- 閉校にあたって -














 鳥飼高校は本日をもってとうとう閉校となります。
 最後の1年間は生徒も少なく教職員も少なく、ほうっておけばどんどん活気が失われていってしまいそうで、なんとかそうならないようにすることに一所懸命でした。また、卒業していく生徒の進路をしっかりと決めることをしっかりと考えた1年間でした。そういう意味においては、なんとかやり遂げられたものと思っています。
 閉校は、府立学校全体の活性化のためとはいえ、私たち教職員にとってすごく寂しいものです。ましてや卒業生や地域の人たちにとっての寂しさや悔しさはそうとうなものです。閉校となることを納得しないままであっても受け入れざるを得なかった卒業生や地域の人たちの気持ちも決して忘れてはいけないことだと思います。そしてそれは、鳥飼高校の教育を引き継ぐ北摂つばさ高校が、これまでの鳥飼高校と同様に、地域の人たちに開かれたよい学校になっていくことが唯一の彼らの気持ちに応えることになることだと思います。そして、鳥飼高校のあと地は、校舎もそのままの形で残り、支援学校として地域の子どもたちを受け入れる学校として残っていくことが救いとなっています。
 最後の卒業式・閉校式では、彼らの思いを受け止めて、式辞の中でしっかりと述べたつもりです。このホームページの中にもその文章を残していますので、一度はそれを読んでいただきたいと思います。
 この鳥飼高校が私たちの心の中にいつまでも生き続け、卒業生がより太い絆でつながっていくことを願っています。

 平成21年3月31日
    大阪府立鳥飼高等学校
第九代校長 秦 健吾