チベットに「ギュメ寺」という幻の寺がある。チベット最高の学問寺であるが、学内の空気が弛緩すると、すべてを捨てて移動する。安住と惰性が少しでもでると、すべてをたち切って寺を移動する思い切りの良さと徹底ぶりに、目からウロコが落ちる思いをした。
思えば、大変な圧力の中で6年間続いた新入生の宿泊行事を中止した(翌年すぐに復活)7期生の学年の先生方の決定は、まさにギュメ寺と通じる行き方ではなかったか。勿論当時はこれ程はっきり意識していた訳ではないが、共通のメンタリティとエネルギーを持っていたと思えてならない。常に原点に戻り、新たな真を求め、やるべき事、必要な事はやろうという学年であった。1年と2年の初めの担任団の合宿、お寺にこもって、どんな生徒を育てるべきかと大論議をした。ここから色々な活動計画が次々と出てきた。「やらせ」という批判もでたが、我々の本来の意図とは異なるものだが、ひたすら反省もした。
「摂津峡クリーン作戦」は今も忘れられない。3年間、毎秋に、3限目まで授業をして、その後全員自転車で現場まで大移動、その前後の準備後始末等、先生方の苦労は大変であった。ボランティア活動のさきがけであった。
一味違う音楽コンクール、大自然・大雪のスキー修学旅行、等々 切りがありません。春秋に富む7期生の皆さん、どうか益々御元気で、良い人生を送られますようにこの場をかりて、お祈りする次第です。
又あつかましい事ですが、高槻南高校の諸先生方の思いを体得して生きておられれば、この上もない幸せであります。ではすべての人に感謝しつつ、終ります。
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