2年 創知 課題研究
 
■課題研究発表会

・3月22日(水)終業式後、課題研究発表会が行われました。3月6日(月)の科内発表会で選ばれた理系2,文系2計4つの発表を1,2年生全員が聴きました。1年生には難しい内容のものもありましたが、真剣に聴いていました。
、 
 理系代表 
  「三次元における半正多面体と四次元におけるその拡張について」  
  「クマムシの生態」
 文系代表 
  「フィンランドから学ぶ、日本の教育格差を緩和させるために公立小中学校ができること」 
  「子育てに愛される商品とは ~マグマグが愛される理由~」 

 

・3月6日(月)に多目的ホールと視聴覚教室の2ヶ所に別れて物理・化学・生物・数学・情報の科内発表会が行われました。
同時に、地学教室と物理講義室で文系の科内発表会も行われました。各発表に対して、ルーブリックに基づき評価し、代表を選びました。各発表に対するコメントは、発表者に渡され、どういう点が良かったか悪かったか指摘され、今後の発表にいかされると思います。
 
多目的ホール  視聴覚教室 
 情報「天高PRG」   数学「三次元の半正多面体と四次元への拡張」 
 生物「最高の記憶術~運動が記憶に及ぼす影響~」   生物「原核生物シアノバクテリアからのエネルギー生産」
 化学「水素水」   化学「電子レンジで合金をつくる」 
 物理「衝撃とその緩和の研究」   物理「揚力係数の点からみたドローンの研究」 
 化学「ポリグルタミン酸による重金属イオンの凝集」   数学「x^m+y^n=1」 
 生物「ミドリムシの変色実験」   生物「土壌透水性の違いによる植物の成長速度」 
 化学「身近な油で作る石鹸の違い」   化学「新たな不燃薬剤の開発」 
 情報「Rasberry Piによる日常生活への情報技術の応用」   物理「音楽を科学する
       ~平均律と純正律から考える美しい和音とは~」 
 生物「クマムシの生態について」   数学「折り紙で正多角形を作る」  
 化学「金平糖の不思議」   生物「唾液アミラーゼ活性を指標とした行動と自律神経系との関連」 
 物理「音スペクトルの観点からのお輪の振動についての考察」   化学「自作カイロと再生」 
 生物「メダカの色彩感覚」   物理「フーコーの振り子で天高の緯度を求めよう」 
 化学「金平糖状結晶」   数学「OPEN7」 
 物理「開管と閉管の間」  化学「漂白の研究」 
 生物「アリの味覚嗜好性実験」  物理「液状化と戦う~粒の大きさと層の観点から~」 
 化学「水の粘性と凝固・融解に要する時間の関係」   数学「パラドックスについて」 

   
   
   

・70期文理学科は、2年後期から創知(課題研究)がスタートし、現在、研究が進行中です。
 12月14日(水)には、各研究の中間発表会を実施します。
 3月6日(月)に物理・化学・生物・数学・情報の科内発表会、3月22日(水)に全体発表会を予定しています。

   物理

 [お鈴の音のうなり班]
   お鈴の音の周波数スペクトルを見てみると,多くの倍音が含まれており,それぞれの音が異なる周期のうなりをしていることが
   分かります。このうなりについて研究をしています。
 [グラスの振動班]
   グラスに音をたて,グラスが共振する振動数を調べています。なかなかうまく共振せず,苦労しています。
 [液状化班]
   装置をいちから製作し,どのような条件で液状化が起こるのか,またどのようにすれば液状化を防ぐことができるのかについて
   研究しています。
 [緩衝材班]
   物体が落下し衝突する際の衝撃を測定し,どのような素材が緩衝材として適しているのかを調べています。
 [フーコーの振り子班]
   時間経過に伴う振り子の振れ角変化の測定から,学校所在地の緯度を求めることを目標としています。
 [和音班]
   和音には「綺麗」や「不快」と感じるものがあります。様々な和音の波形を解析し,人間感覚としての快・不快と物理的な量との
   対応関係を調べています。
 [プロペラ浮上班]
   プロペラによる垂直上昇型の機体を製作し,様々に条件を変えながら浮上の仕方の変化について調べています。


