9月22・24日の2日間、私を含む国際教養科3年有志は、私たちにとって最後となる学園祭で、舞台の上に立った。毎年恒例の国教3年による舞台だが、今年は例年通りのミュージカルではなく、初めての試みである合唱を行った。
実を言うと私は最初、合唱にあまり乗り気ではなかったのだが、ひょんなことから(といってもジャンケンに負けただけだが)3つある合唱曲のうちの1つのパートリーダーになってしまった。3つの曲目というのは "Give Peace a Chance" "聞こえる" "We Are the World"で、私がパートリーダーになったのは3曲目 "We Are the World" のソプラノパートだった。
曲目やパート分けが決まり、程なく夏休みに入った私たちは、忙しい合間を縫って、練習のため積極的に学校へ集まった。はじめこそあまり乗り気ではなかった私だったが、(ココがいかにも住高らしいのだが)受験勉強等に忙しい中でも行事にも真剣に取り組む友達の姿に刺激され、また普段あまり話すことのないクラスメイトたちとも歌を通して親しくなれることがうれしく、いつから暑い教室での練習もそれほど句にならなくなっていた。楽器にはいると、練習は、熱気のこもる視聴覚教室での合同練習へと切り替わり、続出してきた問題(各パートの音はあっているが混声になると汚い、パートによって全体の声量が違う、息が続いていない、等々・・・)を、汗だくになりながらどうにか一つ一つクリアして、歌は完成に近づいていった。
そして本番の学園祭当日。それまでの朝昼夕のハードな練習に加え、当日も朝8時に集まって朝練をし、私たちはいよいよ本番へと臨んだ。内情をあかすと実は本番直前にちょっとしたごたごたがあって私や数人の友人はあまり万全の体制ではなかったのだが、せっかくがんばって練習を重ねてきたのだし、思い出としても悔いは残したくない、と思い、それまでで一番の結果を出すことだけを考えて歌った。
結果は、誰も想像し得なかったほどの大成功。私たち自身の「歌いきった」という達成感もさることながら、聞いてくださった方々からも「とてもよかった」との感想をいただき、歌に込められた”世界に平和を、そして人の手によって傷つけられた自然の声に耳を傾け、よりすばらしい世界のために力を合わせて行動を起こそう”というメッセージが届けられたのだと感じ、うれしかった。また、この合唱を聴くためだけに、今年他校に転勤された先生が来校してくださったりして、それもすごくうれしかった。加えて舞台部参加団体への投票でも優勝することができ、本当によい経験と思い出ができたと思う。
こうして学園祭は終わったが、この経験は「皆でやり遂げた」という大切な思い出や、「がんばればきっとできる」という自信をくれた。今、私たち3年生はいよいよ受験勉強も大詰めというところに来ているが、この最後の学園祭の思い出と自信は、これからもずっと残り、私たちにとってすばらしい財産になると思う。本当に、学園祭に参加してよかった。<F>