長い間、本校へのご支援本当にありがとうございました。