まっ白いゲレンデに、ゼッケンをつけた青と赤のトレーナーを着た8期生たちが躍動する姿は、20年を経た今も鮮やかによみがえってきます。2年生の3学期、栂池高原でのスキー研修の修学旅行。スキーをはじめて体験する生徒も多かったと思いますが、私にとってもはじめての体験で、スキー靴を履きスキーをつけた瞬間、足は自分の意志とかかわりなくすべりはじめました。「先生どこへ行くんですか。」という生徒の声に「私もわからないの。」ととっさに答えたことを、今でもときどき思い出しては独笑しています。汗びっしょりになって講習を受け、夜はあたたかい鍋をつつきあい、食後はクラスそれぞれのアトラクションに興じ、楽しい4泊5日を過しました。出発前の準備として、数回にわたり修学旅行委員会が発行した「修学旅行だより」が、わら半紙の色は少し黄ばみましたが、今も手元に残っています。学年や学校行事があるたびに、特別委員や係が選出され、先生方と共に細かい行事計画を立て、実行に移していました。
1年生のオリエンテーションは、神鍋高原での野外活動と討論会。当時はまだ珍しかったアスレティックフィールドに挑戦したり、飯盒炊さんをしたり。また文化行事で市民会館で高橋竹山の「津軽三味線」を聴いた時は、生いたちを語る竹山の話に、会場がしいんとなり、激しい三味線の音色とともに、一層感動が深まったようでした。
生徒が主体の例年の文化祭や体育祭の時には、短期間のうちにどこで準備をしているのだろうと思うような仕上りも見せてくれました。3年生の秋には高槻市民会館で創立十周年記念式典が行われ、未来へ向けて発展の意思を確認し、「槻の木は葉に葉に光り」の碑の除幕式も行われたのでした。学年主任の稲田先生を中心に、12クラスの担任団が、よりよい指導を求め話し合いを重ねたことをなつかしく思い起こしています。
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