適した社会自立、社会参加へと導いてまいりたいと思います。
本校は、平成14年4月1日に、大阪府立吹田養護学校として開校させていただき、本年で15年目を迎えます。開校にあたりましては、芳野町のみなさま、吹田市のみなさまに多大なご支援・ご理解をいただきましたことをあらためてお礼申し上げます。
 また、平成22年4月1日に、摂津市をはじめとする三島豊能地区のみなさまのご支援・ご理解により大阪府立吹田支援学校鳥飼校を開校させていただきました。そしてこの3月には、鳥飼校として初めての卒業生を無事送り出すことができました。これもひとえに地域のみなさまのご理解・ご協力によるものと心より感謝しております。
ただ、平成25年度の新校開校≪大阪府立豊能・三島地域支援学校(仮称)≫に伴い、本年をもって鳥飼校は閉校となりますが、鳥飼校の充実発展に向け、地域のみなさまをはじめ、関係機関のみなさまと取り組んでまいりましたことを、新校の教育内容にしっかりと継続してまいりたいと思っております。
 本校、鳥飼校ともに、子どもたちの安全・安心・人権尊重を軸とした「地域に密着した、地域から愛される学校」となるよう、教職員一丸となって取り組んでまいります。今後とも引き続き、ご支援・ご理解を賜りますとともに、本校の学校運営や教育活動等に関するご意見やご助言をいただくことをお願いいたしまして、着任のあいさつとさせていただきます。
ごあいさつ
 
 平成24年4月1日付けで、大阪府立吹田支援学校第5代校長として赴任いたしました、荒木 寛巳(あらき ひろみ)と申します。どうぞよろしくお願いします。
 私は、養護学校、支援学校を通じ、ずっと支援教育に携わってまいりました。本年で29年目になります。初任の頃から振り返りますと、養護教育(特殊教育)から特別支援教育へ、養護学校から支援学校へ、そしてそれに伴う法の改正など子どもたちを取り巻く社会環境も大きく変わってまいりました。しかし、「子どもたち一人ひとりを大切にした、個に応じた教育的支援を行う」という支援教育の原点は、しっかりと継続されていると確信しております。私は、子どもたちのハンディキャップを『特性(個性)』と捉えております。それぞれの子どもたちの特性に応じた教育的支援を行う中で、一人ひとりの「らしさ(個性)」を大切にしながら、個々に