最近家のかたづけをしていて「12期生の旗」を見つけました。旗と聞いても大方の人には記憶がないかもしれませんね。実は、山田牧場スキー場での修学旅行の時に作ったもので、12クラスの人数でほぼ一杯という小さな、ほとんど貸切のゲレンデでの講習、もちつき、かまくらづくり、ホルンづくり、クラス単位の催しなどなど、ゆっくりする間もなくすごした旅行中ずっとゲレンデにひるがえっていたのが12期生の旗でした。白一色の大自然に包まれた心おだやかな気分と、スキーに、行事にと活発に動きまわっている生徒たちの歓声が、すこししみのついてしまったこの旗から思い出されてきました。
迷わず、臆せず、楽しみながら前向きにというのが12期生の特長でした。ドイツの人を講師に招いての人権行事やアフリカからの留学生との交流会、学年独自のスポーツ大会など、綿密な立案と何度もの打合せを経て、司会、進行、まとめのほとんどすべてを生徒たちの手で立派にやりとげました。次々と繰り出される新しい企画のどれとして退屈なものはありませんでした。生徒会の立会演説会でさえ大演芸会にして皆を楽しませてくれるエンターテナー集団もいつの間にか出来上がっていましたね。何事によらず(勉強でも!)期待以上の活躍をみせる生徒たちのあとを、我々教師は小走りについていくだけだったように思います。
昨年退職して次の人生を歩きはじめた今、世の中に出て存分に能力を発揮しているにちがいないみなさんを思いながら、怠惰になりがちな自分を戒めています。
12期生の担任をしてくださった高村義一先生、谷口寿満子先生が早く逝かれたことは本当に悲しく残念なことでした。ここで改めて生前のご尽力に感謝しつつ哀悼の意を表します。どうぞ12期生はじめ高槻南の卒業生の活躍を見守ってください。
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