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 入学式式辞 (平成23年4月8日)

式辞

春爛漫の今日のよき日、第35回入学式を挙行するにあたり、大変ご多用の中、大阪府教育委員会より、大西 雅美様、本校学校協議会委員:中野 久一様を始めとする地域の皆様、高槻市立磐手幼稚園園長:坂上 恵理子様、またPTA役員・実行委員の皆様にご臨席を賜り、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。

ただいま入学を許可しました360名の新入生の皆さん、入学おめでとう。また、保護者の皆様、お子様のご入学を心からお喜び申し上げます。

本日の入学式に臨み、新入生の皆さんは期待と不安で、胸が一杯かと思います。これから始まる高校生活は、今までの義務教育と違って、皆さん一人ひとりが自分の意志で入学を希望し、高校の門を叩いたことから始まる新しい生活です。高校生活のスタートにあたり、私は皆さんに二つのことを強く希望します。

一つ目は「文武両道」の精神を大切にする高槻北高校の生徒になったことの自覚をもって、「学力の向上と進路目標の実現」という「文」の部分と、「部活動・学校行事・クラス行事など」の「武」の部分の両方を頑張ってほしい。そのためには、社会や学校のルールを守り、自分をコントロールできる能力を養ってほしいということです。 規律を守り、自分をコントロールする中で、「自分を鍛える」、「辛いことに耐える」という姿勢を是非大切にしてください。
 そして、思いやりのある、温かく、力強い人間として、成長して欲しいと思います。 規律、ルールやマナーに裏付けられ、自分をコントロールできてこそ、真の自由があります。自由と放縦、(何の規律もなく、勝手にしたいことをする)というのは違うということも忘れないでください。
 簡単なことではないと思いますが、3年間を通して自分をコントロールすることで「文武両道」を実践してください。私たち高槻北高校の教職員一同、皆さんの実践をサポートします。

皆さんの中には、「教育」という言葉を「教え育てる」と読み、教育の主体を先生や保護者だと考えて、皆さん自身は客体となって「教えてもらおう、育ててもらおう」「教えてもらえるんだ、育ててもらえるんだ」と考えている人もいるかもしれませんが、これからは、「教育」という言葉を「教わり育つ」と読み、皆さん自身が主体となって「教わろう・育とう」「教わるんだ、育つんだ」と考えてください。 授業や講習などを通して学習の成果を上げるには、規律を守った上での「教わろう」という強い気持ちが必要です。予習や復習など、高校生として当たり前の家庭学習を毎日欠かさず続けるためには、自分自身をコントロールすることが必要です。その先には、必ず学力の向上と進路目標の実現が待っています。 加えて、部活動・学校行事・クラス行事や、友達との時間を大切にして、3年間の高校生活で素晴らしい思い出を作ってください。そのためにも、生活習慣をしっかりと確立し、夜更かし、朝寝坊、遅刻、勉強を怠ける等の悪循環に陥ることのないようにして欲しいと思います。

二つ目は、皆さんは「今日からチーム高槻北の一員となったこと、チーム高槻北35期生の一員になったことを自覚してほしい」ということです。 本校は高槻市別所の台地にあり、とても静かな環境で、グランド横の蔵王山からは、たくさんの野鳥、中でもメジロは群れをなして学校にも飛んできます。また小学校や中学校が隣接しており、小中学生と交流をするにも、とてもよい環境にあります。加えて、地域の方々も本校をとても応援してくださっており、様々な機会を通じて地域とも交流させていただいています。 また、校内の施設設備も昨年度にグランド・テニスコート・体育館を全面的に改修し、廊下の壁を塗りなおし、水飲み場には多目的に使えるテーブルといすを置き、音楽室の机を入れ替え、書道・美術教室にエアコンを導入しました。食堂にもエアコンも導入しました。今年度も校舎等の耐震化工事を行うなど、皆さんが快適な学校生活を送ってもらうための改善を進めていきます。 つまり、高槻北高校には皆さんが学校生活を送るための素晴らしいハード面の環境があるということです。 このようなハード面のよい環境を最大限利用して、しっかりと勉強するなど、学校生活を謳歌するためには、あとソフト面の環境を整える必要があります。このソフト面の環境を作るのは皆さんです。よりよくしていくのは、私たち教職員と共に、チーム高槻北35期生の一員である皆さんだということです。

