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平成15年 7月 3日

 校長通信第4号をお届けいたします。

 先日読んでいた新刊小説の中に印象に残った挿話があります。琵琶湖は500万年前、伊賀上野あたりにあり、徐々に今の位置に動いてきた。今でも北へ向かって動いており、いずれは日本海につながり消滅してしまうというものです。東海大地震の予測やヒマラヤ山脈の形成で有名なプレートテクトニクスの理論に基づいた見解です。この理論は高校の地理等の授業でも取り上げるものなのでなじみのものですが、琵琶湖という思わぬものを例に引かれると、一瞬なぜと思ってしまいました。視点の妙でしょうか。

 さて、早くも7月となりましたが、6月の学校の様子を報告させていただきます。
 6月2日(月)から2週間(又は3週間)にわたり、教育実習が行われました。国語1名、地歴公民1名、英語4名の計6名でした。それぞれに力一杯頑張り、貴重な経験を積んだのではないかと思います。ある実習生が「生徒の様子が、自分たちの頃と異なっているので多少ショックを受けた」との感想を記していました。詳しくは聞けなかったのですが、服装・頭髪等の乱れや学校生活への取り組み方・意欲などを指摘しているのではないかと思います。気分のゆるみがちな夏休みを前にしていますので、改めて指導を行いたいと考えています。
 来年度の実習希望の方は、本校でも受け入れますが、科目によっては槻の木高校でお願いすることになります。槻の木高校からは、喜んで引き受けるとのお話をいただいています。また、指導された先生方からは、実習生の学力の不足を指摘する声がたくさんありました。平素からしっかりとした力を付けて、教育実習に望んでほしいと思います。

 9日(月)には芸術鑑賞がありました。2・3年生とも国立文楽劇場で、文楽教室に参加しました。専門家の解説の折りに、本校生も舞台にあがり実演にも取り組み、和やかな雰囲気でした。

 10日(火)は創立記念日でした。進路指導部のすすめで、この日を利用し、大学等の見学に出かけた諸君も多かったと聞いています。できるだけたくさんの進路希望先を実際に見て、自分の進路先を決定する参考にして欲しいと思います。1つだけではなく、幾つかを見ること、見るだけでなくオープンキャンパス等で説明も聞くことが大切です。

 16日(月)からは授業公開週間でした。約40名の保護者の方が授業参観においででした。この期間に保護者懇談も行われたので、その機会を利用していただければと思い、設定したものです。保護者の皆さんのなかには、教室での座学だけでなく、実習等もご覧いただき、ご自分の高校時代を思い出しながら参観された方もあったようです。

19日(木)には3年生の第2回目の進路説明会が行われました。18の大学・短大から担当者にきていただいて、3年生それぞれが、自分の関心のある学校の説明を受けました。また、専門学校と就職希望者も専門の機関から担当者をお招きし、説明を受けました。生徒の希望別の進路説明会は本校の誇る企画です。

 20日(金)には、PTA実行委員会が行われました。実行委員会に先立ち、PTA役員の皆さんが生徒会執行部の諸君と意見交換をされました。十分な時間がとれなかったようですが、生徒の生の声を聞いていただくことができました。実行委員会では、文化祭でのPTAバザー、展示等の企画、体育祭での役割分担、国際交流における企画などが話し合われました。実行委員の皆さんの熱意と意欲には頭の下がる思いです。

 28日(土)には、高槻三島地区のPTA交流会ソフトバレーボール大会が高槻北高校で行われました。本校からは12名が参加し、1勝1敗の成績でした。高槻北高校からの提案で、来年はこのお世話を本校で引き受けることとなりました。本校の最後の年で、1学年だけの学校ですので準備が大変ですが、本校の足跡を残すためにも、お引き受けすることといたしました。本年のPTAの役員の皆様にもお手伝いをいただきながら、取り組みたいと思います。ご協力をお願いします。

 本日(7月3日)から期末考査が始まりました。期末考査は10日までで、その後は終業式まで短縮授業となります。考査は、生活のリズムを崩さないように気をつけながら、十分な準備の上、全力で取り組んで欲しいと願っています。考査後の短縮期間中には、体育祭・文化祭関連のHRが入ります。今年は特に、どのクラスも力が入っているようで、例年以上の取り組みをと考えている様子がうかがえます。また、この短縮期間に家庭科の保育体験授業も行われます。

 槻の木高校・島上高校との連携事業は、体育系部活動、文化系部活動、国際交流の3分野で近々予算執行に入る予定です。体育祭や文化祭やでの連携のあり方は、今少し時間が必要です。本校内の各セクションの企画がもう少し進行すれば、具体的な検討に入れるかと思っています。  オーストラリアの姉妹校トゥーンバ高校からの短期留学生の受け入れについて、槻の木高校とも連絡を取りながら計画を進めています。今年は例年より遅くなっていますが、先方の参加人数がまだ確定していません。メンバーが決定次第、改めてホストファミリーのお願いをする予定でいます。

 私のE-mailアドレスをお知らせします。nakamura@takatsukiminami.osaka-c.ed.jp です。