>>とじる
 

平成22年度 3学期終業式 校長訓示

平成22年度 3学期 終業式

 先週、マグニチュード9.0という大地震が東北地方を襲いました。テレビの映像を見ていると、人間の力を遙かに超えた自然の驚異をまざまざと見せつけられた気がしました。一瞬にして人生を断ち切られてしまった人の無念さ、最愛の人を失ってしまった人の悲しみは計り知れないものがあり、テレビの画面を直視できない気分でした。未だ行方がわからない方が数万人おられ、大勢の困っている方がおられる中で、私たちに何ができるのか、何かできることはないか、皆さんも是非とも考えてください。被害に遭われた方々には、心からお見舞いを申し上げます。

 今日は、3学期の終業式ということですが、皆さんに考えてもらいたいことがあります。「がんばる」ということについてです。先日皆さんにお願いしたアンケートの結果が出ました。「頑張っていますか」という問いに対して、1年生は82%の人が、2年生は79%の人が頑張っていると答えています。単純に数字だけ見れば素晴らしい数字だと思います。みんなよく頑張ったなぁと褒めてやりたい気がします。一言に「がんばった」と言っても、40点取るためにがんばった人もいれば、100点取るためにがんばった人もいる。遅刻を25回して30回の停学にならないようにがんばった人もいる。そうかと思えば、1年間1日も欠席せず、1回も遅刻をしなかった人も  名います。1学期の始業式でみんなに、少しでも自分を高めるための努力を続けてほしい、と言いました。たとえば腕立て伏せを10回すれば10回分の力がつく。10回出来るようになれば、次は11回12回と目標を高く掲げて、それを達成するための努力を続けようと。2学期にはイチロー選手の話をして、自分のライバルは昨日の自分、1年前の自分だと。今、今日がんばることで自分が成長する。未来の自分がどう変わっているのか期待しようと話しました。自分の1年間を、がんばった中身を振り返ってみてください。中身にこだわってほしい。40点とれからもういいや。遅刻が29回で停学にならなかったからいいや。「もういいや」「まあこれでいいか」と思ったらそれで成長は終わり。「まだまだ」「もっと」という気持ちでいることとは、結果や未来の成長を考えると雲泥の差がある。がんばると言うことは、目標を達成するために努力することです。だから、来年は目標にこだわってほしい。人ががんばるのは、何かを成し遂げて、自分に自信をつけたいからがんばるのかもしれないと思います。一瞬一瞬において一生懸命全力を尽くす、そうすることで、自分の未来への扉があき、新しい道が拓かれていくのです。来年は、とことん自分を鍛え、とことん自分を磨く1年間にしてください。そして、ともに、元気で笑顔いっぱいの毎日にしましょう。


平成23年3月15日
            大阪府立大和川高等学校
                   校 長 乾  匡

>>とじる