   化学

・金平糖の形は、ショ糖以外の物質でも再現することができるのか調べています。
・金平糖の核の違いによる角の出来の違いについて調べています。
・木材は優れた建築材料ですが、火災により燃えやすいという欠点があります。木材の不燃化について調べています。
・寒くなるとお世話になる化学カイロですが、暖かさがより持続するようカイロの改良と使用済みカイロの復活について調べています。
・水の粘性の違いによる凝固と融解までに要する時間の差を調べています。
・身近にある油から石けんをつくり、その泡立ち具合や質の違いを調べています。
・水素水について興味を持ち、水素の量の変化を試薬で測定したり、水素の量を測定できる別な方法を考え、水素の還元性について
 調べています。
・納豆から抽出したポリグルタミン酸が金属イオンの除去がどの程度できるかなど水質浄化について調べています。
・電子レンジを使って銅,錫,亜鉛を用いた合金をつくる。銅は融点が高く難しいため、融点の低い錫→錫+亜鉛→錫+銅→
 錫+亜鉛+銅の順で進めていく予定です。
・電気分解を利用して、漂白できないか調べています。


   生物

 ①「アリの味覚の嗜好性」
   昆虫は味物質で直接活性化されるイオンチャネルが化学シグナルを直接電気信号に変換している。そこで人間以外の生物も
   人口甘味料を甘みとして感じるのかという視点からアリの味覚について調べる。
 ②「ミドリムシの変色条件」
   ミドリムシにはオレンジや赤色に呈する種があり、その原因は細胞内に蓄積されたカロテノイドやキサントフィルによる。本研究
   では、熱を与える、異なる波長の光を当てる、光の強さを変えるなどの条件によってミドリムシが変色するのかを検討する。
 ③「土壌透水性の観点から植物の生育条件を検討する」
   変水位透水性測定器を用いて砂、粘土の割合を変え土壌の透水性を測定する。透水性が及ぼす植物の成長速度を測定する
   ことで、最適な生育条件を検討する。
 ④「原核生物による効率的なエネルギー生産」
   ラン藻類の一種であるイシクラゲを用いて有機物を固定させ、その有機物をもとに酵母によりアルコール発酵を行う。イシクラゲ
   の増殖法、有機物固定の最適条件、アルコール発酵の最適条件を検討する。
 ⑤「運動強度によるアミラーゼ活性の変化」
   有酸素運動、無酸素運動など運動強度により分泌されるだ液を採取し、ヨウ素-デンプン液に加えることでその色の変化を分光
   光度計を用いて測定する。
 ⑥「クマムシの仮眠状態の耐久力」
   緩歩動物であるクマムシは乾眠状態に入ることで-273度~100度の温度変化や、高線量の放射線にまで強い耐性力を持つこと
   が知られている。本研究では校庭をフィールドとしてクマムシが好んで生息する場所の特定、採集と飼育、乾眠状態の誘導など
   の方法を過去の研究事例を参考に確認し、クマムシの化学物質や電気に対する走性について実験を行う。
 ⑦「動物の色彩感覚の違い」
   底面を緑色や青色などの色で区切られた水槽を用意して、その中でのメダカの行動を観察し、メダカの色彩感覚がヒトとどのよう
   に異なるのかを比較する。
 ⑧「最高の記憶術」
   運動した後のほうが人は記憶しやすいのではないかという仮説に基づき、無意味な単語をいくつ覚えられるかのテストを、運動を
   する場合としない場合に分けて実験を行い検証していく。また、有酸素運動、無酸素運動など、どのような運動が記憶の能力を向
   上させるかも検証していく(運動と記憶に相関があれば)。


   情報

 「情報学」とは、あらゆる情報を整理し、それらを間違いなく、理解されやすい形で、迅速に発信する方法を追求する学問です。課題研究では、「天高案内」や「家電等の遠隔操作」について研究しています。
 「天高案内」については、ウディタというソフトを用いて、ゲーム感覚で天高を知ってもらうというもので、「家電等の遠隔操作」については、ラズベリーパイを用いて、いろんなものを操作しようというものです。


   数学

 生徒が興味・関心・疑問に思った数学のテーマについて、自分たちで研究し、まとめ、発表することを主の目的としている。研究テーマを決める題材探しに、また、高大数学の連携の架け橋として大阪市立大学の高橋教授にお越しいただき、ときには高校の範囲を越えた内容の講義を聞きながら高校では取り扱わない分野も学び、研究テーマを決めていく。それと同時に、「ルーローの三角形」や「ベンフォードの法則」など、身近な事柄に潜む数学まで幅広く学びながら、生徒たちは各自の研究を進めていく。