話は変わりますが、実は先日、地球規模の「アース・アワー」という取組を知りました。この取組は2007年にオーストラリアのシドニーで始まったのですが、「地球温暖化防止のためにみんなで1時間でいいから電気を消そうよ」という取組です。1年後にはこの取組が35カ国5000万人以上の人に広がり、2011年の今年は、この取組が3月26日の午後8時半から9時半の1時間で行われたのですが、なんと128カ国で13億人の方々がこの取組に参加されたと聞きました。特に今年は、多くの国々で日本の東日本大震災の被災地に向けて、取組の最初1分間に黙とうをささげられたそうです。 わたしは、これは地球人のすばらしい絆・チームワークだと思います。

また、今月の2日には、皆さんの先輩である高槻北高校生徒会の皆さんが発案して、JR高槻駅前で東日本大震災の募金活動を先生方と共にしてくれました。「ご苦労様」とか、「私も北校の卒業生です。頑張ってください」などと、応援の言葉を添えてたくさんの方々に募金をしていただきました。この時、私は北校生のチームワーク、素晴らしさに、また一つ触れることができたと、とてもうれしかったです。
皆さんもチーム高槻北一員として、チーム高槻北35期生の一員として、学力の向上や進路目標の実現、学年活動・クラス活動や部活動を中心とした学校生活の充実など、共通の目標に向かって、チームメートに迷惑をかけることなく、お互いに助け合って、3年間で素晴らしい成果を上げてほしいと思います。 一人一人に個性があるようにチームにも個性があります。みんなで素晴らしい個性に育て上げてください。
加えて、チーム35期生の皆さんから、制服が新しくなりました。制服を新しくするにあたっては、本校のOBや地域の皆さんから賛否両論を頂きました。先生方にも真剣に考えていただき、最終的に新しくすることにしました。そう決めてからも、どんなデザインにするか、プロのデザイナーも含めて真剣に論議し、他校ではあまりないことかもしれませんが、学校説明会などで中学生や保護者の方々からもデザインなどについて意見を聞かせていただき、今、皆さんが着ているものに決めました。 皆さんには、是非、誇りを持ってその制服を着てほしいと思います。
一つ分かってほしいことがあります。それは、制服というのは、その服だけでなく、着こなしも含めて制服であるということです。着こなし講座も予定されていると聞いていますが、着崩すのは絶対にしないようにしてください。皆さんのチームワークで、皆さん自身やOBの方々、保護者の皆さんや私たちが地域の皆さんに誇れる制服にしてください。どうかよろしくお願いします。

一つ目にお話しした自分自身をコントロールして文武両道をやり遂げること、二つ目にお話ししたチーム高槻北35期生の一員として、お互いに協力して学校生活を頑張りきることなどを通して、皆さん自身が選んだ高槻北高校の3年間の学校生活を、私たち教職員と、保護者の皆さんと、そして地域の皆さんと共により素晴らしいものにしていくことを、本日、決意してほしいと思います。共に頑張りましょう。

次に保護者の皆様に申し上げます。本日、大切なお子様方をお預かりいたしました。 本校では、正門を入っていただいて左側の石碑にもありますように、教育理念「自律・協力」のもと、日々教育実践を行って参ります。この実践のためには、ご家庭のご理解とご協力なくしては出来ません。「言わない優しさ」は時として見てみぬふりをする教育につながります。「言ってあげる優しさ」に私達は取り組みます。時として、お子様に厳しく迫る場面もあります。本校のねらいとする人間形成に向って、保護者の皆様と励ましあい信じあい、大切な時を共有いたしたく存じます。 この高槻北高校の学校教育活動に皆様のお力添えをお願いいたします。 なお、先日の合格者説明会でお願いしました保護者アンケートにつきましては、ご記入いただき、本当にありがとうございました。このあと生徒から集め、1年生担任団を中心に丹念に読ませていただき、今後の学校教育活動に活用させていただきます。また、これからも学校教育活動に関するアンケートをとらせていただく機会がございますので、その節もよろしくお願い申し上げます。 このようなことを含めまして、保護者の皆様との連携を密にし、ご期待に応える教育を推進して参りますことをお誓いして式辞とさせていただきます。

平成23年4月8日
大阪府立高槻北高等学校
校長 長井 勘治









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