創立30周年記念誌への寄稿依頼を受け、あらためて高校時代のことを思い出してみましたが、私は9期生で卒業してはや18年、月日の速さには驚くばかりです。
私と南高との出会いは、中学3年の夏。私はソフトテニスをやっており、試合会場で顧問の石井先生、安田先生にお会いしたのがはじまりでした。当時高南テニス部は公立の強豪校であり、そこでテニスをやりたくて高南へ行ったようなものでした。春休みから練習に参加し、入学式の日も練習、それこそ在学の3年間、テニスに始まりテニスに終わったといっていいほどテニス漬けの毎日でした。戦績はこれといったものは残せませんでしたが、そこで得たものは、何事にも全力を尽くすことと忍耐力で、これらは社会人となった今も大いに役立ってます。また忘れてならないのは3年間ともに頑張った仲間を生涯の友として得たことです。今では皆すっかり親父になりましたが、集えば昔話に花が咲くのはいうまでもありません。
もうひとつ思い出深いのは、すばらしい先生方が多かったことです。英語の高村先生は、担任ではなかったものの非常にお世話になりました。特に予備校の1年間は精神的に支えていただきました。その後急逝されたのは非常に残念でなりません。1年の担任でした西村先生。先生自身非常に苦労して国語の先生になる夢を叶えられた方で、目標づけ、意識づけ、勉強の仕方、競争心というものを教えていただきました。熱血先生を地で行く先生で、1年生であった私は非常に影響を受けました。
3年間というのはあっという間でしたが、本当に充実したものでした。その母校が今なくなろうとしていることは非常に寂しく、つらいことですが、卒業生であったことを誇りに思います。
最後になりましたが、このような機会を与えていただきました記念誌委員会の皆様に御礼申し上げます。
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