|
|
■ 学校長より
 |
11月。3年生は希望進路の実現へ向けて余念のない季節です。大学などの受験の場合、私学は同じ大学で異なる学部・学科をいくつも受験する機会が多くあります。数多く挑戦できることは有り難いのですが、一方では受験料や受験日数の負担も増えます。進路指導部では、各生徒が受験した何回かの模擬試験の結果が分析され、科目別に勉強の進め方や、志望する大学・学科の合格の目安を、全国規模のデータをもとに調べられるシステムを導入しました。自分の可能性に挑戦するとともに、現実をよく把握して効果的な受験やその準備を進めやすくするための支援システムです。現在、担任や進路指導部と一緒に生徒の皆さんが活用し始めているところです。
一方、1、2年生は秋の芸術鑑賞会に池田市民会館に出かけて、東京芸術座による「12人の怒れる男たち」という劇を鑑賞しました。
東京芸術座は今年創立50周年を迎え、東京での本公演をはじめ、おやこ劇場や数多くの学校公演を精力的に続けている劇団であります。
「12人の怒れる男たち」の原作は1954年にアメリカでテレビドラマの台本として作られた陪審員による裁判を描く、裁判劇であります。
ご存知の通り刀根山高校では1年生の総合学習の時間に、法教育を柱とした大阪地方裁判所の傍聴に始まる「刀根山模擬裁判」に取り組んでいます。
今年から日本ではこの劇の「陪審員制度」とは、少し制度が異なりますが、一般の方が加わる裁判員制度が始まりました。
刀根山の「模擬裁判」は、弁護士の方々にご協力頂き指導を受けながら1年生の3学期に取り組んでいます。芸術鑑賞会で裁判劇を見るに当り、「模擬裁判」の際に弁護士の方から指導いただいた次のことを挨拶の中で紹介し、思い起こしてもらいました。
今回の劇のような殺人事件の裁判では、被告が有罪であることを立証するためには3つの要件があり、それを考察し、証明出来なければ有罪としてはならないとのことであります。
1) 殺害することが可能だったかどうか
2) 証拠があるかどうか
3) そして、動機があったか
劇中12人の陪審員は1回目の投票では一人を除いて全員が有罪に投票しました。しかしその後の討論のなかで、この3つの視点が検証され、最後には全員が無罪を確信するに至るという感動的なものでした。
動きの少ない言葉のやりとりを主とする劇にもかかわらず、生徒たちはプロの集団の迫真の演技に身を乗り出して見つめていました。授業とは異なる形で学ぶことが出来た貴重な機会であったと思います。
|
|
|
|