第46回卒業証書授与式 校長式辞 |
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| 大阪府立大和川高等学校 第46回卒業証書授与式 校長祝辞 春風駘蕩、春の息吹を感じる今日の佳き日に、大阪府立大和川高等学校第46回卒業証書授与式を挙行するにあたりまして、ご多用の中、大阪府教育委員会を代表して、大阪府教育センター所長川村幸治様をはじめ多数のご来賓の方々、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、高いところからではございますが、心から御礼を申し上げます。 只今卒業証書を授与いたしました２６１名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、晴れてこの輝かしい伝統を誇る大和川高校卒業という栄誉を手にされ、新たな旅立ちに向かって、限りなく広がる夢や希望に胸を膨らませていることだと思います。思い起こせば3年前、まだあどけなさの残る顔で、合格した喜びを、大きな歓声で表していた日のことが、ついこの間のことのように思い出されます。ここに、こうして卒業証書を受け取った皆さんの、凛とした大人びた表情と、たくましく成長した姿を目の当たりにして本当にうれしく思います。今日に至る道のりは、楽しいことばかりではなく、辛いことや苦しいことの方が多かったのではないでしょうか。それにも負けずに、こうして本日、卒業する日を迎えられた、その粘り強い精神力と、弛まぬ努力に敬意を表し、大いに讃えたいと思います。同時に、誰よりも強く、あなたの成長を願ってこられたご家族の方々をはじめ、日々、熱心に成長へ導いてくれた先生方、そして、お互いに支え励まし合った友だち、また、とても暖かいご理解とご支援を頂いた地域、関係機関の方々・・あなた方のまわりには、たくさんの力強い見守りがあったからこそと感謝の気持ちも忘れないでください。 高校時代の思い出は尽きないと思います。クラス一丸となって熱中した体育祭や文化祭。1年生最後に行われたクラス対抗駅伝大会。苦しいけれど、限界に挑戦して真剣に走っている姿はとても感動的でした。2年生の秋、ちょうど新型インフルエンザの大流行があり、実施できるかどうか心配した修学旅行。行きたい、行かせてやりたいという思いが通じ、北海道の大自然に圧倒され、仲間と一緒に過ごした時間が固い友情をはぐくみ、一生の思い出を作ることができたのではないでしょうか。日々の学習はもとより、沢山の人にもまれながら、自分を磨き、人間のすばらしさ、生きることのすばらしさを学んだ大和川高校での思い出。その一つ一つ、全てが青春時代そのもので、汗と涙で綴った高校時代を心の拠り所に、これから益々大きく成長されることを願っています。 皆さんには、前途洋々たる未来があります。しかしながら、これからの長い人生を考えますと、行く先を大きな壁に阻まれ、挫けそうになることに出会うかもしれません。ある有名な作家は「人生はなんと素晴らしいものだろう。幾多もの困難と出会うことがある。しかし、高き志を掲げ続け、それらを乗り越える勇気と努力を惜しまなければ、いつか必ず輝く笑顔に巡り会える。」とおっしゃっています。チャレンジすることで自分に何かしらの力が身につき、自分の可能性は大きく、大きく広がっていくものです。若者の本領は、未来への果敢な挑戦であり、夢を持ち続け、困難に怯み、挫けることなく、一歩一歩前進し続けることだと思います。どうか、これからの人生を、「よっしゃー！」という気合いと「なにくそー！」という根性で、たくましく切り拓いていってください。 また、かの有名なメジャーリーガーのイチロー選手は、「夢や目標を達成するには、たった一つの方法しかない。それは小さな事を積み重ねることだ」と言っています。物事は一朝一夕にできあがるものではなく、こつこつと時間をかけてこそ成就できるのだということです。あなた方には、これから十分な時間があります。ゆっくりと時間をかけて、自分がめざす道を胸を張って堂々と歩んでいってください。 最後になりましたが、保護者の皆様方、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。今日までの長きにわたる子育ての道のりは、決して平坦なものではなかったことでしょう。そのご苦労を思いますと、今の立派に成長されたお子さまの姿は、とても頼もしくもあり、感無量のことだと拝察し、心からお慶び申し上げます。また、改めまして在学中の、ご理解とご支援に対しまして、私ども教職員一同、深く感謝申し上げますとともに、お子さまが、それぞれの道を、確かな足取りで、たくましく歩んで行かれることを心から願っております。 それでは卒業生の皆さん、「誠を思うは、人の道なり」という言葉があります。縁の薄い世の中になったと言われていますが、「ありがとう」と「ごめん」という素朴で暖かい言葉と、他人を思いやる心を大切に、授かった命を精一杯輝かせる素晴らしい人生を歩んでいってください。終わりに、261名の卒業生の前途を祝すと共に、これまで生徒・学校を支えて頂いた保護者の皆様、ＰＴＡ役員並びに後援会、同窓会、地域・関係諸機関の皆様など大和川高校に関わって頂いた全ての方に、心から感謝申し上げ式辞といたします。ありがとうございました。 |
平成23年3月7日 大阪府立大和川高等学校 校 長 乾 匡 |